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進撃の巨人122話 二千年前の君から考察と今後予想 前編

考察・予想

進撃の巨人、第3回の考察は122話についてです。
なんか色々ありすぎてヤベーことになってますがみんな強く生きて。

第2回考察

進撃の巨人122話

進撃の巨人122話[ 諫山創 ]


リヴァイ「これ、俺達出る幕あるか?」
ハンジ「最終回まで死んだふりしてたほうが生き残れそうだよね」
アニ「(最後まで寝とこ……)」
そうは問屋(作者)が卸さないだろうから大丈夫ですよ!
(マジな話、来月あたりで顔出さないと30巻の背表紙で「死んでるよ」のネタバレになりませんかね?)

それにしても、エレン以外のみんな蚊帳の外感がすごくて、見方によってはここに来るまでの過程がすべて茶番になってないかこれ。
そしてジークの発言がすげー場違いに聞こえる……やはり初代フリッツ王の血筋か……

さて、考察第3回は122話の考察を感想を交えながら書いています。
今回はこんな感じ。

122話は判明した情報が多すぎて長くなったので、前後編にわけました。
前編は始祖ユミルや巨人誕生について。
後編はエレンの目的や行動の謎、そして東洋人に迫りました。
壁内東洋人の謎は『割とマジでこうじゃね?』な内容になってます。知らんけど。(関西人の特徴:最後に『知らんけど』つけるとだいたい許されると思ってる。知らんけど)

後編はこちら

個人的な感想を交えた考察や予想です。(基本、原作コミックを元にしています)
今さらなものやよその考察とかぶったりとかそりゃねーわなのもあるでしょうが、あたたかく見守ってください。考えるだけなら自由だろ?
2019年10月の122話時点の内容です。ネタバレ配慮してないんでご注意を。

それでは考察スタート。

始祖とエルディアとアッカーマンの三角関係

さて、122話で、例の『こねこね娘』が『始祖ユミル』と確定しました。
なんか『初代王=ユミル・フリッツ』とか言われてたけど、その正体は幼いころ『エルディア部族に滅ぼされた国(集落)』から『奴隷』として連れてこられた『別部族』っぽいですね。王様どころかエルディア人ですらなかった……(人種は同じかもしれないけど)
で、『ユミルの民』とは、『奴隷ユミルに産ませた初代フリッツ王の子供の子孫』、と。

つまり4年前まで中央で貴族してた連中がまさに『純血エルディア人』で、それ以外の『大多数のユミルの民』が『奴隷ユミル』の子孫ってこと?
ということは『偽フリッツ王』と思われてたじいさんは実は偽ではなくユミルの血を引かない『本物の王様』だったという可能性もあんのか? あの時代だったら、奥さんぎょーさんおってもおかしくないと思うし。(女に囲まれてるコマもあるんだよね。ただの侍女かもしれんけど)

進撃の巨人122話

進撃の巨人122話[ 諫山創 ]


ザックレーの芸術作品にされた人の『お前のその血は奴隷用の血』ってのは、負け惜しみでも例えでもなく、そのまんまの意味だったわけですね……
進撃の巨人 14巻

進撃の巨人 (14)[ 諫山創 ]


始祖ユミルとその子孫が『エルディア人に酷使される奴隷』だったということは、フロック達イェーガー派や一般市民たちは、

『(ご主人様の)エルディア帝国を再興する!』
『(ご主人様に)心臓を捧げよ!』

と、最高に滑稽なこと言って騒いでたわけか……

進撃の巨人 27巻

進撃の巨人 (27)[ 諫山創 ]


やっぱこの漫画、かつての発言が最高の皮肉になって返ってくる漫画だ。(まあ、エルディア人の血が混じってることに代わりはないから、間違っちゃいないんだけど)

となると、アッカーマンについての解釈も変わりますね。
アッカーマンは『エルディアの王を守るために設計されたユミルの民』ということですが、これまでずっと『王=レイス家』と思っていたから、『ケニー(アッカーマン)がウーリ(王)に仕える形』が正しいと思っていました。
しかし『本当の意味でのエルディア王=奴隷ユミルの血を引かない初代フリッツ王の子孫』だと考えると、アッカーマンが本来仕えるべきは『初代フリッツ王と正妻との子孫』であって、『レイス王(ユミルの子孫)』に仕えるのは間違い』ということになります。

もしかすると、

  1. 元々仕えていた純血エルディア人の144代フリッツ王が、マーレやタイバー家と手を組んだカール・フリッツ(後の145代)に殺される
  2. その際、純血エルディア王家の血筋も滅ぼされ、カール・フリッツの一族が『真の王』になる
  3. その恨みでアッカーマンは145代王と対立→迫害される

