【進撃の巨人】ヒストリア考察と122話考察追記
進撃の巨人、第5回考察は、ジークに続き、もう一人の王家・ヒストリアについてです。
と言ってもヒストリアがメインではなく、もう半分は、先日公開した122話考察後半の今後の展開予想の追記、最後はサシャの死についてとなっています。
今さらなものやよその考察とかぶったりとかそりゃねーわなのもあるでしょうが、あたたかく見守ってください。考えるだけなら自由だろ?
2019年10月の122話時点の内容です。ネタバレ配慮してないんでご注意を。
ヒストリアの子供は誰の子?
もーこれはズバリ、『元・石投げ少年』でしょう。
これまで、色んな所で散々考察されたヒストリアの子。『エレンの子だろう』とか『巨人化を避けるため適当なヤツと計画妊娠した』とか『夫役はイェーガー派』とか、まあ、どの考察が合っていようとヒストリア本人はもちろん生まれてくるのも『不幸な子』の予想しかない感じ。(『エレンの子』はタイミング的に難しいだろと思う……マーレにいたはずだし)
私も『もしや……』と思っていましたが、122話でその想像が崩れました。
ありえないだろ!? あのエレンだよ!?
誰よりも自由を求める男が! 会ったこともない女の子(ミカサ)の自由を奪おうとした強盗めった刺しにするような男が! 指引きちぎってまで『お前は奴隷じゃない!』とボロボロの女の子(ユミル)を抱きしめた男が! なんかの陰謀とか策略とかのために、かつて自分を助けてくれた仲間(ヒストリア)に、『計画のためにこのタイミングで妊娠してくれ』?
この初代エルディア王め!(←悪口)
それに、『自分のために生きようよ!』と同期ユミルに訴えたヒストリアが、『計画のために子供作る』とか、どうにも考えられないんですよ。
だって『ジークを食べる』は自分の意思で覚悟出来るけど、妊娠は『自分の子供』という、まだ自我すら持っていない一人の人間を巻き込むことになる。それこそ、『子供を道具』として見ていないと出来ない行為。この初代エルディア王め!(←2回目)
ただでさえ、親に散々道具扱いされて苦しんだヒストリアが、我が子に自分と同じ道をたどらせるとはどうにも思えない。同期ユミルに、そんなことを『胸張って』報告出来るだろうか?
そんなわけで結論は、
元・石投げ少年、超いい奴説
つまりヒストリアは『元・石投げ少年』とふつーに恋愛して、自然に子をもうけた、と、私は考察します。妊娠のタイミングは『若気の至り』で本当にたまたまだった。
つーか、そもそも子供なんて『狙ったタイミングで確実に出来る』と思ったら大間違いだからな……(そんな不確定要素、大事な計画に盛り込めるか!)
で、『それにしたってなんで石投げ少年やねん』という点ですが、これは完全に想像でしかありませんが、
フリーダねーちゃんは、柵から出ようとしたヒストリアに『柵から出んな!』とヤベー顔でマジギレ。
一方、石投げ少年は柵から出てこないヒストリアに石を投げた。
ナイル「かまって欲しかったそうだ」 一見、『石投げ少年ひでーじゃん』ですが、牧場で働く『石投げ少年』に気づいたヒストリアがエレンに相談。
当時のことを詳しく聞くと、やり返すよう野次られたとか、そんな風に言われた、と。(本当に攻撃するなら、自分から柵の中に入ることも出来るのに)
アルミン・ミカサと共に近所の悪ガキとケンカしてたエレンなら、なんとなくピンと来たんではないでしょうか。いじめるためではなく『柵から出てきて欲しくて石を投げた』んではないかと。(色恋に鈍いはずのエレンがファルコの恋心に察知したのはこうして訓練された? 知らんけど)
そう考えると、『石投げ少年』はヒストリアにとって『初めて柵の中(家畜の住処)から出そうとしてくれた人』になるんですよね。
やり方はあかんけど、『ヒストリアの意思で柵から出るよう促した』ことに、エレンは好感を持ったんではないでしょうか。それに、牧場でこっそり働いてるってのも、なんか一途な感じするし。
それを聞いたヒストリアは、
緊張しつつも『元・石投げ少年』に声をかける→意外といいヤツだった(ギャップ萌え)→恋仲になる
