アニメ【メダリスト】score17『下克上』感想と考察 ダークホースいのりと司 慎一郎の落とし方
今回はscore17『下剋上』。
原作とセリフなど結構変わっていましたが、 比較とかめんど その辺はおおむね無視してアニメ版について語ります。
- 個人的な感想と考察です
- 原作読破勢ですが、この先のネタバレはしない方針なのでアニメ派の方も安心です
ダークホース・いのり
いのりの滑走、原作では瀬古間さんの解説やらが間にいろいろ入ってるんだけど、アニメでは前倒し・後ろ倒しにしたりカットせざるを得なかったようで。
そりゃあせっかく動きで魅せるアニメだってのに、解説のために滑走シーンが減っちゃあ本末転倒だもんなぁ……滑走時間も決まってるし。
最初の頃は、一生懸命転ばないよう滑ってた子が、今回はさらにスケーティングがなめらかになり、ずっと笑顔で余裕すら感じられる滑りでした。
![アニメ【メダリスト】score17 下克上[つるまいかだ / 講談社]](https://asuhon.sakura.ne.jp/dshonki4120/wp-content/uploads/medalist_TV17_01.jpg)
アニメ【メダリスト】score17 下克上[つるまいかだ / 講談社]
本当に『余裕』だったわけではないだろうけど、それを『見せない』のもまた技術……
むしろ静かだったのが、みんな息をのんで見守ってる感じがして、現実のスケートを見ているみたいでリアルだった。
そもそも『見ることに集中』したら解説なんて頭入んないしなによりうっせーし、『解説に集中』したら見てらんないよ!
他のライバル達にしてみれば、突如現れたダークホースに優勝持ってかれたんだな……しかも本格的に始めてまだ1年の子。そら泣くわ。
![アニメ【メダリスト】score17 下克上[つるまいかだ / 講談社]](https://asuhon.sakura.ne.jp/dshonki4120/wp-content/uploads/medalist_TV17_02.jpg)
アニメ【メダリスト】score17 下克上[つるまいかだ / 講談社]
まだ7位とか8位ならあきらめもつくけど、『ギリギリ全日本行ける』と思っていた矢先での6位転落は特にお辛い……! でもくじけないで!
上に立つ勇気
以前のいのりは、『スタートの遅さ』がコンプレックスになってたようで。まるで『それ』を根拠に『自信を持っちゃいけない』みたいな。
同時に『それ』は『逃げ道』でもあった。負けたって『みんなよりスタート遅いんだから仕方ない』って、いくらでも自分を甘やかせる。
だけどいのりは、『それ』を言い訳にしないと誓った。だから開会式はムキムキだった。
![アニメ【メダリスト】score14 選手宣誓[つるまいかだ / 講談社]](https://asuhon.sakura.ne.jp/dshonki4120/wp-content/uploads/medalist_TV14_04.jpg)
アニメ【メダリスト】score14 選手宣誓[つるまいかだ / 講談社]
ムキムキはすべてを解決する!
『退路を断つ』って、すごい勇気だよね。スケート歴長い子達を相手に『背水の陣』で戦うわけじゃん。
『その子達に勝つ』ということは、同時に『敗北に泣く子』も現れるということ。
その子達にしてみれば『何年もやってきたのに、始めて1年の子に負けた~!』ってことになる。そりゃ、ものすごく悔しいだろうし、『自分が勝ってしまっていいのだろうか』と申し訳なくもなる。
だけど、それって逆に『経歴の浅い子は勝っちゃいけないってこと!?』『スタートが遅い時点であきらめなきゃいけないの!?』ということでもある。
もしいのりが『スタートの遅さ』を理由に『泣く敗者』に罪悪感を抱くような子だったら、『これまでの自分』の否定になってしまう。スケートやることを許してくれたお母さんや、応援してくれる人達への『裏切り』にもなる。
![アニメ【メダリスト】score17 下克上[つるまいかだ / 講談社]](https://asuhon.sakura.ne.jp/dshonki4120/wp-content/uploads/medalist_TV17_03.jpg)
アニメ【メダリスト】score17 下克上[つるまいかだ / 講談社]
それは『人の上に立つ勇気がない人』ということになり、メダルを手に入れたとしてもそれは『偶然手に入ったメダル』ということになる。
それって、負けた子に対して超失礼だし、『メダルの価値』も下がる。
だけどいのりは、他人に文句を言わせるスキを与えない完璧なスケートを滑ることで、『人の上に立つ勇気がない人が偶然手にできる訳がないメダル』を、堂々と獲りに行った。
ライバル達も、いのりのスケートに魅入ってたからなぁ。負けた悔しさで泣きはしても、『納得』はしたと思う……
司への信頼と己への誓いを貫き、金ピカメダルを見事つかみ取ったいのりさん、あなたはえらい!
