アニメ進撃の巨人73話『暴悪』感想と考察【ファイナルシーズン】
アニメ進撃の巨人ファイナルシーズン73話(14話)『暴悪』、感想と考察。
今回は地震で中断してしまったので1週間遅れです。
自分とこは全然揺れんかったから気づかんかったけど、震度見ると結構大きかったね……忘れた頃にやってくるんだよなぁ。
原作漫画の大きなネタバレは枠で囲っていますが、そうじゃないところでもしれっと混じってることがあるので、アニメ派の方はその辺承知の上でお願いします。
エレン登場にめっちゃびびってるガビちゃん
『あなた達の大事な仲間を殺したのは~』と言ってるあたり、ニコロくんの『俺にも大事な人がいた!』が効いてる模様。ちょっと前まで『悪魔の気持ち』なんて考えたこともなかっただろうし。
『カヤの怒り』って『ブラウス夫妻の怒りの代弁』でもあるからなぁ……これまで『敵国同士で罵り合い』はあっても『ガビ個人』への怒りや憎しみを、ここまで真っ直ぐぶつけられたのは初めてだったのかも。
そりゃ優しかったカヤの豹変を見たら、一見、仏のようなブラウス夫妻やアルミン達も、心の中では同じ憎しみを抱いていると思うよなぁ。
そしてエレン登場で、もう今回のガビちゃんは完全にマスコット枠。
以前は『●したるー!』と銃抱えて突っ走ってたのに、タイミングが悪かったというかなんというか。
修羅場から移動したはずが、移動先でもまた修羅場という……
大人の階段どころかエスカレーターを猛ダッシュで駆け上がってるよ!
何しに来たのかよくわからないエレンさん
『話がしたい』と言っときながらあらかじめ『いつでも巨人化出来ます』アピールしとくって、完全に脅しですやんこれ……
そもそも、このアピール必要……? いや、ライナーの時は敵国のど真ん中ってのもあるからわかるけど、相手はアルミンとミカサで、『話をしに来た』んだよね……?(ガビにはめっちゃ効いてるけど)
これって『敵対の意思表明』ってことでOK?
アルミンに『人格形成に記憶の影響が~』なんて言ってたけど、その理屈で行くと、グリシャと血縁継承してるエレンのほうが、よっぽど『過去継承者の影響』をモロに受けてるはずなんですが。
アッカーマンに関することだって、別に今のミカサに必要な情報じゃないんだよなぁ。本当・嘘関係なしに、わざわざこんなこと話すの、完全に『突き放すため』以外に理由がない。
ちなみに原作では『嫌い』だったのがアニメでは『大嫌い』になっとる。より念入りに!?
あえて一発食らってあげるエレンさん。殴られたかったんかな……
なんか急に『素直にジークの居場所を教えりゃあ~』なんて言い出したけど、あなた、ジークの居場所なんて一度も聞いてないじゃないですか……
しかも居場所を知ってるハンジさんはすでに確保済み。
他の兵士が来ちゃったから、そっちの方面で揉めたようにごまかしたんだろうか?
しかしエレンの言ってることって、アルミンとミカサに言っているわけだけど、ブーメランというか、むしろ最初から自分自身に言ってるみたいなんだよなぁ……
『不自由なヤツが嫌い』『家畜が嫌い』『そいつを見てるとムカムカしてしょうがない』って、あなた地下牢で、鏡に映ってる自分をまさにムカムカした様子でにらみつけてましたよね……
結局、エレンがこの時したことって、ミカサ泣かせてアルミンボコっただけ。アルミン達が知りたかったことはなにもわからず終い。
本来の自分として生きられない辛さを、突き放すついでに八つ当たりしてるようにも見えちゃうよあんたって子は……
いらつくリヴァイ、悟った風のジーク
エレンもそうだけど、兵長もイライラしてますね。
兵長からすりゃあ、かわいがってたエレンは人が変わっちゃったみたいでその理由もさっぱり。
一方で自分は●したくて仕方ない髭面野郎さんと毎日お顔を合わせて1ヶ月ものキャンプ生活。
身体的にもメンタル的にもそらしんどいよなぁ……
そういや『ヒストリアに食わす』がカットされてる。お産の時期とか、明言すんのを避けたんだろうか?
