アニメ『チ。-地球の運動について-』第22話 君らは歴史の登場人物じゃない 感想と考察 運命を選んだシュミットと翻弄されたノヴァク

アニメ『チ。-地球の運動について-』の感想と考察。今回は第22話『君らは歴史の登場人物じゃない』となります。
- 個人的な感想を交えた考察です。考えるだけなら自由だ!
- 完全に初見となります。心優しい原作勢は、あたたかく見守ってあげましょう
仕事に挑むドゥラカ
迫り来る異端審問官に備えて、戦うことになったわけですが。
フライは『あと数十分で来るぞー!』と言ってたような気がするけど、結構時間あるじゃん……ハッタリだったか?

アニメ チ。-地球の運動について- 第22話 君らは歴史の登場人物じゃない
それにしてもドゥラカ、言い出しっぺとはいえ、いざ実行となるとさすがに心痛むよな……ほぼ初対面の人達が、自分を逃がすために死んじゃうんやで……
信頼していた人に裏切られた数日後に、信頼を築いてすらいない人達に命を賭けられるって、すげぇ体験だ。もちろん彼らはドゥラカを信じてるんじゃなくて、シュミットの決断と、組織に入って戦ってきた『これまでの自分』を信じてるわけだけど。それでもやっぱこえーよ。
せめてドゥラカに出来ることは、彼らが彼らの『仕事』をするなら、自分もまた、彼らと共に自分に課せられた『仕事』をすることだよね……それが、組織長としての『仕事』を見事に果たしたヨレンタへのせめてものはなむけ。
仕事に震えるアッシュ
そしてやっぱり登場したノヴァク。いや、先日まで飲んだくれてたのに、いきなりめっちゃ働くな! 筋肉痛にならない?

アニメ チ。-地球の運動について- 第22話 君らは歴史の登場人物じゃない
方や、ヨレンタ自爆の目撃者となったアッシュくん、完全にビビッてますやん……サイコ感あふれる登場の仕方しといて、一応人の子やったか。ただただ小心者の自己中野郎だっただけで。(それもそれでアカン)
この様子から見るに、アッシュくんって『サイコ野郎だったからあんな拷問が出来た』というより、本人的にはガチで『悪が許せない正義感からやった』ってことなんかな……ただただ、『己の仕事』に対して『無知』だっただけで。
ここで『強がる』んなら、まだ『自分の正義』を信じ、その『正義』に殉ずる覚悟があると言えるけど、それより『恐怖』を口にしたってことは、アッシュくんの『正義』は『安全地帯』でしか振りかざせない程度の『正義』だったんだな……
でもまあ、現場までちゃんと来て、怯えながらも自分の仕事をしようという気骨があったのはよかった。逃げたシュミット達を追うほどの根性まではなかったけど。
運命を選んだシュミット
シュミット氏がついに退場した……こうなるだろなと思っちゃいたけど……

アニメ チ。-地球の運動について- 第22話 君らは歴史の登場人物じゃない
レヴァンドロフスキくん達もなぁ……せめて1人か2人くらい生き残ってて欲しいけど、『チ。』は容赦ないからなぁ……(しかしアッシュは地味に逃げてそうではある)
さて、今回の発言からして、シュミットってけっこー無責任に生きて来た人だったんだな、って……
いや、本人は全部『神様のため』と思ってたんだろうけど、『神様の奴隷』に自らなっちゃった系紳士というか……
登場時は、『恐れるものなどない』『神様が与えた運命を受け入れる』なんて言ってたけど、逆を言えば『自分の行いや人生に対する責任』を、すべて『神様』に押しつけてた人だった。
フライくんと同じだよね。一見すると全然違うようで、『神様』を言い訳に、自分の行いを肯定化していたのはまったく同じ。
悔いがないほうを自分で選べ
シュミットがフライくんと違ったのは、最後の最後で『自分の運命を自分で選んだ』ということ。
フライは神様に全部丸投げした。
シュミットに自白したのは、『自分の運命』の『最後の選択肢』を、すでに『神様に丸投げした後』だった。
だからもう選択しようがなくて、残りの時間は『神様が与えた運命』に怯えながら、誰かに『すがる』くらいしかなかった。
シュミットにも、後は『死』しかなかった。だけどフライと違って、シュミットには『最後の選択肢』があった。その『選択肢』を発生させたのがドゥラカ。

