【烏は主を選ばない】外伝 ふゆきにおもう 第四話時点 感想と考察 ダメダメ雪正とけなげな冬木【後編】夢を叶えた冬木と引き継いだ梓
『烏は主を選ばない』コミカライズ版の外伝『ふゆきにおもう』の第四話の考察です。
今回は後編。
前編はコチラ
第三話までの考察はコチラ
- コミック版の『【外伝】ふゆきにおもう 第四話』時点のものです
- 個人の感想です。効果には個人差があります
- 現時点で原作小説は2巻までしか読んでいません。予想や考察はすべてコミック版と原作2巻時点の情報を元にしたものなので、心優しい原作勢の方はあたたかく見守ってあげましょう
雪正坊やと梓ママ
雪正の冬木への態度って、断れない縁談で自分を追い詰めた親父達への反発心だったのかもしれないけど、これって逆を言うと、雪正って『出世の道具に女を利用しない、真面目な男』ってことでもある。
まあ、酸いも甘いも知ってる親父達には『現実ナメた青二才』だったろうけど。(そら不安やわ)
『合理性』だけの人なら、『冬木との結婚』はむしろ願ったりかなったりだったわけだし。『そーいう理由』で雪正が縁談にノリノリな『非情な男』であったなら、冬木に対してもーちょい『いい顔』して、後ろ盾との関係を盤石なものにしても良くない?
もしくは、『自分の力不足でこうなった』と反省し、冬木と向き合える大人になるか。
だけどそれも出来なくて、冬木に冷たかった。
つまり雪正は、決して『悪人』でもなければ『非情な男』ってわけでもない。ただただ『怖いパパン』に刃向かえなくて、『自分の力不足』を人のせいにして不満を『やさしいママン(嫁)』にぶつける甘ったれのナメた坊やだっただけで。(辛辣)
雪哉「そんなだから本物の子供が困るんですよ」
一瞬、梓が雪正の冬木に対する誤解を解こうとしたけど、今さらそれをしたところでもう手遅れ。
冬木の恋心ややさしさを伝えたところで、いきなり『そうだったのか! じゃあ改めて冬木と仲良くします!』ってなるわけでもないし。
結局、雪正に罪悪感を植え付けて、『責める作業』にしかならんのよね。
しかも事の発端が、『梓が二人の仲を取り持とうとした』ことからだし。
![烏は主を選ばない 外伝 ふゆきにおもう第四話[阿部智里 / 松崎夏未]](https://asuhon.sakura.ne.jp/dshonki4120/wp-content/uploads/yatagarasu_fuyuki04_04.jpg)
烏は主を選ばない 外伝 ふゆきにおもう第四話[阿部智里 / 松崎夏未]
みんな『いい人』
そもそもこの話、『悪い人』なんていない。むしろみんな『いい人』だった。
冬木はただ、人を好きになっただけ。
梓はただ、その恋を応援したかっただけ。
冬木パパとママは、ただ、娘の恋を叶えたかっただけ。
雪正パパは、ただ、息子の将来を安泰なものにしたかっただけ。
ただ一人、雪正だけが『迷惑』した。
雪正自身は、『なんもしてない』のにね。なのに、自分だけが『悪者』みたいじゃん。周囲が『善意』でやってるならなおさら。
みんなの『善意』は、雪正にとってはただの『押しつけ』でしかなかった。
この時の雪正に、『いい人』になるのではなく、梓への愛と真実の悪を貫く男気があればこんなことには……!(血涙)
雪正「どこのロ●ット団や」
梓「『愛と真実の悪』ってそーいう……?」
なんにせよ、梓がそれを知ってなお、『冬木のため』と称して誤解解こうと発言したら、またしても『悪者』にされた雪正は、ますます冬木に対して頑なになりそう……
そうなると、一番困るのは冬木。
しかも現在、雪正は梓の夫であり、雪馬の父。
それが原因で梓側の夫婦関係まで悪化したら、雪馬と冬木を苦しめることにならない?
そこまで考えたかは知らんけど、そら梓も雪正に罪悪感抱いて『これ以上、余計なことせんとこ……』ってなるよなぁ……
まあ、雪正も雪正で『なんかしてくれる人達』に対し、『なんもできんかった』から『こーなった』んだから、梓だけが悪いわけじゃないけど。
夫婦になれなかった夫婦
梓、全部自分のせいだと思ってそうだけど、『冬木と雪正の関係』に梓は関係ないよね?
