アニメ進撃の巨人71話『導く者』感想と考察【ファイナルシーズン】
アニメ進撃の巨人ファイナルシーズン71話(12話)『導く者』の感想と考察。
芸術が爆発したり、半裸のにーちゃんがシャツ着忘れてパーカーだけバッサァやったりな回でした。
原作漫画の大きなネタバレは枠で囲っていますが、そうじゃないところでもしれっと混じってることがあるので、アニメ派の方はその辺承知の上でお願いします。
さよなら芸術家さん……
アルミンのアニちゃんおさわり未遂から始まった71話。
必死に言い訳してるのが逆に苦しさを際立たせてるね……
アニは『寝てるだけ』だからこそモテるのかもね。
さて、芸術家さんが爆発しましたが。
あの……爆発デカすぎない……?
いや、飛び方もさぁ……
???「芸術は爆発だ!」
『えらくないのにえらそうにしてるヤツ』が大キライな以外は、この人もピクシス司令同様、『マトモな大人』の部類に入るんですよね。嫌いなヤツいてこますためにトップにまで上り詰めた男だ。面構えが違う。
実に惜しい人を失った……
ヤバい面構えのイェレナちゃん
ピクシスおじいちゃんのにらんだとおり、イェレナちゃんがゲ●しました。
71話はアルミンのアニちゃんおさわり未遂事件から始まったわけですが、時系列でいうとここはおさわり未遂の前日か数日くらい前ですね。
『時折事実を混ぜて』ということは、『あんたの言うことはほぼ嘘と思って聞くからな』ってことなんだよなぁ……『うまい嘘のつき方』指南も、『「単なる好奇心」とかもうちょいマシな嘘つけや』ということなわけでして。
でも、イェレナ自身『嘘』は言ってないんだろうけどね。『計画内容』を言ってないだけで。
どんなに信頼を築き上げても、イェレナが『ジークが作った義勇兵』を指揮していて、なおかつ『隠し事』が判明した段階で『義勇兵もジークも信頼すんのは不可能』なんだよね……兵団の判断は正しかった。
マーレの上層部は無能揃いだったけど、パラディ島の上層部はすげぇいいのがそろってるよなぁ。パラディとマーレで上層部入れ替えたらどうなってたんだろう。(まあ、『マーレの上層部』と同レベルだったのが『王政』だったんだけど)
一方で、本気で自分の祖国とエルディア国のためにがんばってたオニャンコポンはホントいいヤツだよ……こういう人ほど、『都合のいい子』にされちゃうのが気の毒。
疑われる調査兵団
状況的に、調査兵団が疑われるのはしゃーない気もする。一番、エレンを守ってきたのが調査兵団。義勇兵と近かったのも調査兵団。そしてイェーガー派登場で、疑うなというほうが無理。(一斉に軟禁されててもおかしくなかったんじゃあ……)
エレンとの面会却下、ミカサは『損はないのに!』と怒っていたけど、エレンとイェレナの密会が判明した時点で、すでに『調査兵団そのものが疑われていた』ってことなのかも。
だから『事態はより慎重を要する』なんでしょうね……
でも、ハンジさん達とエレン(ジーク)がグルだったらグルだったで、もっと上手にやるはずなんですよね。だから疑いつつも軟禁とかそこまで行かなかったのかな?
とはいえ、ハンジさん達が『エレンとグルじゃない』『イェーガー派とも無関係』だからといって『兵団の味方』とも限らないのもまた事実。
『兵団がエレン食わす気や』と調査兵団が知れば、阻止のために動く可能性が高いと思ってたようだし。そりゃあ調査兵団のけ者にしてやろうとするよなぁ。
脱走エレン、フロック達と合流
それにしても多いな。
エレンさん、表情変えてないけど『え? ちょ、マジこんな集まったとかお前なにそんな張り切っちゃったの?』って内心焦ってたりせんやろな。大丈夫?
さて、今回のタイトルは『導く者』。兵団はピクシス司令、フロックらにとってはエレンがそれなんだろうけど、『エルディア国』と言ってる兵団に対し、フロック達は『エルディア帝国』と、帝国帝国言ってるんですよね。
でも、エレンは自分らの国のことを『エルディア帝国』って一回も言ってない。この辺、温度差あるなぁ。(アニメではハンジさんの『エルディア国だよ』の訂正がカットされててちょっと悲しい)
ところでジークお兄ちゃんといい、この兄弟なんでそんなすぐ半裸になるん……?
