アニメ進撃の巨人The Final Season完結編 第四章『長い夢』感想と考察 理屈を捨てたアルミンと、リヴァイとジークの決着
アニメ進撃の巨人The Final Season完結編 第四章『長い夢』感想と考察。今回は理屈を捨てたアルミンと、リヴァイとジークの決着についてです。
『生きることに意味ねーよ』と言ってたジークがなぜ心臓を捧げる気になったのか、リヴァイがジークを斬るということが何を意味するのか、好き放題に考察してます。
- 個人的な感想を交えた考察です。考えるだけなら自由だ!
- 最終回なのでネタバレ全開です
- なお、当考察は原作最終回以降エレン・イェーガーさんに死ぬほど厳しいです。当然最終回も容赦なくキレ散らかしているので『エレンすてき☆ カッコいい!』と思っていたい方は、悪いこと言わんので引き返されることをおススメします。
人を動かすのは理屈か感情か
アルミンがやる気出して振り返ったら、おヒゲお兄ちゃんが1人でお砂遊び。
アルミン的には、ちょっと前に『ジーク●せ!』と指示出した手前、ちょっぴり気まずいんでは……?
ジーク「『ちょっぴり』か」
ジーク的にアルミンは『自分の命』を取りに来てる子なんだけど、フツーに会話してくれてんの、まあ、ずっとここに閉じ込められて暇してるってのもあるかもしれんけど『自分の命』に興味ないってことだよね……
しかもジークにとっては『元の世界に戻る=●される』ことでもある。
たしかに『自分の命』に興味はないけど、『他人の命』にはもっと興味ないわけだから、どんなにアルミンが『元の世界に戻りたい』と訴えても、そらジークの心が動くわけなかった……
ジークの心を動かしたもの
この世界では、人によって『大切なもの』の見え方が変わるようで。
アルミンの目には『葉っぱ』だったけど、ジークには『ボール』に見えていた。
でもこれって『葉っぱ』とか『ボール』自体は『思い出すきっかけ』であって、『体験』のほうだよね。『大切』なのは。
この2人に共通してるのは『好きな人と過ごした時間』が『大切』だった。
アルミンもジークも、なんか最初は『行動する・しない』に対し、お互い理屈っぽいこと言い合ってたけど、結局『理屈』じゃないんだよね。『感情で動くのはバカだ』って、それもうあなた『虫に生まれりゃよかったじゃない』って話でだな……
どんなに『理屈』を並べたところで、最後に『それをするか否か』の決定権は『感情』にあると思うんよ……にんげんだもの。
エレンなんかモロにそれ。なんか口では自分の行動に対してそれっぽい『理屈』つけてたけど、フタを開けてみると仲間達をオカズにした善行オ●ニーのための『詭弁』だった。(下品)
『理屈』で動き、『理屈』で他人を動かそうとしていたはずのフロックだって、最期は『感情』だったんだよね……彼のいまわの際の言葉は、『理屈』ではなく『感情』だった。
ジークの心が動いたのは、アルミンが『理屈』ではなく『心』を語ったからだよね。
最初は『理屈』を語ったから『理屈』が返ってきた。だけどアルミンは『理屈』を捨て、『心』を語ることでジークの『心』を引き出した。
すっかり引きこもってたジークの『心』が解放された結果、王家パワーかしらんけど、関係者ご一同まで解放された。
アルミンもジークもあんま接点ないはずのクルーガーさんまで謎の友情出演してくれてんの、さすが最終回……!