という流れになったのかも。(なんか144代をエルヴィン、145代をジークに置き換えると、今のリヴァイの境遇に似てるような)
ウーリの『滅ぼしあう他無かった我々を友人にしたものは一体何だ?』という言葉も、そのまんまの意味だったのかもしれない……

しかし記憶改竄出来ない理由は謎ですね。『原材料:ユミルの民』で『過去の戦闘経験が『道』から送られる』ってことは、『座標と繋がってる』ことじゃないの?
最初は『ユミルの民とアッカーマンは『道』が違うから記憶改竄出来ないのか?』とか『始祖に抵抗出来る存在として作られたから記憶改竄出来ない』とか考えていたけど、『巨人は始祖ユミルが一人で作っていた(始祖ユミルが作ってくれなきゃ巨人になれない)』ということは、『アッカーマン専用道がある』わけじゃないことになる……

うーん、もしかすると、他の巨人は『始祖ユミル』を介さないと力(巨人の体)を得られないのに対し、アッカーマンは『始祖ユミル』を介さなくても力だけ直接持って来ることが出来る?
つまり社内ネットワークで例えると、

【アッカーマン以外】
『株式会社始祖ユミル』に内定(脊髄注射)をもらい、出社(巨人化)して初めて所属部署内の社内サーバー(座標)にアクセス可能に。
なお、出世(知性巨人化)することで、出社(自傷)後、社内サーバーにフルアクセス(知性巨人の固有能力)が可能になる。
※なお出世してもPCはデスクトップしか支給されないため、サーバーにアクセスするためには地震だろうと台風だろうと出社(自傷)しなきゃいけない。休み? なにそれ。

【アッカーマン】
『株式会社始祖ユミル』の子会社エリート社員。ノートPCからVPN接続(能力覚醒)することで『株式会社始祖ユミル』の社内サーバー(一部閲覧制限あり)にいつでもどこでもスピーディーに接続できる。

つまりアッカーマンは『24時間いつでもどこでもノートPCからVPN接続(お仕事)可能』な上級社畜、と……

…………

以上で、『わかりやすく何かに例えようとして大失敗した例』、終わります。『株式会社始祖ユミル』って、子会社含めてきっとみんな訓練された一流社畜

でも『エルディアの王を守るために設計されたユミルの民』っていうのがエレンの嘘で、最後にもう一回ひっくり返る可能性も捨てきれない……

始祖ユミルと娘達の年齢・そして13年ルール

この漫画は要所要所で『13』がキーワードになっているので、ユミルが巨人になったのも13歳では? と(勝手に)思っています。
大きさもそれくらいに見えるし、数年後には子供産める年になってなきゃいけないから、作中で明かされはしなくても普通にありえそう。
仮にユミルの年齢が13歳だとして、

  • 最初1~2年は橋作ったり道作ったり戦争で功績を上げる
  • エルディア王「子種やる」(15歳)→戦争してからその翌年に長女マリア出産(16歳)
  • 戦争する→妊娠・出産×2
  • 26歳で槍が刺さって死亡

戦争挟んでの妊娠・出産ってことを考えると、姉妹の年の差が、まあ、仮に2歳ずつとしましょう。(巨人がいりゃあ戦争なんてスピード終了で1歳差かもしれんけど、戦争以外にも仕事あるだろうし)
ユミル死亡時の年齢と、娘達がユミル母ちゃん食ってから13年後の死ぬ年齢は、

マリア→10歳(23で死亡)
ローゼ→8歳(21で死亡)
シーナ→6歳(19で死亡)

たぶんこれくらい。そして13年後、三姉妹が一斉に死んだことにより『ユミルの呪い』と呼ばれる『13年ルール』の存在が明らかに。
この頃は、そもそも『ユミルの血を引いた者』の数が『娘が生んだ子供の数』しかいない&孫達も年齢的に10歳以下なわけだから、赤子継承もなし。
つまり、純粋に『背骨食ったやつ』だけが巨人になれるというわけです。

それにしても3姉妹、この時代でこの親父だと、中学生くらいから子供産まされてそうだな……そうなると、3人で9人はなんとか産めると思う。
で、10歳にも満たないユミルの孫に背骨食わせて巨人継承か……
代替わりのたびに若返りすぎて、子供産む前に寿命来ちゃいそうですが、まあ、孫の代なら男の子もいるだろうから、子供大勢作らせることも可能か。

そして子孫が増えるにつれて、全員に背骨を食わせるのが困難になった、というか、管理出来なくなるのを恐れて、食わせるのは知性巨人の9人にとどめたのか?
『赤子継承』とかも、まだ数が少なかった頃に判明したのか、もしくは嘘なのかもしれませんね。

『王家の血筋』とそうじゃないユミルの民の違いは?