ワインの在庫聞かれた直後にこれだから、まあ、たしかにワインが怪しいと思うよね。
そしてビビッとくる皆さま。もうこれだけで自分達の置かれた状況伝えることが出来るってヤバすぎるでしょ……
【朗報】アンカさん、ワイン飲んでない。
アンカさん大丈夫だったのかハッキリしてなかったからもしや……と心配してたけど、無事でよかった……原作じゃフキダシの位置のせいで、誰のセリフかわかんなかったんだよなぁ。
最後まで無事だといいんだけど。
逃げるヒゲ、徳用雷槍4本セット速達サービス
原作よりたくさんの部下に囲まれワイン熱望されてて、これは兵長断りにくい。
めっちゃいい上司なのに、それが仇になるという……
ジーク「ひでぇ拷問を考えるもんだ」
まったくだよ!
そしてジーク、トンズラこきながら、まるで『俺はすべてわかってます』と二枚目俳優のようにかっこよくナレーション入れてたけど、でもこのキャンプ、兵長が猛スピードでお徳用雷槍4本セットをお届けしてくれるデリバリーサービス付きなのよね……
リヴァイ「雷槍4本セットお届けにあがりました」
やられてんのは巨人さんなのに、叫んでるのはジークさんという謎現象。
なんだよもおぉぉぉぉ! がマジ悔しそう。
ジークお兄ちゃんは残念な三枚目が似合う……
ごつい荷物抱えてこの動き。ジークでなくともどうなってんのこの人って思う……
過去の失敗を踏まえ、ちゃんと先に硬質化しとくお兄ちゃん。
そしてリヴァイの声が完全に天の声になってて、ジーク的にはホラーやろな……強すぎィ!
まさに『覚悟の差』だよなぁ……
やる気なさそうな109期の皆さま
『もう巨人なんて襲ってこないだろ』と油断しまくったこと言ってるけど、その頃、別のところでまさに巨人と戦ってた人がいたという皮肉。
いや『自分達が巨人になれる種族』である以上、むしろあなた達が一番、巨人との戦い方知ってなきゃいけないと思うのですがそれは。
見たことないからピンとこないのはしゃーないのかもしれんけど。
『みんなそう思ってる』からと言って、『それが正しいとは限らない』ってのを、身をもって思い知ったのが、この子らが『指導者に!』と担ぎ上げてるエレンやねん……
そんなん言われんでもわかってるのがシャーディス教官という切なさ……親の心子知らず。
教官……!
『こいつボコれ』という命令に一瞬『えぇっ……!?』って顔したの、少なくとも教官のこと『古いなー』と思ってはいても、そこまでの悪感情は抱いてないようなんだよなぁ。104期達もそうだったし。
かと言って、『それはおかしい!』と逆らう根性はさすがになかったようで。
ついさっきまで、まるで『自分のほうが正しい!』みたいな発言しておきながら、丸腰の老人1人相手に集団リンチという卑怯なことやるのはOKなんかーい!
それにしても、フロックの教官への発砲って、まさに図星突かれてるよね。
これ、当たってたらだけど『逆らったらこうだ!』っていう『見せしめ』の意味もあったんだよなぁ。まさに教官に言われた通り『恐怖でしか屈服させることが出来ません』と認めたようなもん。
外れたおかげで、訓練兵自らに手を汚させて、引き返せない方面に誘導したという……ある意味、もっと卑怯。
なんにせよ『覚悟を見せろ(訳:集団リンチしろ)』と人を脅すようなヤツが、これからマトモな統治出来るわけがねぇ……!