アニメ チ。-地球の運動について- 第21話 時代は変わる
最終的に行き着くのは同じ『死』なのに、だけどシュミットは、初めて『天の定め』に逆らった。
シュミット、自分がした選択を『初めて怖いと思った』と言ってたけど、だけど後悔はしなかったんだよね。今までの人生で『最高に自由』だったから。
『自分で選択する』って、怖いことなんだよ。ましてや『人の命』がかかった選択なんてなおさら。
シュミットがこれまで『選択に恐怖を感じたことがなかった』のは、『神様の庇護下にいる』という安心感があったんじゃないの?
最後は『神様』に救ってもらえると思ってる。だけどそれは『神様』への『甘え』。
あのコインの結果に従ったんなら、シュミットは『これも天の定め!』ってカッコいいセリフ吐いて散ることも出来ただろうけど、その代わり『希望』もなにも残らないんだよね。文字通り『運任せ』。
自分達がこれまでしてきたことに対する『責任』を、神様に丸投げしただけ。だから、人を●しても罪悪感がなかった。『罪』を自覚してなかったから。
それこそが、シュミットが作り出した『自分にとって都合のいい人工の神様』じゃないの?
本物の神様的には『いや、知らんがな(´・ω・)』と思ってるかもしんないじゃん。むしろ勝手に『罪』も『責任』も押しつけられて怒ってるかもしれない。
現に、フライには何も残らなかった。
彼は最期、なんか言おうとしたけど、結局言い切れずに、なにか未練を残して死んだ。
だけどシュミットは、初めて神様の庇護下を離れた。
自らの意思で仲間を地獄へ導き、これまで自分がしてきたことの罪と責任を背負って戦い、見事ドゥラカを逃がすことに成功した。
同じ『死』でも、彼らの『死の意味』はドゥラカが引き継いだ。
最初は環境テロリストを疑ったシュミットだったけど、最期のあんたは漢の中の漢だったぜ……!
お金教信者VSサイコ司教
ついにドゥラカがアントニとの接触に成功しました。シュミット達、ようやったよ……
それにしても、まさかこーいう再会することになるとはなぁ……

アニメ チ。-地球の運動について- 第22話 君らは歴史の登場人物じゃない
前回時点では、あのサイコ野郎相手に説得とかマジかよと思ってたけど、ホントに説得出来てしまった……できちゃうんだ……
このおっさん、シンプルに『信念』も『信仰』も興味なくて、ただただ『合理的』かつ『自分が得すりゃそれでよし』な人なん……?(そーいや初登場時も金の話しとったわ)
これって『今のドゥラカ』だからこそ説得が成功したんじゃないかな。『初対面時のドゥラカ』だと、ただただ『お金儲け』だけで、本物の『信念』も『覚悟』も育ってなかったから、説得失敗で『ファイヤーーーーー!』だったかもな。活版印刷も知らんかったし。
にしても……ここに来て、『そもそも地動説って異端じゃなくね?』ってマジかあんた。
最終的に『時の権力者の裁量でいかようにでも☆』で片づけるんか……片づけちゃうんだ……(白目)
かつて、『何があってもパパはお前の味方だよ☆』と言ってたノヴァクが最後までヨレンタの敵で、かつてヨレンタの歯ぁ引っこ抜いて●そうとした敵が最大の味方になってしまったんだけど、これ、ヨレンタはどんな顔すりゃいいんだろうね……
解放された奴隷の末路
ノヴァクが、完全に奴隷だったとようやく気づいた……

アニメ チ。-地球の運動について- 第22話 君らは歴史の登場人物じゃない
奴隷って、ご主人様に懸命に尽くして尽くして、だけど『奴隷だった』と自覚したが最後、残るのは『罪』だけなのよね……肝心のご主人様(前司教)は、特に痛い目に遭うこともなくとっくの昔に逝っちゃってるし。
ノヴァク視点だと、この親子に自分の人生めちゃくちゃにされたわけだけど、でもアントニ視点だと『いや、お前が勝手に奴隷になって働いただけやん?』だもんな……
ノヴァクの末路を見ると、自分が『奴隷』だと気づかぬまま逝ったフライくんはまだ幸せだったかも。気づきさえしなければ、『罪の重さ』に押しつぶされることもないから。
シュミットは、自分で自分を『神の奴隷』から解放した結果、『罪』の存在を自覚し、その重さに怯えもしたけど、人としての誇りを抱いて仲間と共に悔いなく逝けた。
だけどノヴァクは、気づくのがあまりにも遅すぎた。
今回、ドゥラカが『地動説ってホントに異端?』とアントニに問いかけてたけど、それをホントにやらなきゃいけなかったのはノヴァクじゃん。それも、35年も遅かった。
本当は怖い『怠惰』の罪
つくづく、ラファウって、ノヴァクの『人生最大のターニングポイント』だったな……だけどノヴァクは自分の感情を粗末にし、それを見送っちゃった。怠惰だったから。