無駄にかっこよくパーカー着てるけど、半裸にパーカーだけじゃあおなか冷えちゃうでしょ!(オカンか)
『カッコよくパーカーをバッサァ羽織ってみせた後、シャツ着てないこと気づいてソッ……とパーカー脱いでシャツを着てからまたパーカーバッサァ羽織るエレンさん』想像してフフッてなった。特に意味はない。
お金持ちに見せかけて、結構ギリギリなキヨミん
『しくじったら本国からはしごを外される』ってことは、ヒィズル本国はミカサをさほど重視してないんじゃないかなぁ……『今頃戻ってこられても扱いに困る』ってのが本音では。知らんけど。
なにしろ100年不在の間に将軍家抜きの新しい体制は出来ちゃってるだろうし、アズマビト家も負債まみれで『はしごはずされる』程度には力を失ってるようだし。(でかいお屋敷に住んでいるからといって借金がないとは限らないんやで……)
ヒィズル本国も敗戦国として立場が弱いようだから、もし『地鳴らし』がうまく機能せんかったら、まあ、たしかに『うち関係あらへん! 悪魔の島なんて煮るなり焼くなりお好きにどうぞ!』で、しっぽ(キヨミん)切り捨てて逃げるよなぁ……逆に、『地鳴らし』がうまく機能すると判明したら、資源独占出来て、よその国にも『うちらの背後にはあの悪魔の島がついとるんやで? そんな態度とってええん?』って超・強気に出れる。(ス●夫かな?)
ぶっちゃけ『将軍家の末裔』は、ミカサ本人が思ったように『ダシに使った』くらいの役には立ったけど、それ以上は? となると……うーん。まあ、外交の窓口くらいには……
そして実際、キヨミん的に一番心配なのは、この島の未来よりも『自分ちのこれまでの投資』ってのが本音でしょうな。そりゃ、ミカサも拗ねるし冷たくもなる。
とはいえ「あなた様はお守りします」は本物の模様。ミカサの存在に従者まで涙ぐんでたし、そもそも『将軍家の末裔捜索』が先で、『謎資源』はその最中に知ったようだし。(でも『謎資源』がなくても島に来たのかどうかは怪しいけど)
将軍家の末裔を求めていたのは、先祖代々の純粋な忠義なのか、他になんか理由でもあんのか、その辺も気になるところ。(個人的には前者であって欲しい気もする)
キヨミんのとなりのあの子
やっぱキヨミんの隣にいるの、顔も服装も似てるし娘さんだよねぇ……みんな立ってる中、従者を隣に座らせるのも変だし。仮に従者だとしても、若すぎるし、わざわざ『娘?』と思わせる描き方はやっぱせんよなぁ。
キヨミんと一緒にいるってことは、アズマビト家の跡継ぎとして修行中ってところかな?
めっちゃ信じられてるエレンと全方面から疑われてるジーク
エレン、『裏切られた』じゃなくて『操られている』って、めっちゃ信頼されとるやんお前……
ピクシスおじいちゃんも、イェレナに『そうやって誘導したん?』って、操られてる前提で話聞き出そうとしとるし……
これ、兵団は一貫して『ジークだけを疑っとる』ってことやでエレン。あんたって子は……
マーレ「ジークがこんなあっさりやられるなんて……ジークは裏切り者に違いない!」
兵団「エレンがこんなことするなんて……ジークに操られているに違いない!」
全方面から信頼されてるエレンちゃんと全方面から疑われるジークお兄ちゃん。つくづくこの兄弟も対比関係にあるよね。
イェレナ「私はジークを信じています!」
カウディ元帥「私も疑ったことはないぞ!」
兵団の選択はエレンを信じていたから?
