進撃の巨人126話矜持 104期だよ全員集合！『矜持』の意味とエレンの目的考察
進撃の巨人、第15回考察。今回は126話『矜持』の感想を交えた考察後編です。
後編では104期達と126話のタイトルとなっている『矜持』の意味を中心に考察しています。
今さらなものやよその考察とかぶったりとかそりゃねーわなのもあるでしょうが、あたたかく見守ってください。考えるだけなら自由だろ？
2020年2月の126話時点の内容です。ネタバレ配慮してないんでご注意を。
104期だよ全員集合！（※ただしフロックは除く）
あー、お月さま出てるな……『エレンがこの日動いたのは新月説』は違ったか。（122話考察）
進撃の巨人126話[ 諫山創 ]
そんなわけで壁巨人くん、夜を徹してお散歩続行してる模様。ジーク産巨人だけと思ってたけど、壁巨人くんも月が出てりゃあ夜もふつーに動くんやね……この辺は『王家が作った巨人だから』ってことでOK？ 始祖パワーかもしれんけど。
つまり夜に活動停止してた無垢は、マーレのお注射で巨人にされた子限定ってことですかね？
壁巨人くんはジーク巨人と同じように王家の脊髄液みたいなの飲まされて『叫び』で一気に巨人化させられたのか？ あの数を一人一人お注射なんてやってらんないし。
ということは『『ジークの叫びで巨人化』はどうやって知った？』って謎は、その時のことがクサヴァーさんの研究資料かなんかで残ってたってこと？ にも関わらずジークが王家とバレてないのは、クサヴァーさんがその資料を隠してたから？（どちらにせよ迷惑なおっさんだよ……）
つうか、こんだけの数の人を巨人化させたって、人選どうしたの……？ 敗戦国の民をまとめて巨人化？ どちらにせよ初代王どこが『平和思想』やねん……
意外と夜はみんな休んで、夜が明けてからの行動だったようで。
まあ、ハンジさん達はオールナイトでジャンやミカサに接触して作戦伝えたり行動してたみたいだけど。たぶん最初に接触したのはミカサかな？（どうやってかは次回に来るか？）
それにキヨミ様にも接触してるんでしょうかね？ 港にいたら壁巨人くんぞろぞろでパニくってそうだし。
進撃の巨人126話[ 諫山創 ]
〆のデザート・コニー完食
進撃フルコース、前菜ニコロ（特盛り）、メインカヤ（メガ盛）と続き、〆のデザートコニー登場で受難続きのガビちゃん（むしろファルコ）ですが。この特大タワー並みの盛り盛りパフェはアルミンと一緒に完食した感じですね。むしろアルミンがほとんど食ってくれとる。
アルミン、お前ってヤツは……( ;∀;)
コニー、125話の段階では『トロスト区で足止め？』と考察しましたが、意外とあっさりラガコ村到着しとるがな！
トロスト区素通りしたってことになりますが、寝てる間に壁巨人くんがおおかた通り過ぎちゃったのと、トロスト区も夜の間にケガ人の救助が片付いて、早朝、トロスト区通る時、地の利がないファルコは壁がないことに気づかず、壁巨人くんも見ないままだったのかな？
それはそれとしてコニー！ 嘘が下手だね……！（悪になりきれない。そんなコニーが好きです）
進撃の巨人126話[ 諫山創 ]
まあ、ファルコ食われるなんてことはないとわかっちゃいたけど、それでもやっぱ、アルミンの漢気と寸前で止まったコニーにホッとした。一番ホッとしたのはコニーだろうけど。
『正しいお前にはわからない＝俺は間違ってる』とわかっていながら自力では止まれないコニー。これはアルミンじゃなきゃ止められなかった。（昔は友達はエレンだけだったけど、コニーともきちんと友情が育まれてるの胸熱）
そしていずれ知るとわかっちゃいたけど、ファルコがとうとうガリアードくんとコルト兄ちゃんの死を知ったか……強く生きて。
アニとも意外とあっさり合流。場所的にトロスト区？（やはり合流のタイミングはラガコ村イベントの後だったか）