進撃の巨人122話

進撃の巨人122話[ 諫山創 ]


作中ではとにかく『王家の血筋は特別』みたいに描かれていますが、『ユミルの民』が『初代フリッツ王と始祖ユミルの子孫』ということは、全員、王家の血を引いてなきゃおかしなことになるんですよね。ユミルがフリッツ王以外との間に子供産んだ描写はないですし。(そもそも王様が許すか?)

血の濃さの可能性もありますが、管理されてたレイス家はともかく、ジーク側の王家は薄まってそうじゃない? そうなると血の濃さは影響してない?
私が考えたのは『逆だ。みんな王家だけど一部を残して権限を『奪った』んだ』説。

元々は、知性巨人全員『始祖ユミル』にアクセス出来ていたけど、それじゃあいずれ混乱が発生しそうですよね。みんながみんな『俺の身長あと10センチ伸ばせ』とか『あいつの身長、毎日1ミリずつ縮めろ』とかユミルに命じちゃったら、えらいことになる。(※身長は例えです)
そこで『始祖の巨人』の継承者一族を残して、全ユミルの民から『始祖ユミルへのアクセス権』を奪ったのではないか、と私は考察します。(ジークの『生殖能力奪え!』に始祖ユミルが従おうとしたってことは、『ユミルの民の改造可能』が事実ということ)
なんか始祖の巨人の能力って、記憶を改ざんしたり体を改造したり『奪う』ことに特化してる気がします。(流行病の時も、病原菌を『奪った』のかも)

つまり、

  • 『王家の血を引かないユミルの民』なんて存在しない
  • みんな始祖ユミルにアクセス出来ていたけど、その『アクセス権』を始祖ユミルに命じて奪った
  • レイス家やジークに継承されていたのは、元々はみんなが持っていた『座標へのアクセス権』(しかも始祖の巨人にならない限り『座標へのアクセス』に必要な『パスワード』が発行されない)

もしそうだとしたら、散々『王家の血』を特別視して振りかざしてきたジークにとっては最高の皮肉になりますね。みんな王家の血を引いてるわけですから。(まあ『王家の血筋』が『アクセス権』に変わっただけで、『特別な血筋』には違いないかもしれないけど)

無垢巨人誕生の怪

わからないのは『無垢の巨人』の誕生ですね。
『無知性巨人化→知性巨人の力を持つ人間を喰う→継承』というプロセスが出来るには、どこかで『人を喰う無垢巨人』が誕生しないといけない。
そしてこれには王家とか血筋は関係ない。(継承の際は王家だろうと一旦無垢巨人になってるし)

122話では、無垢の巨人らしき描写がないんですよね。(座標で作ってるシーンはあるけど)
描写があるのは始祖ユミルが巨人化した姿と、娘の死後誕生したと思われる知性巨人8体。ひとまず先に、知性巨人誕生の考察をします。

進撃の巨人122話

進撃の巨人122話[ 諫山創 ]


私がひっかかったのが、フリッツ王の「娘が死ねば背骨を孫に食わせよ」というセリフ。
ここ『誰の』とまでは言ってないんですよ。
この『背骨』って、『娘(三姉妹)』の背骨? それとも『始祖ユミル』の背骨?
肉だけ三姉妹に食わせて、始祖ユミルの骨は塩漬けかなんか防腐処理して保管(解体された肉が壺に入ってる描写がある)→孫に食わせる→9つの知性巨人誕生?
いや、それだと娘が死ぬまで待つ必要ない気もするな……娘が生きてる間に食わせることも可能なんだから、わざわざ『娘が死んだら食わせろ』と言うのは変。となると、これはただの考えすぎで、やっぱ孫が食ったのは『ユミルの娘』の背骨か……

娘の背骨を食った9人の孫はそれぞれ特徴をもった知性巨人化した。
そして13年後、9人の孫の背骨はそのまた次の子供に1人ずつ継承→同じ能力の巨人継承ってこと?

で、ここで『無垢の巨人』に話を戻します。
『9つの巨人』継承で娘は3人で計9人子供産んだと思わせておいて、実はもっと生んでいたんではないかと。
それは当時、幼すぎて背骨を食わせることが出来なかった子供。でもユミルの子孫。
こいつらも巨人に出来ないかと考えたエルディア人は、すでに巨人化能力を身につけたユミルの民から、生きたまま脊髄液を抜き取った。(この段階で、『重要なのは背骨』と気づいてそうですし)
そして巨人化能力を持たないユミルの民に飲ませるか注射するかした。

するとなんということでしょう。知性を持たない巨人に変身。
→背骨を食おうと人を襲うようになる→うっかり知性巨人が食われる→食ったヤツが知性巨人化→知性巨人継承する時もこっちのほうが早いし楽だから、今後知性巨人継承はこれで行こうぜ! になる