大草原次郎、その後で
コーチ会会場、焼き肉屋なのに大草原。
そして食ってるだけで何故かおもしれー男。
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アニメ【メダリスト】score17 下克上[つるまいかだ / 講談社]
血糖値を上げないためにサラダを食ってからプリンに挑むの、健康に気ぃ使ってるね!(肉は?)
さて、帰り際の司と慎一郎ですが。
慎一郎の視点だと、いのりの滑走が『高い目標設定のために勝算もなしにやらせた』ものだとしたら、それって司が『自分がすごいコーチとして認められたいがために選手に無茶させた』ってことになる。
いのりの滑走中、慎一郎がちょいちょい司をチェックしていたのは、『いのりが勝手に構成変えたわけじゃない』ってのを、リアクションから確認してたのか……???(自分は夕凪がやんちゃして構成変えられちゃったけど……)
そして司のリアクション的に、いのりは司の作戦通りの滑りをしていた。
優勝したからよかったものの、もしそれでうまくいかず、1位はおろか5位内に入ることすら出来なかったら、選手がかわいそうすぎるもんな……
慎一郎的には、勝算もなしにやらせたんなら、パイセンとして『スケートナメとんのか』ってお説教コースのつもりだったのかね?
【アカン回答例】
①一か八かでやらせました
→勝負は宝くじじゃねぇ
②本人がやりたがったんでやらせました
→コーチいりませんよねそれ?
③本人が勝手にやっちゃいました☆
→あなた信頼されてないのでは
なおこの回答例パターンだと、しんいちろーが夕凪ちゃんに『信頼されてない』ということになる罠……!(まあ、夕凪的には『光への対抗心の発露』と『先生は許してくれる』とわかった上でやったわけだから『信頼』がないわけではないのだけど)
ところが、実際には『出来る』という確かな根拠と信頼があり、しかもこれから先の負担を『軽減』させるために必要な『勝負』だった。
『ダメだった時』の『責任』はすべてコーチが背負い、『うまく行った時』の『ごほうび』はすべて選手のもの。
ちゃんとパーフェクト回答で、これにはしんいちろーも安心……!
本物のヤベーヤツ
一見、司を疑うような質問をした慎一郎だけど、でも慎一郎は『司は自分の名誉のために選手に無茶させる人じゃない』って最初っからわかってただろうなぁ。いのりの滑走見ながら、二人の『信頼関係』は感じていたようだし。
それにしても、いくらいのりのトリプルサルコウが着氷率100とはいえ『氷の上に絶対はない』から、もしかすると『最初の一回』になる可能性もあったんだよね。
でもそれは、どの選手とコーチも同じ。まさにりんなちゃんがそれだったんだよ……(りんなも練習じゃ3S失敗したことない超人)
![アニメ【メダリスト】score15 私のカード[つるまいかだ / 講談社]](https://asuhon.sakura.ne.jp/dshonki4120/wp-content/uploads/medalist_TV15_03.jpg)
アニメ【メダリスト】score15 私のカード[つるまいかだ / 講談社]
だけど司は、本番でも見事に成功させた。
慎一郎的には『経験の浅いコーチ』が焦りから無茶しちゃってないか『心配』があったのかもしれないけど、同時に『自分達の名誉』も掛かってた。
で、話してみたら、想像以上にちゃんとしてたわけでしょ? なんなら『自分と互角』ってくらい考えがあった上での作戦だったわけで。これには、コーチとしても今回は完敗と認めざるを得ない……
いのりばっか注目されてるけど、司も『コーチ初めて1年』なんだよ……焼き肉屋じゃ『慎一郎先生はヤバい』なんて言われてたけど、慎一郎的に一番ヤベーのは司やろ。
『大人』だから顔に出さないけど、『ヤベーコーチ登場』で、慎一郎もそら悔しかったろうと思うよ。
しかも司ときたら、『目の前にいる慎一郎』じゃなく、『その向こう』にいる夜鷹見てんだもん……これは『目の前にいる夕凪』には見向きもせず、『その向こう』にいる光を一直線に見てるいのりと同じじゃん。
その悔しさ、きっと夕凪くんと同じ。(『欲しいのは振り向かせる強さ』『あなたは1人じゃない』ってそーいう……)
策士慎一郎と人たらし司
それにしてもしんいちろー、しれっと『いのりの武器(3S着氷率100)』をうまいこと聞き出したな……
『勝算なくやったんなら、あんたさんの評価も変えんとなー』なんて言われたら、答えちゃうじゃん! 策略なのか天然なのかは知らんけど!