再会するとは思っていたけど、ナチュラルに隣の席にいるとか、なにミラクル起こしてんだよ！
進撃の巨人126話[ 諫山創 ]
進撃の巨人 LOST GIRLS（1）[ 諫山創 ]
そして置いてけぼり食らうヒッチ。マルロの時といい、追っかけるわけでもなく、『待つ女』って感じがなんか妙に色気を帯びたいい女に感じる……まだ二十歳くらいなのに……
アニの置き手紙は紛れもない本心でしょうね。15歳の女の子が4年間、発狂せんと自分を保てていたのはやはりヒッチやアルミンの存在。来てくれるのが嬉しかったんだろうな。
立ち上がれジャン！～骨の燃えカスに誓いを立てて～の巻
フロック、前回の『誇りに死ななくていい』発言自体はホントだったんだな……いや、油断させてから皆●しかと。（悪魔）
他の義勇兵は恭順を選び、オニャンコさんだけが誇りある死を選んだのか……あんたってヤツは……(つД｀)
ジャン、うまいことイェレナとオニャンコ連れて逃げましたね。
進撃の巨人126話[ 諫山創 ]
傍目にはジャンがフロックの身代わりに食われたように見せてるけど、直前のジャンの謎の発砲とミカサもいないし、車力もなんでこのタイミング？ で、フロック、裏切りにはすぐに気づくんでは。（最初から仲間でもないけど）
ハンジとリヴァイ追わせた兵が戻ってないことといい、車力がジャン連れ去ったことといい、『マーレと手を組んだ』と判断するだろうけど、どう動くかな……まずは『裏切り者』として指名手配？
でもその場合、すでに死亡扱いしてるハンジさんと兵長は指名手配出来ずに、そのことが逆に首を絞めることになったりする？（ひとつの嘘がバレると信頼の崩壊はあっという間）
あ、『エレンの守りを固める』ってこともしそうだな……そうなるとフロック達と激突することになるんじゃ……
そしてマガトさんがイェレナを所望したということは、イェレナにはまだなんかありそうですね。わかってるのは『ジーク信奉者』ってことですけど、逆にそれ以外のことって不明だし。
オニャンコさんもなんかセットで連れて来たみたいになってるけど、最終的に誇りを捨てて恭順した義勇兵が生き残り、誇りを持って逆らったオニャンコさんが死ぬとかやめて欲しい……と思うんだけど、世界は残酷だからマジでわからん。
進撃の巨人126話[ 諫山創 ]
教官、教え子達のためになにかしてくれそうではあるけど、これからどうなるんやろ。訓練兵達も今回出なかったけど。
義勇兵の処刑タイムでイェーガーに酔っぱらった皆さん、イェレナには好き放題叫んでたけど、オニャンコ発言の時は静かだったし。彼の言葉がわずかでも心に刺さってるといいんですが。
アルミン達もしれっとシガンシナに戻ってましたが、前日の夕方にシガンシナを出て、そのままトロスト区→ラガコ村→トロスト区→シガンシナまで往復したってことになるんですが……まあ、コニーは野宿したりしたけど、タフですね……（早朝にラガコ村到着、トロスト区で朝ごはん食ってアニと合流→馬でシガンシナまで駆け足→今は昼ってことか？）
ジャンはハンジさん達と合流、アルミン達はライナーと合流で、現時点ではこんな感じ？
126話時点現在地予想
全員集合するとしたらハンジさん達のところだと思うんですが（フロック達との激突の可能性もあるし準備は必要）、そういやエレンって今どうなってんだ？ 二足歩行すら怪しい謎巨人にキョダイマックスしてたけど、あの体でシガンシナから移動できんの？ 移動するとしてどこに移動すんの？ 地ならしは壁巨人くんに任せりゃいいから、エレン本人は動く必要なさそうな気もするし……（ピークちゃんみたいに何ヶ月もずっと巨人化しっぱなしのつもりなのか？）
ハンジさん、エレンの姿を遠目にでも確認してるようなので、シガンシナからそこまで離れていないと思われます。
合流後、気になるのはアニやライナーに対するわだかまりですが、アルミンは過去、アニに見逃されたり、『お互い様』ってのもあってすでに消化してそう。
