根腐れしたザミオクルカス・レイヴンが復活するまでの記録【園芸】
2023年の2月頃に、某ホームセンターで黒い葉っぱが気に入って、奮発して購入しました。
ザミオクルカス・レイヴン
さんぜんえんナリ。
……いやー、せいぜい百均の300円くらいのしか買ったことなかったのに、思い切ったわ……
で、このレイヴン。一ヶ月後くらいだったでしょうか。
根腐れ起こしてピンチになりました。
……ザミオクルカスは育てたことなかったんですが、冬場は水、あんまあげなくてもいいようで……購入後、土をまるごと植え替えて水を与え、その後すぐ『やっぱこっちの鉢にしよう』とまた入れ替えて水与え……ってのがまずかったらしい……
しかも見た目に変化がないもんだから、ぱたっと枝が倒れるまで異常に気づかんかった……
ぱたっ、とね……
この写真に写ってる葉っぱ、みんなきれいに見えるけど、土から出してみたらまー、地下は全部腐ってたんだわ。
そんなわけで、ザミオクルカス・レイヴンが復活するまでの1年近くの成長具合をまとめてみました。
ザミオクルカス・レイヴン復活への道のり
さて、こっからは根腐れした苗の処理方法を。
このザミオクルカス、土から出してみるとイモがついてます。
で、根が腐って黒くなってますね……
腐った根や溶けた箇所を洗い落とすと根は一本も残りませんでした。
写真じゃわかりにくいですが、イモも腐って水っぽく透明になってます。
このイモの透明部分を残さず、消毒したナイフや包丁で切り落とします。
実は最初、手でドロドロ部分だけ削り落として土に戻したんですが、その後も腐り続けたんで、ちゃんと処理しましょう。
切ってみましたが、まだ透けた感じがするのでもーちょい切ります。
結果。
まったく残らんかった……
ただ結論から言わせてもらうと、
根もイモも残ってなくても再生可能。
なんなら葉っぱだけでも復活可能
いま思うと、最初に根腐れに気づいた時に枝をいくつか捨てちゃったけど、早まったなぁ……（三千円……）
発根促進剤を使いましょう
とにかく根っこを生やさなくてはいけないので、発根促進剤を使いました。
手に入りやすいのといえば、メネデール（液状）と、
ルートン（粉末）があります。
『野菜にも使いたい』『水栽培に使いたい』という人ならメネデール。説明書にも書いてありますが、ルートンは農薬らしいので、野菜には使えないらしい。
ちなみに。
心配のあまり『メネデール水に数時間漬け、さらにルートンもまぶして挿し芽用の土に植え付ける』という『やっちゃいけない例』をやっちゃいましたがそれでもザミオくんは元気です。（※メネデールとルートンは併用しちゃダメ）
さんぜんえんしたんでそりゃもー必死ですわ……
ちなみに片方は挿し芽用の培養土、もう片方は水はけのよい培養土で試してみましたが、結論から言わせてもらうと、清潔な土ならどっちでも……って感じでした。
それからは乾かさないよう、ひたすら待つ。
それにしても、こんなことになると水やり怖くなる。
自分の勘はあんま信じてないんで、サスティーで乾き具合チェック。（頼りすぎもアカンけど）
うちはSサイズを一番使ってるけど、リフィルはLを買って半分に切って使うとお得。（色変わる部分は古いのを使いまわし）
ザミオクルカス植え付け後
あとはもう、乾かさないようひたすら待つのみ。
ダメなら枯れるなり腐るなりすると思うんですが……見た目に全然変化がない。でもこうなんもないと、ちゃんと根が出てるのかすげー気になるんだよね……
気長に一ヶ月ほど待ち、土から出して見ると反応なし……だと……
でも枯れてない……
そして5月過ぎ。
出たーーーーーーーーーーー！
ちっこいけど！ 出た！
驚いたのが、これダメだろと思ってた枝からも出てたこと。
そもそも、ザミオクルカスはめっちゃ強いらしい……
根っこが出たらもう安心なので、同じ入れ物と培養土で栽培してるけど、枝が伸びたり新芽が出たりとか全然せんのよね……
これって、土の中で根を張るのにエネルギー使ってんやろか？
気になって、夏にレイヴンを一度鉢から出してみたら。
イモ出来てた。
……なるほど、イモ作るのにエネルギー使ってたのか……
葉挿しもやってみた
ちなみに、ザミオクルカスは葉挿しも出来るそうで。
6月頃に、レイヴン2枚、4月頃に購入したザミオクルカス・ザミフォリア1枚を葉挿ししてみました。
やり方は簡単で、
1.葉っぱを根本からちぎる
2.メネデール水に数時間つける
3.挿し芽用の清潔な土に挿す
あとは乾かさないよう水を与え、直射日光の当たらない場所に置いて気長に待つだけ。
ダメなら葉が腐ってくるだろうと思いながら様子を見ることひと月半。
なんかちっこい芽出た。（画像左下）
土から出してみたら、ちっこいイモも出来てる。
なんか、想像以上に強い子だった……よかった……『こりゃダメだ』とさっさと捨てなくて……
現在のレイヴン
10月頃になると、イモがしっかり出来てきました。葉っぱが枯れちゃったのも出て来たけど、イモが残っているので、そこからまた芽が出てきそう。
葉挿しの子も、葉っぱがしおれて取れちゃっても、残ったイモから根と新芽が出て来て成長中。
そして12月末。
元からの葉は変わりなしなんですが、ちっちゃい双葉の新芽が出てきました。写真だと黒い葉がわかりにくい……
余談ですが、春に一枝だけで安売りされてたザミフォリアは、こんな感じで新芽が出て来たんですが……レイヴンはちっこい双葉が生えただけで、新芽の出方が明らかに違う……？
イモがない状態から育てたのと、イモついた状態から育てたのとの違いなんだろうか……？
なんにせよ、うまいこと復活してくれました。
同じように根腐れ起こして『やっちまったー！』って方、時間はかかりますが、根気強く待ってあげると復活可能なので、お試しあれ。
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