アルミン「あのおっさん誰やろ……まあ、ジークさんの知り合いやな」
ジーク「あのおっさん誰やろ……まあ、エレンの友達の知り合いやな」
リヴァイとジーク、決着のその先へ
アルミンが『道』でジークお兄ちゃんとお砂遊びしてるさなか、現実では歴代九つの巨人との激しいバトルが。
どうでもいいけどこの真ん中の『女型の巨人をおっさんが継承した結果』なんだろーか……
ユミル「中身おっさんでも女型継承したら乳つけたげます(※『女性の巨人』とは言ってない)」
激しい継承権争いに勝ち抜いた結果がこの姿だったら、ちょっとグレるかもしれん。
さて、これまでジークとアルミンってあんま縁なかったけど、ジークを救ったのが『リヴァイが救ったアルミン』というのは不思議な縁だったなぁ……
『アルミンの説得に応えた』んじゃなく、アルミンとの対話の末にジークが自ら『せや! ワイはキャッチボール出来るだけで良かったんや!』と気づいたわけだから、アルミンは『救った』というより『きっかけ』に過ぎなかったのかもしれないけど。
意地でも『安楽死計画は間違ってない』を貫いたけど(『正しい』とも言ってない)、『また生まれてもいい』ってそれ、結局あなた『生まれて来たこと』を肯定したかっただけでしょ? キャッチボールだって、ホントはグリシャとだってしたかったくせに。
『みんなを救ってあげよう』なんて、偉くもないのに偉そうなこと言っといて、自分が一番、誰かに救ってもらいたかったんじゃん……
しかしジーク、『道』では一応服着てたのに、元の世界に戻った途端、すっぽんぽんなんだよな……
リヴァイ「この公然わいせつ野郎」
ジーク「不可抗力なんですけど!?」
イェーガー兄弟、頼まれてもないのに脱ぎがち。
リヴァイを救ったのは誰か
リヴァイ的には『差し違えてでも自分がジークを●して地鳴らしを止める』つもりが、ジークが自らの心臓を捧げに出てきてくれたことによって『地鳴らし』を止めたのがジークになっちゃった。
リヴァイはエルヴィンとの約束を果たすため、『差し違える覚悟』で来たのに。
でもエルヴィンは、たしかに新兵には『死んでくれ』と命令はしたけど、リヴァイには『死んでくれ』と命令したことはないんよ……
あの特攻の時だって、エルヴィンには『リヴァイに死んでもらって自分が生き延びる』という選択肢も一応あったんだよ……
でもそれが出来なかったのは『調査兵団団長としての責任』はもちろん、『これまで死んで行った仲間達』の存在プラス『リヴァイの命』を選んだからで……
リヴァイがジークを討てば、確かにエルヴィンの『命令』は果たせただろうけど、そのためにリヴァイまで死んじゃったら、まるで『エルヴィンのせい』みたいじゃん。ただでさえ、エルヴィンは『自分の命令で仲間を死なせまくった罪』に苦しんでいたのに、その『罪』にリヴァイまで加わるつもり?
リヴァイもジークも、単に死亡時期がずれ込んだだけで、文字通り『あの時、俺達の役目は終わってた』ってことになる。
ハンジさんも『自分の心臓』は捧げられても、『リヴァイの心臓』は捧げられなかったから、『ありがとう』なんて言わずに逝っちゃったわけで……
でも『自分の命』を軽んじているジークを●したところで、得られるのは『自分の満足感』と『ジークを喜ばせる』だけで、仲間達の『重い命』と釣り合わないんよね……
しかもリヴァイまでもが『自分の命』を軽んじて『これで俺の役目は終了! 先に逝った仲間達のトコに逝きます!』と、そのままジークと一緒に投げやりに死んじゃったら、まさに『仲間達の死はリヴァイの自殺の口実にしかなりませんでした』ってことになっちゃうんだよなぁ……
ところが、そんなリヴァイを救ったのが、アルミンに救われたジークだった。
この状況でジークが自ら出てくるって、『地鳴らしを止める』という自分達と同じ目的以外ないわけで。
さらには『命を捨てるため』ではなく『生きたい』『もう一回生まれたい』と願った上で心臓を捧げてるわけだから、それはもう、リヴァイの死んでいった仲間達と同じ『重い命』だった。
そのジークの『重い命』を人類に捧げたわけだから、リヴァイには『これまで死んでいった仲間達の死』に報いたと同時に、新たに『ジークの死の意味』を背負う『責任』が発生した。
ジークお前、リヴァイに『仲間斬らせる』なんて罪なことさせやがって……さすがエレンのお兄ちゃんだよ……(;ω;)
ジーク的も、別に自分を●すのはリヴァイじゃなくても良かったはずなのに、わざわざリヴァイを指名してさ。『他のヤツじゃヤダー!』って、なんだかんだでリヴァイ大好きじゃんあなた……
一周回って、今のリヴァイやジークを救ったのは、過去のリヴァイの『選択』であり、その『悔いなき選択』をさせたエルヴィンだったなぁ……
それでは今回はこの辺で。おもろかったら下にあるイイネボタンを押していただけると元気と勇気とやる気が湧いてきます(*´ω`*)ノ
次回は四章後半のミカサです。
次の考察はコチラ
アニメ進撃の巨人The Final Season完結編 第四章『長い夢』感想と考察 ミカサの「いってらっしゃい。エレン」と始祖ユミルの微笑み
前回の考察はコチラ
アニメ進撃の巨人The Final Season完結編 第三章『天と地の戦い』感想と考察 ラスボス始祖ユミルとかわいそうな子にされたアルミンとリヴァイ【ファイナルシーズン】