とか、あってもいいんじゃないかと。
つまりナイルさんが言ってた『二人のなれそめ』はすべて本当だった……
いいじゃねぇか! 『大恋愛』じゃなくても! 知らんけど!(そうでなきゃ救いなさすぎてもう……)
実際、120話の始祖ユミルの時も『ジークがそう言ってるだけで実は大地の悪魔?』とか色々言われてた中で『やっぱ始祖ユミルでしたー』だったし。『どこかに嘘がある』と読者を踊らせといて『どこにも嘘はありませんでした』ってオチは、普通にありそうな気がする……
そして暗い顔をしていたのは、これから起こる出来事に対してでは。
恐らくヒストリアは、エレンと未来の記憶をある程度共有してたんじゃないかと思うんですよ。
本当は自分も、女王として戦うべきじゃないかと葛藤はあるはず。(120話の記憶の中での泣き顔と関係ある?)でも、妊娠してしまってそうもいかない。
同期ユミルとの約束である『胸張って生きろ』を守るためにも、例え女王としては無責任でも、母親として子供への責任を果たすほうを選んだんではないでしょうか。
では、このままヒストリアは最後まで登場しないのか、ですが、先日公開した122話の考察後編で『夜になって壁巨人停止→マーレ側と話し合いくるか?』と書きましたが、その話し合いの場所として『ヒストリアの住居』が出てくる可能性とかあるかも。
ピクシスを始めとする兵団上層部が気の毒な状況になっている今、いくら妊娠中とはいえ、女王であるヒストリアがいつまでも蚊帳の外というのはおかしいと思うんですよね。
そこで話し合いの場に登場し、パラディ側とマーレ側で情報の整理や今後のことで知識を共有、という展開とかありえるかもしれませんね。知らんけど。
2020/5/10
動画でもヒストリア考察してみました。
122話考察後編・追記
122話考察後編で、『壁内人類を壁外に避難させる』という考察を書きましたが、ここでちと追加。
その際は、『夜の間は壁巨人停止→その間に避難』と書きましたが、つまり『リミットは日没から夜明けまで』になるんですよね。
まあ、ウォール・マリア側ならなんとか逃げられるか? と思いますが、ウォール・シーナやシーナ寄りのローゼ住民は厳しくないか? 壁内、めっちゃ広いで……
27巻でエレン主導で鉄道敷いてましたが、それを使うにしても逃げ切れるだろうか? 病人やケガ人、年寄り子供もいるだろうし。(新幹線でもないと無理なんじゃ……)
あとちょっとのところで日が昇って壁巨人のスリープモード解除しちゃったら、なかなかの絶望ですよ。
そこでユミルちゃんのミラクル始祖パワー。
- 逃げ切れそうにない連中、まとめて無垢巨人化(何故かめっちゃ足早い)
- 水晶から目覚めた早々のアニ『何だよぉお! もおおお!』の心境で女型に変身。『叫び』で無垢巨人呼び寄せ壁外目指して猛ダッシュ
- 壁外へ逃げ切れたところで巨人化解除。みんな人間の姿に戻る。ついでに憲兵団とコニーの母ちゃん、海の途中にいた子も元に戻る
- 壁巨人で地下資源破壊完了。地下への穴をふさぎ、壁巨人成仏
- ユミルちゃん「お前ら……胸張って生きろよ( ´_ゝ`)b」仕事納めで成仏
- そしてエンディングへ~
想像したらひでぇギャグ漫画になりますが、なぁに、ただの考察だ。多少ぶっ飛んだところでそのくらい。(いや、それやるくらいなら壁巨人止めようやユミルちゃん)
注射なしに無垢化できんのかよとかユミルの民じゃないのもいなかったっけとか、細けぇこたぁいいんだよ。知らんけど。
これの問題点は、『ユミルちゃんはもう巨人作らへんのんちゃうん?』という点。
逆だ。むしろ初めて自分の意思で巨人を作り、自分の子孫と一緒に戦ってくれるんや。あなた神様ですか。(残業何千年……?)
エレンもそれを望むと思うんですよね。『戦わなければ勝てない』とミカサに教えたのがエレン。その辺は始祖ユミルに対しても一貫してて、助けを待つだけじゃなく、自分の意思で戦って初めて自由になれる。お前もそうしろ、と。(だから『助けに来た』じゃなくて『力を貸してくれ』と言った?)