ザックレー総統は、アルミンとミカサに気を使って『操られている』って言い方しただけかもしれんけど、でもホント、兵団からすりゃあ『操られてる』のほうが納得いくくらい、エレンが黙ってるのが意味不明なんですよね。
何度も言ってるけど、『ジークと接触したい』『マジで島を救う秘策がある』って言うんなら、嘘でもなにかしら説明して従順にするだけでうまく行くのに、そうしないんだもんなぁ……『操られている』『何かに抵抗している』と思いたくもなる。
もし兵団がエレンを信じて『操られている(洗脳されている)』とマジで思っているとして。
仮に洗脳を解くことが出来たとしても、今度は『本当に洗脳が解けたかどうやって確認するんだ?』『洗脳が解けた芝居をしてるんじゃないか?』『そもそも本当に洗脳だったのか? ただの裏切りじゃないのか?』という問題が発生するんですよ……確認方法はエレン本人の証言しかないし、しかもしくじったら島が滅びる可能性すらある。時間もない。
『多くを救うためなら少数の犠牲を選ぶ』堅実派のピクシス司令としては、そんな超特大リスクを秘めたエレンに頼るくらいなら、エレンのためにも、別の兵士に食わせる方向に舵を切るのはそんなおかしなことじゃないですね。過去、それをすでにやったもんなぁ。
『偉くないのに偉そうにしてる』ヤツが大嫌いな総統が例のイスをチラ見しちゃうのといい、おじいちゃんズはブレずに一貫してる。(でもイスにかけるべきはエレンじゃなくてジークお兄ちゃんのほうだと思うの総統……)
そしてその辺の事情をまったく知らないまま、エレンをヒーロー扱いしてデモを行う島民達。情報がないんだからしゃーないとはいえ、『無知』の恐ろしさが出てる。
そして島民に『無知な羊』でいてもらおうと黙っていた結果が自らの首を絞めることになるという……
かといって、ぜーんぶ公開したらしたで、またややこしいことになるというのもわかるんだよなぁ……兵団派とエレン派で島が真っ二つに割れて、世界と戦う前に内乱起こりそう。(つか、もう起こってる)
それにヒストリアだよね。兵団だけでなく世論にも『女王はなんでジークを食わないんだ』『戴冠式の敬礼は嘘だったのか』『こんな時に妊娠するなんて』ってハリケーン級にめっちゃ責められるジャン……
むしろ兵団が疑われてる(盾になってる)おかげで、ヒストリアに矛先が向かわんで済んでるのかも。じゃあ、兵団は情報を公開『しない』んじゃなくて『出来ない』ってこと? めっちゃヒストリア守っとるやん……
壁で閉ざされてた時は『全員が運命共同体』だったけど、開かれたことで外敵が入りやすくなっちゃったからなぁ。(現に、壁が開かれたからこそ入ることが出来た義勇兵がいるんですわ……)
『外の世界と繋がった』ことによって、どこにどんな敵がどんな方法で潜んでいるかわからないのに、『これから地鳴らし実験します』『女王が妊娠しちゃって生まれるまで継承無理っす』なんて公開しちゃったら、潜んでいる敵に『急いで襲撃しなきゃ!』って教えるようなもん……
実際、もうピークちゃん来とるんやわ……
ホント、ローグさんの『正論』が『正論』すぎる……ナイルさんの言ってることも人道的な意味では『正論』だったけど、『ヒストリアが妊娠さえしなきゃこんなややこしい事態にはならなかった(エレン食わす計画も必要なかった)』ってのもまた『正論』だもんな……
一方でハンジさん。
ハンジさん的にも、兵団の選択もわかるし、エレンを見捨てたらこれまでエレンを守って死んでった仲間達の意味は? ってなる。かと言って、真意がさっぱりわからんエレンに協力すんのも危険。こりゃあ板挟みになって、胃に穴空きそう……
なのでハンジさん的に今出来る最善は、ジークの企みを明らかにすること。それが明らかになれば、エレンの真意に近づけるし(現にアルミンが近付いた)、イェーガー派も『思ってたんと違う……』でおとなしくなるかもしれない。
つくづく大人達は、今出来る『最善』を尽くそうとしてるよね……
* * *
NNさん
コメント、ありがとうございます! おかげさまで、こちらも楽しく考察出来ました。
ホント、フロックの悲しいところは寄り添ってくれる人がいなかったことでしょうね……でも、そんな人がいたとしても、自ら拒んで離れていっちゃいそうなのがまた悲しい。
これからも楽しんでいただける考察が出来るよう、がんばります!(*´ω`*)ノ
それでは今回はこの辺で。おもろかったら下にあるイイネボタンを押していただけると元気と勇気とやる気が湧いてきます(*・ω・*)
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