雪正と冬木、この二人が『夫婦』になれなかったのは『二人の問題』だから。
本来、雪正の『冬木に対する誤解』を解くべきなのは『妻である冬木がやること』であり、それに梓が口出しして仲を取り持とうとすると、冬木の『妻としての役目』を取り上げることになる。
ただでさえ冬木は、跡継ぎやら家の采配やら『妻としての役目』を果たせてないのになぁ……
でも雪正だって、『恩恵』をいただいた以上は、ちょっとはやさしくしたれよ……! 『心労が身体にたたって家の采配も出来ない状態』にしたの、雪正じゃないの?(疑惑の目)
![烏は主を選ばない 外伝 ふゆきにおもう第三話[阿部智里 / 松崎夏未]](https://asuhon.sakura.ne.jp/dshonki4120/wp-content/uploads/yatagarasu_fuyuki03_04.jpg)
烏は主を選ばない 外伝 ふゆきにおもう第三話[阿部智里 / 松崎夏未]
『冬木と同様に大切にする』って、梓を『冬木と同様に』扱っていたようには見えないんですが……???(嫌味)
夫婦ってさ。片方がどんなに愛し、支えるつもりでいても、肝心の配偶者がダメダメだと全部ダメになるんだな……
雪正に取り付く島がなくて話し合いが出来なかったのか、冬木が意地になっちゃったのかは不明だけど、結局、夫婦の誤解は解けぬまま、すれ違ったまま終わってしまったのだろうか……?
少なくとも、冬木は雪正のことずっと好きだったと思うけど。命と引換えに『嫌いなヤツの子』なんて誰も生みたくないはずだから。
母になった梓と冬木の挑戦
冬木は、色々あきらめた人だった。『長生き』することも、なにかに『挑戦』することも、『人並みの幸せ』を夢見ることも。
おそらく、『周りの影響』もあったんだろうと思う。『この子は長生き出来ないだろう』とか『かわいそうな子』とか思われたり。
ところが、そんな冬木に生きる勇気や未来への希望を与えたのが梓だった。
外に出ることを勧めたり、恋の後押しをしたり。
もしかすると、北本家に乗り込んできた元々の目的は、梓だったのかもしれない。
だけど、雪馬に浄化されちゃったのか? 『大好きな人達』の子だから。
冬木、元々子供は好きっぽいんだよね。ただ、病気を理由にあきらめていただけで。
![烏は主を選ばない 外伝 ふゆきにおもう第二話[阿部智里 / 松崎夏未]](https://asuhon.sakura.ne.jp/dshonki4120/wp-content/uploads/yatagarasu_fuyuki02_05.jpg)
烏は主を選ばない 外伝 ふゆきにおもう第二話[阿部智里 / 松崎夏未]
色々あきらめていた冬木に、『長生き』も『人並みの幸せ』も『夢』も与えてくれたのが梓だもんなぁ。
眠る母子を見てそのことを思い出し、
そもそも梓はあたくしを裏切る子じゃない
↓
つまり梓もだまされてる
↓
敵は北本家にあり!
って考え直したってことかな?(どこの武将や)
実際、冬木が怒りをぶつけた相手は、梓じゃなくて親だったしな……だから一旦出直した。雪正に『好きでもない女(冬木)』押し付けた怒りと、『梓をだました』怒りも上乗せして?
『怒る相手』を間違えないの、聡明な人だよホンマ……(間違えてんのが雪正……)
夢を叶えた冬木と引き継いだ梓
卵を産んだこと、冬木的にはシンプルに『好きな人の子を産む』という『夢』を叶えるための『挑戦』だったんだろうか?
好きな人と夫婦になり、子を持ち、でも『その先』を生きる力がなかったからあきらめてただけで。
だけど梓がいたから、挑戦出来たんじゃないかなぁ……たとえ『親のエゴ』であったとしても。
だとしたら、梓のことめちゃくちゃ『信頼』してるじゃん。命を賭けても惜しくないってくらいに。
現に梓は、理屈ではどんなに『正しいこと』を言われようと、雪哉を手放さなかったし。
でも一番雪哉守らなきゃいけないの、実父である雪正なんだけどね……雪正ァッ!
雪正は、冬木にちょっとでも罪悪感あるんなら、ちゃんと雪哉と向き合わなアカンで……『何考えてんのかわかんない』って、そんだけコミュニケーション取れてないってことじゃん!
そんなだから雪哉に『北家の血を利用するため母と結婚したひでー父』って誤解されちゃうんだよ!
片や梓は『自信』がなかったのかも。『冬木に恨まれてる』って思ってたから。冬木がいなくなった世界で『雪哉の母』になることも『幸せになること』も罪深く感じてて、だから陰口とかにも反論が出来なかった?
だけど下女の証言で、『冬木の信頼』と『雪哉渡さなかったの正解だった』と確信が持てたのはよかったよかった。いくら名前が『木辛』(木が辛い……)だからと言って、『あなたも幸せに』って言ってくれた冬木を『辛い存在』にしちゃバチ当たるよ。
まあ、確信持つきっかけとなった『雪ちゃん兄弟行方不明事件』は若宮さまの『しくじり』なんだけどね。
若宮「結果オーライ!」
『うっかり』で人んちの問題解決に貢献すんの、これは真の金烏……
それでは今回はこの辺で。おもろかったら下にあるイイネボタンを押していただけると元気と勇気とやる気が湧いてきます(*´ω`*)ノ
前回の考察はコチラ