コニーは笑っちゃって今さら恨んだり出来ないだろうし、ジャンはどうだろうな。コニー同様、『あれは戦闘行為だった』としてわきまえてはいるんだろうけど。ミカサはわからん。（『許す』とかではないけど昔の『友達』に戻れるかとなると……マルコのこともあるし）
その辺は兵長の役割になりそうな気がします。過去、イェレナとの握手拒んだり、今回もマガトさん達にずっとガン飛ばしてるし。一番線引きがきっちりしてる。
進撃の巨人126話[ 諫山創 ]
エレンの同志は『死せる餓狼』？『矜持』の意味とは
今回のタイトルは『矜持（きょうじ）』。早い話が『プライド』って意味だそうです。
ここからは、このタイトルの意味を考察したいと思います。第一期アニメの『紅蓮の弓矢』もちょいとかけてます。
さて、今のフロック達イェーガー派と一般人って、私には『家畜の安寧・虚偽の繁栄』を喜んでいるように見えるんですね。『プライド』がないというか、それにすら気づいていないというか。
それって、『エレンが一番嫌うもの』だったはず。
進撃の巨人 （28）[ 諫山創 ]
たしかに今、エレンのミラクル始祖パワーで外の敵滅ぼすことで、自分達は敵のいないまさに『楽園』を手に入れられる。
しかしそれ、手段が違うだけで、すでに初代壁の王がやったことなんですよ。
『誰かに与えられた』『かりそめの自由』が壁の中。自分の力で掴んだ『自由』じゃない。（そしてそれは『楽園』じゃないことをウーリが認めている）
フロックがやってる『粛正』は『不自由』を強いる行為。（かつての中央憲兵と同じ）
となると、エレンの『真の同志』は、今も昔も『家畜の安寧・虚偽の繁栄』を突っぱねて、『死せる餓狼の自由』を求めてあらがう道を選択したハンジさん達や104期達なのでは？
わかりやすいのがジャンで、フロックの『戦わなくていい。自由に生きていいんだ』の言葉で『飼い犬』として快適な暮らしを選んでも良かったのに、誰か（エレン）に与えられた自由ではなく『拙者は死ぬまで狼でござる！ 飢えて死すとも首輪はつけぬ！』と悔い無き選択をしたわけですし。（何故侍）
マルコ……お前が育てたジャンが立派に成長しとるで……
進撃の巨人126話[ 諫山創 ]
ミカサもエレンに賛同せず、マフラー（首輪）を外して戦う道を選択しましたね。
ルイーゼが儚く死にかけとりますし、本人は『悔いはない』と言ってますが、ミカサにはルイーゼが『虚偽の繁栄の犠牲者』に見えたのでは。
進撃の巨人126話[ 諫山創 ]
そしてルイーゼを通して『家畜の安寧（エレン）』に甘んじていた自分に気づき、『これまでの自分』との決別と、ルイーゼに『本当に自由な世界』を見せるために戦う道を選んだ。マフラーはその象徴？
マフラーをルイーゼから取り返したのは、このままルイーゼを『虚偽の繁栄』の奴隷のまま死なせるわけにはいかないことと、自分が捨てなきゃ意味がないから？
エレンは『何度でも巻いてやる』ゆーてたけど、ミカサはもう巻くつもりなさそうだし、かと言って捨てるわけでもなく。これが1巻の『いってらっしゃいエレン』にどうつながるんだろう……
こうして見てみると、一見『エレンの仲間』や『支持者』であるはずのフロックやイェーガー派、喜ぶ一般市民は、エレンがもっとも嫌う『家畜』。
一方、『エレンの敵』に見えるアルミン達やハンジさん達は、エレンがあこがれていた『自由の翼』。
今回のタイトルである『矜持（プライド）』とは、『進む意思を笑われようと、家畜の安寧に屈しない調査兵団の底意地』もテーマだったのでは。まさに『頭進撃ガチ勢』。（勘違いしてはいけないのが、『己の信じた道を進んだ』という意味ではフロックもまた『頭進撃ガチ勢』。ただ、向いてる方角が違った）
進撃の巨人 （18）[ 諫山創 ]
……あれ？ 『家畜の安寧』を拒否したってことは、『アッカーマン一族』こそ『元祖・頭進撃ガチ勢』だったんじゃね？（始祖の『記憶改竄』も通じないし）
