進撃の巨人 進撃のヒモ男考察その2 エレンとエルディア王の違いとは？ 男運のない始祖ユミルちゃん編【最終回ネタバレ】

進撃のヒモ男被害者の会その2。今回は男運ゼロの始祖ユミルちゃんです。

進撃のヒモ男被害者の会・始祖ユミルちゃん編

さて、ミカサ、ヒストリアと来て、第3のヒロインとも言える始祖ユミルちゃんですが。
この子も大概、ヒモ男にタゲられたヒモ女と言える……
（※ヒモ男に貢ぐ女性のことを『ヒモ女』と言う。『男に貢がせる女』のことではないので注意！）

【エレンさんが言ったこととやったこと（一部抜粋）】

• 「（巨人を）駆逐してやる！」→駆逐したのは人類
• 「オレがこの世を終わらせてやる」→終わらせたのはミカサです
• 「オレに力を貸せ」→『力を貸してくださいお願いします』だろデコ助野郎
• 「戦え」→戦ったのはユミルちゃんです

あなた、口ばっかりねぇ……（呆）

まるで選択肢があるようなこと言っといて、ユミルちゃんに選択肢なんてないでしょこの状況で……
そしてその『借り物の力』でエレンがやったのは、人類の8割を問答無用でふみふみ。
『ユミルちゃんがエレンに力を貸す』と『選択』したことによって『世界が滅びかけた』って、まるでこうなったのはユミルちゃんのせい（責任転嫁）みたいジャン……しかも実際にアルミン達と戦ったのもユミルちゃん。

進撃の巨人131話[ 諫山創 ]

ユミルちゃん、『自分の選択』によって人々が踏みつぶされるのをどんな気分で見てたんや……

一応、エレンもアルミンとガチンコ勝負はしたけど、嫌なこと（仲間と殺し合い）は人にさすってさぁ……あなた、『甘っちょろいヘタレ野郎な自分自身』と戦うことは出来なかったの？（嫌味）
第一、『巨人の駆逐』と『人類ふみふみ』は別問題じゃねーか！（※なお、巨人化能力を消してくれたのはミカサちゃんであってエレンではない）

うーん、これは初代エルディア王。エレンと王様、どっちも『自分の欲望』のために『巨人の力』をユミルちゃんに要求したヒモ男。もちろん『ヒモ男』に育ててしまったユミルちゃんにも問題はあったけど。

進撃の巨人120話[ 諫山創 ]

↑まず自分が何者であるかを名乗れ。そして自分の要求をプレゼンし、ユミルちゃんのメリットを提示しろ。その上でご協力頂けるかお伺いするのが『お願いする側』の礼儀作法やデコ助野郎。（営業マンか）

ミカサちゃんもユミルちゃんと同じで、エレンがどんなにひどいことしようと必死にかばって尽くすもんだから、おかげで『オレが何をやってもコイツはオレから離れない』ってエレン・ヒモーガーさん増長させちゃったんじゃないの？　まさにヒモ男が好きなタイプ……！

エレンとエルディア王、2人の違い

いやもう結論から言わせてもらうと、この2人、違いなんてないよ？
『自分の欲望』のためにやらかしたことが、たまたま『国（島）の利益』繋がってたってだけで。（エルディア王は国の発展、エレンは『島の敵』をやっつけた）

まあ、強いてあげれば、

国を守る責任を背負った本当に偉い人→王様
誰に対しても無責任なヒモ男→エレン

ってとこかな。

……エレンは『大きな力を持つ者の責任』を背負って島を守ろうとした？　嘘つけ『自分の自由』のために進撃してたんじゃねーかだまされねーからな。
第一、あれだけ大きな力を持っておきながら、ちっぽけな島ひとつしか守れませんって、ずいぶんケチくせぇ男だな。

王様もケチくさいんですよね。ユミルちゃんのおかげで莫大な富を手に入れたにも関わらず、その富は自分らだけで独り占めし、奴隷は奴隷のまま据え置きしたり。（『自分で稼いだお金』で気前よく人におごるのは『太っ腹』だが、『嫁が稼いだお金』で気前よく人におごるのは『見栄っ張りクソ野郎』）

とはいえ一応王様だから、『巨人パワーを失うと国家のピーンチ！』って考えると、まあ、『子供に母ちゃん食わせる』というのはクソではあるけど、王として『非情な決断が出来る人』には違いない。

進撃の巨人122話[ 諫山創 ]

ただこれもなぁ……『自分が王様でいたいから』『自分以外の他人に非情だった』だけにも見えるのよね……個人的にはこっちだと思う。（たぶんこの人『奴隷と奴隷の子』であろうと『正妻と正妻の子』であろうと同じことやってそう……）