もしそうだとすると、エレンは何一つ変わってなくて、最初から最後まで『ブレねぇ主人公』ということになりますね。知らんけど。
サシャの死は避けられなかったのか?
121話で、進撃の巨人の能力が『未来の継承者の記憶を見る』能力と発覚しました。(エレンは『エレンの記憶を見たグリシャの記憶を見た』と思われる。ってことは、『エレンが見てない光景は見れない』かつ『グリシャが見てないエレンの記憶』も見れないってこと? じゃあ、グリシャが言ってた『あんな恐ろしいこと』とエレンが言ってた『あの景色』は同じ?)
しかしそれなら、『サシャの死も回避できたんでは? わかってて見捨てたの?』という疑問が残ります。
これはもう、
自由への代償
ではないかと。
サシャが死んだ理由は、『飛行船に乗り込んできたガビに撃たれたから』です。
逆に、『ガビが飛行船に乗り込んでこなかった』らどうなるかっつーと、サシャは死ななかったかもしれませんが、
- 半年後、マーレと世界連合が攻めてくる
- パラディ島壊滅
- そして各国の地下資源争奪戦勃発
- どっかの国が巨人化の秘密に触れ、歴史は繰り返す?(122話考察後編の地下資源の謎の項目参照)
という未来に?
もしそうなっては、サシャどころか世界滅亡になりかねないのでは。
マーレも、最初はパラディ攻めを世界連合と共に半年後に行う計画をしていました。
しかし、『ガビ・ファルコの救出』という追加ミッションが発生したことにより、ライナーが必死に急かした→世界より一足早くパラディ攻め決行という流れになったわけですし。
『せやかて、ジークに接触すりゃあ始祖ユミルに会えるんやからええんちゃうん?』という話ですが、この場合だと問題なのは、
ライナーがいない
じゃなかった。『マーレ側の巨人がいない』という問題が発生。
マーレ側の巨人は、ライナーの鎧とピークの車力、ガリアードの顎、そしてタイバー家の戦槌の4体。
この4体には、どうしても島に来てもらわなきゃいけなかった。問題は、来てもらう方法。
だってある日突然、ライナー達の前にエレン(ほーむれすのすがた)が現れて、サイゼリヤにいるかのように、
エレン「俺と一緒に来てくれ。急な話ですまんが今からだ」
とか言ってきたら、さすがのピークやガリアードも、
ガリ「お前さぁ…疲れてんだよ」
ライナー「あ……ああ…そうだよ! エレンは疲れてるんだ!」
エレン「自分のした行いや選択した結果に対し、主人公として、最後まで責任を果たすことだ」←包帯シュルッ
ジーク「やるんだな!? 今…! ここで!」
ピーク「このッ…裏切りもんがあぁああ!」←おててガブー
→巨人戦突入
冗談はこの辺にして。
仮にライナーは懐柔出来ても、ピークとガリアードはさすがに無理。戦槌なんて会うことすら無理。
これは、レベリオを襲撃した理由にも繋がりますよね。
- 戦槌に出てきてもらうため(ここで食い損ねたら、戦槌をパラディに持っていけない)
- ガビ・ファルコに飛行船に乗り込んでもらい、マーレ単独のパラディ攻めを早める理由になってもらう
- マーレ上層部の一掃(これをしっかりやっとかないと、エルディア人の子供二人のために襲撃早めるなんてしない)
これを逃すと、世界連合の襲撃を待たないことには、すべての巨人をパラディに集めることは出来ないんではないかと。(しかも戦槌はマーレから出てこない)
だからどうしても、サシャの犠牲は避けられなかった、ということじゃないでしょうか。知らんけど。
そうなると、今後104期で誰か死ぬ、とかはないのかも? いや、まだわからんか……
むしろ、エレン自身が危ない気がする。だってこれじゃあ、エレンの代わりにサシャが『自由への代償』を払ったことになっちゃうし……
そこまでして島に巨人を集める理由に関しては、今後の展開を待ちましょう。
そんな感じで、今回はここまでです。
話の流れ的に、無事に島が生き残るなら、最後ヒストリアは退位して普通のお母さんになり、エルディア国は新しい名前の民主国家になったりするのかなと想像。(そもそもエルディアは、始祖ユミルやその子供達を奴隷として虐げた国の名だし……)
ヒストリアの再登場と、そのおなかにショック死するライナー、お待ちしております。
↓前回の考察
↓次の考察