てことはエレンの『アッカーマン＝奴隷』こそが『嘘』だった？（『奴隷』ほど『プライド』から離れたもんはない）
ケニーは妹と甥っ子を誇りに割と好きに生きたし、リヴァイもエルヴィン救うべきところを自分の意思でアルミンに注射使ったり欠損しつつも『それはそれとして髭●す』の頭進撃ガチ勢。ってことは『アッカーマン＝奴隷』はミスリードで、ミカサの奴隷気質は単にミカサ個人の性格か東洋由来？（なにがあったのご先祖様）
東洋の将軍様の謎、これから来るか？
エレンと愉快な頭進撃ガチ勢
さて、ここで問題。『何と戦うねん』。
調査兵団の頭進撃ガチ勢6人と、敵だったマーレで手を組んで、まるで『エレンとこれから戦う』みたいな構図ですが、そうではないと思います。
ハンジさんは『みんなで力を合わせよう』、コニーは『困ってる人を助けに行こう』『世界を救いに』と言っているんですよね。
進撃の巨人126話[ 諫山創 ]
誰も『エレンをやっつける』とは言ってないし、『島と世界どっちか』とも言ってない。『島』だって『世界』の一部ですし。（124話ガビの『エレンを殺して止めないと』は読者へのミスリード？）
そして島の中も外もみんな困ってる。そこには『エレン』も含まれているのでは？（まあ、『困ってる』というより『困ったヤツ』になってるけど）
エレン放送で強制的に『道』に送られたことで、巨人研究者であるハンジさんが何かに気づき、その『秘策』でマガトさん達と共闘に持ち込んだ？（兵長の目的を先に話したのは『秘策』と関係ある？）
『道』ってのはそれまでは『なにかの例え』とか『概念的なもの』でしかなかったけど、『実際に自分も行ける場所（実在すること）』がハッキリわかったわけですし。
進撃の巨人 （5）[ 諫山創 ]
ハンジさんの言葉は『デカくてどうにもならなそう』『（だから）みんなで力を合わせよう（＝力を合わせりゃどうにかなる策がある）』って意味か？
先に話した兵長の目的（髭●す）だけでは島がピンチになるだけで説得力ないし、それだけではない納得の『策』があったからこそ、マガトさん達は共闘の話に乗ったはず。（一見、兵長は『髭●す』に執着してるようで、実は『作戦の一部』に全力投球の構え？）
まあ、肝心のその『策』が予測不能なので来月まで首を長くして待つしかないのですが……（最新話のたびに来月まで首長くしてるよ……）
エレンが見た『あの景色』とは？
125話時点の考察ではヒストリアのとこで全員集結？ と予想しましたが、想像以上にお早い集結でした。
集合場所を考えると、このままエレンの元に向かうのでは？ エレン移動してんのかどうなのか知らんけど。
戦ったり敵対するのではなく、『今こそ話をする時』なのではないでしょうか？
エレン「俺の仲間を気取るのに必要な手順をこなしたようだな……」
グリシャ「お前そんなんだから友達できないんだぞ」
それはそれとしてとりあえず兵長には蹴られそうだなとは思う。
となると。ユミルちゃんが2000年前から待っていた『誰か』は、エレンだけではなく共に『自由』を求めて戦ってくれる『仲間たち』のほうでもあった？
進撃の巨人 （30）[ 諫山創 ]
『進撃の巨人』が真に導こうとしたのは『仲間たち』であり、エレンはその人達を導くための『鍵』に過ぎない？
進撃の巨人 （30）[ 諫山創 ]
進撃の巨人 （30）[ 諫山創 ]
グリシャの『あんな恐ろしいこと』は地ならし発動？
エレンの『あの景色』はさらにその先、敵味方関係なしに『仲間』が集結してくれたこと？
『フルパワー地ならし』の真の目的は、『本当の自由』を求める『同志』の振り分けってことになるのか？ 知らんけど。
今回はここまでです。
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