『この先、邪魔者は常に暴力で排除します(訳:逆らったらお前らもやで☆)』と宣言しとるんやけど、こいつら担いでええんかあんたら……
かといって、ここでヘタに逆らったら、この子らがどんな目に遭うか……教官、あんたってぇ人は……
結局言う通りにしたことで自分らの身は守れたかもしれないけど、『恐怖』には負けた。
『これでお前らも共犯だよ☆』ってことで、これから汚いことにズブズブ手を染めていく図式が出来ちゃったね……
これってサネスさん達、第一中央憲兵が通った道だよなぁ……まさに順番。
これが兵長だったら、丸腰でも全員返り討ちにして『次はお前だな?』とフロックとエレンボコりに行ったのかもしれんけど。
ケニー達の完全不意打ちを返り討ちにし、巨人30体片付けた兵長なら行ける行ける!
……あれ? じゃあ兵長は、ジークよりもエレンを見張るべきだったんじゃあ……?(ジークを失えば終わりであるように、エレンを押さえられてもイェーガー派は終わりなんだよなぁ……)
イェーガー派に不安しか感じないワケ
なんかイェーガー派に不安を感じるのは『大人がいない』ってことなんですよね……年齢的な意味ではなく、中身的な意味で。
新兵とか若手で構成されてて、それを率いてるのも大人の姿をした子供。ピクシス司令やハンジさん、ブラウス夫妻のような『導く大人』がいない。
世の中には子供が大人みたいなことやってることもあるけど、あれだって『大人のサポート』あってのことだからね……
それがないまま子供だけでやろうとした結果、困り果てて泣きつける相手って結局『大人』しかいない。場合によっちゃ、事件になっちゃう。
実際『巨人』というわけのわからん力を得てパニクってたところに、ピクシス司令や調査兵団という『大人の手厚いサポート』で助けてもらったのがエレンだったんですよ……
ところが、その『大人達』を突然排除しちゃった。
これがまだ、『導く大人ポジション』であるエレン本人が『もう自分は子供ちゃう。大人達の手を離れ、これからは自分がみんなを引っ張る指導者になるんや!』って言うんなら大人達はまだ理解を示してくれたかもしれないけど、語っているのはなぜかフロックばかり。
王政のクーデターの時は、首謀者であるエルヴィン自身が、ちゃんと手順を踏んで王政やピクシス司令に自分の主義・主張を訴えてからクーデター起こしたんですよ……しかも、協力するか否かは、それぞれの悔いなき選択に委ねた。(ちゃんと理由とか自分の考えを伝えることが出来てこそ大人)
なのに今回のクーデターは、『暴力』で人を動かし、『指導者』と担がれてるエレン本人は何一つ語らず、離れたところで冷めた目で見てるだけ。
どう考えてもイェーガー派の皆さまと『同じ熱量』を持った『同志』には見えない……
この辺はジークもそうなんですよね。『思想』や『理念』を語ってるのはイェレナで、自分は離れたトコでタバコ吸ってる。
これって『本心は別の所にあります』ってことなわけで。
エレンは嘘をつくのがヘタだから、ヘタに語るよりも『黙る』ほうを選んだのかな……そのためのフロック?
リヴァイ兵長の忙しい1日
あ、なんだ夕方か。原作のほう一夜明かした後かと思っとったわ。(白黒漫画じゃわからん!)
まあどっちにせよこれから一夜明かすから、たいして変わらんか……兵長、お疲れさまです。
兵長的には、見張りから御者、馬の世話、ジーク輪切りと、一人で全部しなきゃいけないから大変だよなぁ……
リヴァイ「お徳用雷槍4本セットご購入のお客様にはもう1本サービスだ。オプションで定期的に足を輪切りにするサービスもつけといた」
ジーク「買った覚えないんですけど……」
これを引かなきゃいけないお馬さん達も大変だよ!
馬A「後ろ、なんかえらいことなっとらへん……?」
馬B「見るな。見るんやない……」
これからのことを考えると、丸太にぐるぐる巻きにして1ミリも動けないよう縛り付けてからさらに雷槍10本出血大サービスで刺したほうがよかったんじゃないかな。もちろんジークは丸太の下で。(新たなプレイスタイル)
それを雷槍1本で済ます兵長の優しさ。
この1本が、あんなことになるなんて……!
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