進撃の巨人135話天と地の戦い 始祖ユミル、豚に何を思う?虐殺の理由考察!
進撃の巨人135話天と地の戦い、感想と考察その3。今回は冒頭の始祖ユミルちゃんが豚さんに何を思ってるか考察。
豚さん、重要キャラだった……
よその考察とかぶったりとかそりゃねーわなのもあるでしょうが、あたたかく見守ってください。考えるだけなら自由だろ?
2020年12月の135話時点の内容です。ネタバレ配慮してないんでご注意を。
ユミルちゃんの思惑については過去にも考察したことあるんで、よろしければコチラもどうぞ。
↓132話時点考察
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↓動画版もあるよ!(133話時点)
始祖ユミル、初めて表情らしい表情が出る
135話初っぱなから、ユミルちゃんが寝てる豚さん見てるシーンが来ました。
恐らく最終巻の人物紹介ページには豚さんがくるのでしょう。知らんけど。
それにしても、ユミルちゃんの回想の中では初めて表情らしい表情が描かれてますね。
豚さんに対し、何かしら感情を抱いているようなのは確かなんですが……
うーん、これ、どう取ればいいんだろ……のんきに寝ている豚さんを『これから食われる運命とも知らず』と『哀れんでいる』ようにも思えるし、『嫌悪してる』ようにも見えるし、むしろ逆に『私はこき使われてるのにいいなぁ』と『うらやんでいる』とか『嫉んでる』ようにも……
- 哀れんでる
- 嫌悪してる
- うらやんでる
どれだろうなぁ。
ちょっと順番に考察していきましょう。
1.始祖ユミル、豚さんを哀れむ?
『哀れに思ってる』だとすると、まさか『豚逃がした犯人ユミルちゃん』って可能性出てくるの?
『食われるのがかわいそう』ってことで、逃がしちゃった?
え? でもそうなるとこのシーン、濡れ衣でもなんでもなくて『本当にユミルちゃんが犯人』ってことになるジャン……指さしてるの、ひどい人達じゃなかった。
しかも指さされるまで名乗り出なかった嘘つきさんってことにもなるよね……
そのままだと奴隷仲間が片目くり抜かれてたし、もしユミルちゃんと別の人が指さされてたら、名乗り出ずにいた可能性まで出てくるのですがそれは。
それじゃあ『かわいそうな子』じゃなくて『ただの卑怯者』ですよ!
いや、でもフリーダおねえちゃんが『柵の外出んな!』ってガチギレしてんですよね……
このフリーダお姉ちゃんのガチギレが始祖ユミルちゃんの影響を受けてるのだとすれば、やっぱ『豚が勝手に逃げた』ってことだよな……
もしくは、快適そうだから『どうせ逃げないだろう』と油断してたら逃げられたか?
まあ、それもそれでユミルちゃんのうっかりだから、罰せられたのは『正当な理由』ってことに。『罰』としては重すぎるけど……(まさか小屋の豚『全部』逃げた? それだとまあ……)
つまり『濡れ衣着せられたかわいそうな子なんていなかった』ということに……
2.始祖ユミル、豚さんが嫌い?
『逃がした』のか『うっかり逃げられた』のかはさておいて。
ユミルちゃんが豚さんを『嫌悪』してるんだとしたら、エレンと同じく『家畜が嫌い』ってことになるけど、それだと『家畜になることを喜んでる』ような島民も『嫌い』ってことになるよね……
むしろエレンみたいに、自由を求めて戦う調査兵団のほうに好意持つよね。
今回の135話で『始祖ユミルは人類虐殺を肯定してる』って判明したわけですよ。
その話の冒頭に豚さんが出てきたわけだから、この豚さんのシーンは今の行動の『動機に繋がるもの』のはず……
『家畜』を『嫌悪』してるんなら、むしろ島守る必要ないジャン。
それがどうして『島の外滅ぼしたろ!』になるの?
それとも『人類虐殺』はどうでもよくて、単純にエレンを守ってるだけ?
でも、それもそれで今度は冒頭の豚さん関係あらへんやんってなるなぁ……
3.始祖ユミル、豚さんがうらやましい?
一番怪しいのがコレかなぁ……
もし『いいなぁ。うらやましい』と思ってるとしたら、ユミルちゃんが『島の外の人類死滅』を望む理由って、初代壁の王みたいに『人類家畜化計画』ってことになるな……
初代壁の王は島民に『外の人類絶滅したよー』と嘘ついた結果失敗したから、今度は『下がれレイス! 後は私がやる!』で、本当に島の外徹底的に滅ぼして、島民を島の中に閉じ込めようとしているってことでしょうか……まあ、家畜はご主人様が『その気』になった瞬間、食卓にのぼる運命なんですが。
あれ? じゃあ『巨人が人食う』のって『人間に戻るため』じゃなくて『人を家畜にするため』なの?