アニメ チ。-地球の運動について- 第3話 僕は、地動説を信じてます
次のターニングポイントはオクジーくん達。ノヴァクはオクジーくん達を異端として処理した結果、それに便乗したアントニの策略によってヨレンタを失った。
ワンチャン、オクジーくん達ではなく真っ先にヨレンタを問い詰めて話を聞いていればなぁ……だけどノヴァクは、ヨレンタから話を聞こうなんてしなかった。真実が怖かったのか、『娘が異端なわけねーだろ!』という『盲信』だったのか……
あるいは、オクジーくんとの死闘に敗北してりゃあなぁ。ノヴァクが退場してりゃあ、アントニ的にはヨレンタをどうこうする理由はなくなるわけだから……援軍が来て『助かった』と思いきや、さらなる地獄の始まりだったとか、皮肉なもんやで……
どっちにせよ、オクジーくん達を捕らえた時点で、ヨレンタを失う未来は決定だったよね。
せめてその後、『なぜ娘が異端に手を出したのか』『なぜ娘を失わなければいけなかったのか』を知ろうとしたんなら、実は生きてたヨレンタと奇跡の再会の可能性もあったんじゃないの?
だけど、やはり怠惰なノヴァクは飲んだくれて何もしなかった。それどころか、全部地動説のせいにして一方的な憎しみを募らせた。
そっちのほうが『楽』だったんだと思う。それでズルズル25年も経過した。
憎しみと向き合うことなく流された結果、本当にヨレンタを失い、『お前がやってきたんはただの人●し』と、これまで自分がやってきたことすべてを、尽くしてきた教会に完全否定された。しかも記録まで消されてしまうありさま。
しかもノヴァクにとって苦しいのは、これまで地動説を理由に処刑してきた人達って、ノヴァクに対して恨み辛みひとつ吐かなかったんだよね。
それどころか『あなたの敵は異端じゃない(byラファウ)』とアドバイスしてくれたり、『お互い信念のために働いた。悔いはないでしょう(byオクジー)』とねぎらうくらいだったし……バデーニくんはノヴァクに怒ったけど、それは『友達(オクジーくん)を私怨で痛めつけられた』という『血の通った怒り』だし……
それってもう、『善人』ですやん。
その『善人』に『異端者』のレッテル貼って処刑してきた、って、それこそ『悪人』がすることだよね?
ノヴァク、意図せず、ご主人様(前司教)と同じになったんだよね。『理解すること』を放棄し、『ムカつくもんは排除したらぁ!』って他責思考。すなわち『怠惰』。
シモンくんの『慈愛の心』によって生かされたヨレンタは、ノヴァクの『怠惰』によって、改めてその犠牲になった。
目先の『楽』を選び続けた結果、最後の最後に特大の絶望が待ち構えていた……『怠惰の罪』って恐ろしいな。
振り回されたノヴァク
ここにきて『地動説の研究による処刑だけは非公開』だったことが判明。あー、たしかにラファウもオクジーくん達も『公開処刑』ではなかったな……
単に、ラファウは子供だから非公開で、オクジーくん達は十年の間に教会の方針が変わったんかと思っとったわ……
アントニの言い分を要約すると、
- 地動説は別に異端じゃないと今私(アントニ)が決めました☆
- 地動説を取り締まってたのは、前司教(アントニパパ)が『個人的になんかムカつく』からやってただけちゃうかなぁ? 外部の人間(ノヴァク)に委託したのがその証拠ちゃう?
- 地動説が異端? 一部の人間が起こしたただの勘違いだよ☆(訳:俺カンケーねぇよ?)
あなたに人の心はありますか?
アントニ氏、地動説の一件は自分の親父(前司教)のせいにしおったな……まあ、事実っちゃあ事実なんだろーけど。
そういやオクジーくん達の時、たしかに取り締まり役にノヴァクをわざわざご指名しとったわ……つーことは前司教、『身内にやらせると後々まずい』って自覚、ありましたね……?
散々『異端異端』と人を傷つけ追い詰めといて、もっとも『異端』に振り回されていたのはノヴァク。あなた、『なぜ異端が生まれるのか』をずっと考えてたんじゃなかったの……?
結局『異端』ってのは人が作った『幻想』で、神様は何も禁止なんてしてないんだよ……
25年前からのブーメラン
ノヴァクって、一見『前司教に利用された哀れな奴隷』なんだけど、でもノヴァク本人も知ってたはずなんだよなぁ。アントニパパが『なんか嫌なことあって地動説を憎むようになったんちゃうか』ってこと。
女孕ませても、『結婚しなきゃセーフ!』ってクソ理論で逃げたクソ野郎ってことも知ってたよね?
25年前、シモンくんとレフくんにそう教えたのはノヴァク本人だよ……