だってこんなことしたのって、王様でありながら『自国のピンチ』を『自分達の力で守る気がなかった（守れる気がしなかった）』からでしょ？　王様の人望がどれほどか知らんけど、『コイツ巨人パワーがなけりゃあただのおっさんじゃねーか』と気づかれたが最後、今の地位も危うくなるし。
自分達がいかにユミルちゃんの恩恵を受けていたか反省し『これからは巨人に頼らず自分達の力でがんばろう！』と努力するなら、まだユミルちゃんや娘達への愛があったと思えるし、王様としても立派だと思うけど、結局はユミルちゃんから娘達にすがる相手をシフトしただけだよね……？　ユミルちゃんが死んだの、自分のせいのクセに。（そういう意味じゃーこのおっさんも『無責任』だな……）
子孫にあたる純潔エルディア人の貴族も、一番巨人パワーの恩恵を受けてたくせに、『ユミルの民』のことは『奴隷の血』と蔑んで、甘い汁吸ってたし。とにかく自分達には甘かった。

じゃあエレンはどうかって言うと、たしかにエレンはユミルちゃんに優しい言葉をかけたけど、結局、やったことは王様と同じ。（エレン・イェーガーの名の元、巨人パワーで世界を滅ぼしに行き、島民を喜ばせた）

一見、スケールのでかいことやってるけど、エレンも王様も人間としての器は小さいよ？　だってやってることはただのジ●イアンだし。（暴力で黙らせただけで、相手を納得させたわけではない）
ビジネスでたとえると、

【エレンさんと王様の場合】
同業他社をみんな潰せばウチがナンバーワン！
→ライバルがいないので何もしなくてもまあまあ売れるが、改良されない品質に客は常に不満を抱き人材も育たないので業界全体が衰退。最終的に『良質な海外製』に淘汰される

【ハンジさんの場合】
会社として重要なのは一番になることではなく利益を出すこと！
→同業他社と競いながら製品を常に改良し人材も育成。業界全体が活気づいて海外のファンもゲットし会社もグローバルにでっかく成長

ちっさ！　エレンちっさ！
エルディア帝国が長いこと天下が取れたの、単に『良質な海外製』が現れなかっただけなんだよなぁ……（いわば『科学の発達』が『良質な海外製』ポジション）

エレンとエルディア王、どっちがひどい？

ぶっちゃけエレンのほうが、王様より『ひどい人』だと思うよ。王様は『マーレを滅ぼせ』と言ってた割に、2千年後もマーレは存在してるし、恭順を示せば受け入れてはくれたし。
この頃はまだ無垢の巨人もいなかったから、『現地の住民1人残らず虐殺』までは無理だと思う……言い方はアレだけど、奴隷として連れて帰ったり子供生ませたり『活用』してたし。（その被害者がユミルちゃん）

進撃の巨人122話[ 諫山創 ]

しかしエレンは、ガチで滅ぼしに行ってる。しかも文字通り『一人残らず皆●し』。
『自分の欲望』のために、ヒストリアに妊娠してもらったってのも、エルディア王を彷彿とさせるな……（言い出しっぺはヒストリアだけど、止めないのマジで友達としても人としてもどうかしてる）

でもさ、ユミルちゃんにはわかんないよね。『お前は奴隷じゃない！』なんて『優しい言葉』かけてくれた人が、まさかあの髭のおっさんより『ひどい人』だなんて。
『優しい言葉』をかけてユミルちゃんのハートをつかんだことで、『ユミルちゃんの意思』で『エレンの都合のいい子』になってもらった。これは……！　プロヒモニストの常套手段……！

つまり『鞭で人を動かした』のが王様で『飴で人を動かした』のがエレンだったんだよ！
DV野郎かヒモ野郎かってだけで、『女に甘えて依存した』ってとこはまったく同じジャン！（女側も女側で『ホントは優しい人なの』と男側を自分の都合のいいように見てかばっちゃう共依存の関係に……）

王様はオブラートに包まずド直球だったから傍目にもすぐ『ひでーヤツだな！』と気づけるし本人もあきらめがつくけど、エレンは『自分のクソな欲望』を『優しさ』のオブラートに包み込んでるから、気づきにくいぶん王様より悪質じゃねーか！
彼氏のヒモっぷりと浮気癖に『もう別れよう』と思った矢先に優しくされて、結局『この人は私がいなきゃダメだ』と元に戻っちゃうヤツや！

ユミルちゃん、初代ヒモ男に尽くした末に現れたのが、新しい進撃のヒモニストでしかなかったという……
そして、ヒモがヒモを繋いだ末に現れたのがヒモ女のミカサちゃん。
そうか……ヒモも引っ張り続けると、ミカサちゃんが引き上げられるのか……

進撃の巨人88話[ 諫山創 ]

進撃の巨人88話[ 諫山創 ] ※秋の雑コラ祭り

もしかすると、ユミルちゃんが待ってたのがミカサだったのは『自分と同類のヒモ女』だったからじゃ……
ヒモ女のミカサちゃんが自分の意思で『始祖のヒモ男』断ち切ったことで、すべてのヒモが解き放たれて、『真の解放』につながった、と……わ け が わ か ら な い よ 。

それにしても、アニメFinalSeason2でエレンのかっこいいシーンとかいっぱい出てくるんだろうけど、もう左上のこんな顔でしか見れないんじゃないかと今からちょっと心配。（というか、グッズ関係で私はすでにこうなってる）

進撃の巨人 122話[ 諫山創 ] ※秋の雑コラ祭り

※画像はイメージです。

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次回ヒモ被害者の会はアルミンです。

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