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【メダリスト】いのりと光の勘違い 考察【動画版】

メダリスト アイキャッチ

YouTube用に作成した『メダリスト』の考察動画です。今回はいのりと光メイン。いのりが不調になる原因や、いのりや光が何を犠牲にしたのかなど、過去の考察から要点を絞って動画にしています。内容はscore54までのネタバレを含みます。

動画の元記事はこの辺のを使用

【メダリスト】ShortProgram8時点 感想と考察 スケートで変えたいのりとスケートが変えた司

動画使用テキスト

今回は、ノービス時代のいのりから、いのりや光が何を犠牲にしていたのか、いのりが不調になる原因は何かを考察します。

『勝つためには犠牲が必要』という犠牲論者が夜鷹で、光もそれに倣って犠牲論者になっていたわけですが、その『理論』が通用しない人がいます。

いのりです。

『何を犠牲と呼ぶか』は人それぞれで、光視点だと、いのりは周囲の大人達に守られ、何も犠牲にすることなくスケートをやっているように見えていたようですが、実際は、いのりはとても大きな『犠牲』を支払っていました。
それが司先生です。

たとえば美玖ちゃんは『みんなに無理させてまでスケートしたいなんて言えない』ので、スケートを辞める選択をしました。
しかし、氷の上でしか輝けないいのりに、『スケートを捨てる』という選択肢は存在しません。そんないのりの選択の『最大の犠牲者』になってしまったのが司先生です。

これは『いのりが勝手にそう思ってただけ』なのですが、少なくともノービス時代のいのりは、『自分のせいで司先生に夢を捨てさせてしまった』と思っていました。

周囲の人が、『天才』のために何かを差しだすのは、『それ相応の結果』を期待しているからです。その期待に『自分の才能』で返しているのが光でした。

しかしいのりは、『なんにもない子』でした。おまけに、母ちゃんですら『なんにも出来ない凡人以下』とまで思っていた問題児です。
そんな子に、見返りを求めることなく何かを差しだすのは、『無償の愛』がなければ出来ないことです。本来、それは親御さんが与えるものであって、『赤の他人』が与えるのは『よっぽどのこと』です。
ところが、いのりの『スケートへの愛』と、その気持ちを訴える『勇気』が、周囲の大人に『よっぽどのこと』をやらせるミラクルを起こしました。その第一号が瀬古間さんで、その次が司です。
幼いいのりは『無償の愛』を最初は素直に受け取っていましたが、成長するに従って、その『重さ』が理解出来るようになりました。

いのりは、その『重さ』によって跳べなくなるのではないでしょうか?

ジャンプのためにとことん身軽になったのがすず姉ですが、いのりは『大好きな人』を『犠牲』にしてしまった『罪悪感』と『責任感』から、『先生担いででも跳ぶ!』と言わんばかりに、自分を追い詰めてしまいました。

しかし、ジャンプとは気持ちの強さで跳べる魔法ではありません。
現に、絶対失敗してはいけなかった『3Lz』を失敗してしまいました。そして無茶は承知で『3A』に挑みました。

すずちゃんですら苦労した3Aにぶっつけ本番で挑むなど、一見『ナメた選択』なのですが、いのりにとって、『司』という大きすぎる犠牲に対する『対価』は、金メダル以外ありえなかったのです。

そして挑んだ結果『表彰台を逃す』という罰を受けました。
司の、『犠牲を払おうが払わなかろうが勝つ時は勝つし負ける時は負ける』と言った通りになりました。

その後も、いるかちゃんのケガによるショックで予選落ちするなど、なにかしら『自分を追い詰める』ような事態が起こると、残念な結果になっています。

つまりいのりは、『犠牲』を支払えば支払うほど自分を追い詰め、負けるのです。

皮肉なことに、いのりが負けることによって『勝つのに必要なのは犠牲論』 は『正しくない』ということが証明されました。

さて、そんな『犠牲論』の信奉者である光ですが、そもそもこの子は、一体、何を『犠牲』にしているのでしょうか?
本人はスケートのために『家族』や『スケート以外の可能性』を『犠牲』にしたと思っていそうですが、結果として『成功』しているのなら、それは『犠牲』ではありません。『対価』を支払っただけです。
現に光は、『東京に行く』と決めたことで、それまで気づかなかった『家族の絆』や『仲間の友情』を深めることが出来ました。東京に行った後も、周囲から歓迎され、ライリーの元、思う存分『自分のスケート』を滑ることが出来ました。他のスポーツではなく『スケート』を選んだことにも『後悔』などありません。
つまり光は、『新しいものを手に入れる』ために『対価』を支払っただけで、何も『犠牲』になどしていないのです。

果たして本人は、今でも『犠牲が必要』と思っているのかは不明ですが、少なくともいのりに関しては『勘違い』に気づきました。その結果、伝説に残るスケートを滑ることが出来ました。

そして『司先生を犠牲にした』と思い詰めていたいのりも、『勘違い』に気づきました。『いのりのせいで犠牲になったかわいそうな人』はどこにもおらず、『自分の幸せ』のために『対価』を支払った人がいただけです。

さて、54話からついにジュニアグランプリファイナルが始まりました。
いるかちゃんの事で、ダリアちゃんとの間に少々不穏な空気が流れましたが、いのりは最高の滑りが出来るのでしょうか? 注目です。


それでは今回はこの辺で。
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前回はコチラ

【メダリスト】score54 JGPファイナル中国大会 感想と考察 進むいのりとピリピリダリア

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