アニメ チ。-地球の運動について- 第11話 『血』
アントニ、その時の話聞いてたのかな? だとすると、アントニはノヴァクが落としたブーメランをずっと預かってて、25年経って機会があったんで直接ぶっ刺して返してあげました、みたいな……
ここでかつて、当時ノヴァクが新人さんに語った『出世までの効率的な働き方』のアドバイス。
「ここの司教は宇宙論関係を重視してる。そういう案件があったら意識的に手を上げれば点数を稼げる」
「一人の大物を落とそうと長期間こだわるより小物でも大勢処理した方がいい。見栄えがいいから」
そんなクソバイスしてたってことは、つまりノヴァクって、本来『出世のため』に働いていたのであって、『正義のため』とか『神様のため』に働いてたわけじゃなかった。
その『出世のための点数稼ぎ(目的)』に好都合だったのが『地動説(手段)』。
だけど『娘』がいなくなって、『出世』する意味がなくなって飲んだくれた。
ノヴァクの憎しみと信仰
25年間、地動説に関する取り締まりがなかったのは、単に指示を出すアントニパパが亡くなったからか……取り締まる『うまみ』もなくなったし。
ただノヴァクだけが『地動説をぶっ潰す!』とやる気を出した。なぜなら『自分が気に入らない』から。
ヨレンタの一件で、ノヴァクの中で『手段(地動説)』が『目的化(復讐)』しちゃったわけね……

アニメ チ。-地球の運動について- 第19話 迷いの中に倫理がある
アントニからすりゃあ『親父がクソ野郎と知ってたくせに、点数欲しさにシッポ振って地動説を弾圧して媚びへつらったんはお前やろがい』『それが今さら何被害者ヅラしとんねん』って話だよな……いや、あんたがそれ言う? とは思うけど。
正直言って、ノヴァクは『哀れ』だとは思うけど『かわいそう』とも言い切れないのはそこだと思う。
少なくとも、フベルトさんやラファウの頃は『点数稼ぎ』だっただろうし、オクジーくんバデーニくんに至っては私怨入ってたよね?
一番『かわいそう』なのはヨレンタだよ。
今回のこと、教会的には『異端解放戦線を壊滅させた』という点に関しては『お手柄』だろうけど、それと『地動説』はたしかに別問題。アッシュくん達は『異端解放戦線』を取り締まりに行ったのであって、『地動説』を取り締まりに行ったのはノヴァクだけ。
ドゥラカが異端解放戦線のメンバーだったかってのも、証明難しいんじゃね? 暗い中、姿をはっきり見たわけじゃないし、『馬の足跡追ってきた』ことだって、「いや、私徒歩で来ましたよ?」ってしらばっくれられたらおしまいじゃん。現にドゥラカ、教会に現れた時は徒歩だったし。
そもそも、ドゥラカは本読んだだけで、別に悪いことしてない……
これまで、ノヴァクは『地動説』を理由に人を処刑してきたけど、ここに来てその正当性はなくなった。
以前のシュミットがそうだったように、ノヴァクもまた『人工の神様(地動説)』を『本物の神様』と勘違いしたまま信仰し、すがってきたみたいだね……
正義を作るアントニ
アントニって、言ってることに関しては一貫して『正論』だよね。
25年前のシモンくんに対してもそうだしノヴァクに対してもそう。『自分が正しい』と思ってる。ただ、そこに『愛』がないだけで。(聖職者として致命的)