しかも焼き肉屋で聞かず2人になってから聞くって、『司サイドへの配慮』と同時に『ライバルの情報を独占』にもなってやがる!
しんいちろー、おそろしい子……! これが出来ないりんたろーはまだまだね!
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アニメ【メダリスト】score17 下克上[つるまいかだ / 講談社]
みんなの前で真正面から『秘訣教えろ!』とか聞いちゃうの、素直か!
慎一郎の落とし方
さて、司が『光のコーチが夜鷹ということを知っている』と慎一郎バレしちゃったわけですが。
まあ、慎一郎にしてみりゃあ、『狼嵜光を倒す』を目標にしている割に、眼の前にいる『狼嵜光のコーチ』である自分にまったく闘争心を向けてこない(むしろ別んトコに向けてる)ってことは、『まあ、そーいうことなんやろーなぁ』ってなるわな……司も大概素直……!
司って、元々理凰の件で慎一郎からの好感度は高かったけど、今回の大会で、
いのりの滑走の構成
→選手の状態をしっかり観察・記録した上で、出来るとコーチ責任で判断した
高い目標設定のワケ
→いのりのこれからの選手生命を有利なものにするため
光の真コーチのこと黙ってくれたのは?
→慎一郎の名誉のため
稼いだね! 順調に! 『しんいちろーポイント』を……!
悪意のある第三者目線だと、慎一郎って『天才少女のコーチという名誉を横取りしてる人』だもんなぁ……ジャンルがミステリーとかサスペンスだったら、『夜鷹を脅してゴーストコーチやらせてる悪のコーチ』になる設定のやつじゃん!
そして司は、慎一郎視点だと『自分の秘密を握ってる危険人物』。司が悪人だったらそれをネタに脅してくるとか、悪人じゃなくても『考えなしのアホの子』だったら言いふらされるかもしれない。
ジャンルが違えば、口封じに消されるヤツだ……!
慎一郎「明浦路先生、あなたは知りすぎたようだ」
司「俺達サスペンスの住人じゃないですよね!?」
だけど司は、『善良』な上、『思慮深い』ヤツだった。そしてジャンルも安心のスポ根。
『どうしてそんなことしてるのか』気にはなっても、『慎一郎の人柄』を信じて詮索もせずに黙っててくれてるわけでしょ?
しかもその根拠が『ファンの根拠なき盲信』などではなく、『慎一郎の日頃の行い』をしっかり見た上での『信頼』って、どんだけ慎一郎好きやねん!(むしろ司視点だと『夜鷹がしんいちろーの人の良さにつけ込んで、光のケア丸投げしてる』感まである……)
つまり司は、『自分がスッキリしたい』がために『他人の隠し事』をあばくよりも、『自分がいかにあなたを信じているか』を訴えた。
そりゃあしんいちろーの好感度、うなぎ昇りどころか金のシャチホコが天空に還る勢いで爆上がるだろ! デートイベントのひとつも発生するよ!
天然でおっさんのハート落としちゃう司、おそろしい子……!
それでは今回はこの辺で。おもろかったら下にあるイイネボタンを押していただけると元気と勇気とやる気が湧いてきます(*´ω`*)ノ
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