この差って何ですか?
知性巨人→死体の脊髄液を摂取
無垢巨人→生きてる巨人能力者の脊髄液を摂取
ということに……

…………

ちげーーーーーーーーーーーーーよ! 今の継承者、生きたまま食ったり食われたりしてるよ! 逆だよ! 逆じゃなきゃ変だよ! ジーク汁だって摂取しただけじゃ変身しないじゃん! 何だよぉお! もおおお! (自らちゃぶ台ひっくり返すスタイル)

……最後のオチでちゃぶ台ひっくり返りましたが、ユミルの娘が子供を9人以上生んでるとか、赤ちゃんで背骨食えなかったとかはありえない話ではないかと。
これに関しては今後の展開を待ちましょう。

9体目はどうしたの?

進撃の巨人122話

進撃の巨人122話[ 諫山創 ]


122話で、1コマだけですが8体の知性巨人が描かれています。9体目(恐らく始祖の巨人)はどこでしょう?
特に理由はないのかもしれませんが、もしこれが『あえて描いていない』場合を考察します。

描いていない理由。それはもうそのまんまの意味で、『9体目』というのが『いなかった』からではないかと。
つまり知性巨人は元々8体。

このコマを見た時、私は最初『ん? 進撃おらんな』と思ったんですよね。で、よく見ると『あ、いないのは始祖か』と……
『始祖』と『進撃』って、外見的な差異ってあんまりないような気がするんですよ。読者はフリーダバージョンの始祖(女)が変身した姿しか見てないからかもしれないけど、男だったら進撃とだいぶ似てるんじゃないかと。(グリシャみたいなメタボ体型の進撃もいるけど)

ここで挙げたいのが、『いなかったのは本当に進撃。始祖の巨人の元になった巨人から進撃が生まれた』説。(つまり顎の後ろが『進撃』と思わせといて実は『始祖』)
何が言いたいのかっつーと、『始祖の巨人=一番えらい巨人』と思わせておいて、他の知性巨人とユミル以降の『始祖の巨人』は、元々『対等』だったんではないかと。

作中の『ユミル(始祖)から9つの巨人に分けた』って言い伝え、私は最初『始祖の巨人+9つの巨人』と思ったんで、『始祖含めて9つの巨人』ってのがなんか変に思ったんですよ。
そもそも『始祖』っていう言葉は、『物事の始まり』を意味するはず。なので『始祖の巨人』とは始めに巨人化した始祖ユミル以外にいちゃいけない気がするんですよね。
そうなると『始祖の巨人』という名前も本当はなんか別の名前だったけど、先に挙げた『王家の血筋』に関する考察で、『始祖ユミルへのアクセス権』を担当することになったので『始祖(にアクセス出来る用)の巨人』と呼ぶようになった。

一方で『進撃の巨人』誕生のメカニズム。こちらは自由を求める巨人。奴隷と相反している。これって、ユミルの中のわずかにあった自分の意思とかそういうのが9体目(進撃)として、始祖の巨人継承者の背骨を食った子供2人(他は1人に食わせたけど双子だったとか)の片方に継承→そしてその巨人は『2000年後の君(エレン)へ』継承される。
そしてエレンは、過去の巨人継承者ももちろんですが、104期達や兵長、ヒストリアやライナーと、自分に影響を与えた人の言葉や行動も継承し、周りを巻き込んで突き進む。だから名前が『進撃』。

なお、根拠のないただの妄想ですよはい。(顎の後ろはふつーに進撃なんだろうなきっと)

ちょっと気になったところ

さて、122話の他に気になったところは、

  • 始祖ユミルちゃんが変身した巨人は『誰が』作ってたん? (骸骨の姿ってのもなんか理由がありそう)
  • ユミルちゃんがこねこねやめた→巨人化出来なくなったってことになるのでは? つまり巨人は、今、巨人化してるヤツだけに? それともユミルちゃん、初めて自分の意思で戦うために巨人を作るのか? (ファルコ、せっかく顎継承したのに巨人化ないまま終わるのはないと思う……)

こんなところでしょうか。
ところでフリッツ王の王冠の紋章、マーレ在住エルディア人がつけてる腕章のマークだねこれ。(こんなところに……)

進撃の巨人122話

進撃の巨人122話[ 諫山創 ]


マーレに隷属しているようでいて、エルディアにも隷属しているシンボルってことか……互いの腕章を引っぺがしたあったファルコとガビを思うと感慨深い。
あと、人が死ぬシーンで出てくる花にも似てる。

謎が減ったそばから増えたりしてますが、前編はここまで。後編に続きます。

後編はこちら

第2回考察

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