アニメ チ。-地球の運動について- 第22話 君らは歴史の登場人物じゃない
タチ悪いのが、アントニが『正義の味方』なのではなく『正義を作れる権力者』ってことだわ。傍目には『へりくつ』でも、権力持っちゃってるせいで『これが正義です』と彼が決めれば『正義』になってしまう……(その正義に愛はあるのか?)
にしても、25年前のヨレンタのことはどう説明するんだろね? ヨレンタ処刑に関しては、ノヴァクは関与してないじゃん……
もしくは、それすらも『キミの教え子(シモン&レフ)がキミの教えに従ってやっちゃいました☆(訳:おまえのせい)』とか言うんかね? 言いそう……
いや、でもその後、シモンくんをリンチの末燃やすのはやり過ぎだし、『これはヨレンタです☆』とノヴァクだますのは悪だろ。
しかもヨレンタ生存の証言が出来る人(ドゥラカ)が目の前にいるんですが。
『同じ名前の別人』とごまかそうにも、『父ちゃんが異端審問官』って、だいぶ限定されるぞ……(どのみち、本が出版されたら表紙に名前が……)
まあ、その辺の真実が明るみになったとしても、待ち構えているのは『あの自爆した組織長が実は生きてた自分の娘でした☆』という地獄なんだよなぁ……
アントニも『きっと異端者を逃かしたことがバレるのを恐れて隠蔽したのだろう。ひどいことを……(他人事)』くらい言うんだろな……
自覚のないクズと自覚のない悪
アントニって『自分が正義』と思ってるから、これまでのノヴァクに対しても全否定出来るんだろうけど……でもそんなペラペラしゃべって大丈夫? 次回、ヤケクソ起こしたノヴァクに『ヒャッハーーーーー!』された後、教会ごと『ファイヤーーーーーーーーーーー!』されない?
この作品はよく天国だの地獄だの出てくるけど、ホントに地獄に落ちるのは『罪』を自覚しながら『逃げた人』だと思うんだけど、ノヴァクはどう出ることやら。
一方アントニは、ガチで『え? 私、正しいことしかしてませんよ?』と思ってそうだけど、こーいう人はどういうトコに行くんだろ……(白目)
ノヴァクが『自覚のないクズ』なら、アントニは『自覚のない悪』って感じ。
うっかり家庭を持ったら、モラハラと外面の良さで嫁さん病ませるヤツですね……
それでは今回はこの辺で。
おもろかったら下にあるイイネボタン押してもらえると元気とやる気が出ます。
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初めまして。チ。のアニメは面白くて初回から見ていましたが、あなたの考察のおかげでもっと面白く見れるようになりました。この物語にあからさまな悪は出てきませんが、自覚のない悪、あるいは自覚なく悪を行うキャラが出てきますね。ノヴァクももし良い上司に仕えていたら善人として良い仕事人、良い父親として人生が送れていたと思うので、100%彼が悪かったとは言い難いですが、それでも自分で考えず、行動の責任を人任せにして動いた結果、多くの人の人生を壊してしまった。
現代でも悪気なく悪いことをする、あるいは何もしないことで事態を悪化させてしまい、それで「これはあの人が悪かったんだ!環境が悪かったんだ!」と言い訳する人がいますが、そんな甘えはダメだ、例え怖くても、面倒でも自分で考えて責任をもって行動するんだ、とこの作品は訴えているのですね。
あなたの考察のおかげで理解が深まりました。後3話、残りの考察も楽しみにしています。
コメントありがとうございます!
そう言っていただけると考察者冥利に尽きます(*´ω`*)
アニメがもうちょっとで終わると思うと、やっと考察から解放されると思うと同時に、ちょっと寂しくもあり。
登場時は『大丈夫かコイツ?』と思っていた主人公達も、最後は自らを解放して自由になっていく姿に感動したり、退場に悲しくなったりもしましたが、ドゥラカはどんな道を進むのか、そしてノヴァクはどーなるのか……
最後まで楽しんでいただけるよう、考察がんばります!