だって『家畜を支配』するには、『家畜を食う人間』が必要でしょ。そのために『都合がいい』存在が人食い巨人?
始祖ユミルは家畜になりたい?『天と地の戦い』の意味
うーん、でも、豚さんを『うらやましい』と思ってるなら、ユミルちゃんはむしろ『自分が家畜側になりたい』ってことになるよなぁ……
フリーダ姉ちゃんのガチギレが初代壁の王ではなく『始祖ユミルの意思』なら、ユミルちゃん的には『豚(家畜)を逃がすことは死にも等しい罪である』って認識だよね。
そうなると、アルミン達調査兵団は『快適な家畜小屋からわざわざ逃げる罪深き豚』ってことで、ユミルちゃんの『怒りの対象』ということに。だからガチ戦闘モード?
その場合、じゃあエレンは何? ってことになるなぁ。
家畜や奴隷を『一番嫌い』と言って、調査兵団を『ヒーロー』として見ていたのがエレンなんですが。
そのエレンをユミルちゃんが操ってここまで来させたとなると、エレンはユミルちゃんの奴隷、つまり『豚のお世話係』ってことになるな……エレン達、進撃継承者は『豚係』するために進撃してきたっていうの?
いやいや、『従ったことがない』、『いついかなる時代においても自由を求めて進み続けた』のが進撃さんちゃうん?
でもこのまま外の世界滅ぼして島に帰ったら、島民達はエレン担ぎ上げて指導者させそうな勢いだし……まさに『豚係』ジャン……
『進み続けた目的』が『豚係』って、もしかしてエレンが『進撃』と『始祖』のハイブリッドなせい?
なんかエレンと始祖ユミルの思想が『真逆』ってのはありえそうな気もするなぁ。だからユミルちゃんはエレンが信じた人達(調査兵団)と戦って決めようとしてんの?
じゃあ135話の『天と地の戦い』ってタイトルは、『人類を家畜にする』か『人類を自由にする』かという『相反する思想のぶつかり合い』って意味なんでしょうか。
もしくは、ユミルちゃんはそこまで深くは考えてなくて、『豚はを逃がすことは罪』『豚を逃がさないことが自分の使命』としか考えてないとか?
で、島の外を滅ぼそうとしてるのは『大事な家畜に危害を加えようとする害獣だから駆除します』程度にしか思ってないとか……(『外の世界に滅ぼしてもらおう』ってのは壁の王個人の思想で、ユミルちゃんの思想とは関係なし?)
しかしそうなると、あの涙は一体……?
涙を流しはしたけど、その後また表情なくしてるし。結局、奴隷に戻ってる?
単に座標の世界から解放されたい?
しかし、ユミルちゃんが『人類死滅』を望む理由ってなんでしょうね。
過去にも考察したけど、『座標の世界から解放されたい』をユミルちゃんが望んでるとしたら、ユミルちゃん的に『地鳴らし』はメリットあるんですよね。ただ『ユミルの民全滅』が必須条件になるから、島の住民にも死んでもらう必要がある。
もしかすると、『初代壁の王』がやったことって、始祖ユミルちゃんの意思(記憶)を汲み取ってやったことだったの?
もしくは、壁の王もまた、エレンみたいにユミルちゃんの記憶を見て『お前は奴隷じゃない! お前の好きにしていい!』とか言っちゃって、ユミルちゃんの思想に染められた?
あれも最終的に『外の世界の人達にユミルの民を滅ぼしてもらおう』って計画だったし。(ユミルちゃんが『人類家畜化』と『座標からの解放』を望んでるなら、島の外滅ぼしてからジーク案の『安楽死』を実行するって手もあるな……)
『死ぬのはユミルの民だけじゃアカンのか?』って気もするけど、それをしようとしたのが初代壁の王。でも結局、『ユミルの民以外の人間』が余計なことしたせいで失敗したわけだし。
それに、巨人の元となったハルキゲニアくんっぽいヤツがまだどこかにいたら、『人類』が存在する限り、また同じこと起こる可能性もあるし。
でも『人類家畜化計画』は、記憶改竄の力を持ってしてもダメだったことは、壁の王がすでに証明してるしなぁ。
というか、失敗してくれないと、エレンがユミルちゃんのところまで来なかったわけで。(でもこれだと壁の王はただのかませということに……)
それに未来の記憶もどういうことなんだ……
始祖ユミルとやさしいクリスタ
うーん、『歴史の影に女あり』とは言うけど、ユミルちゃんがますます怪しくなってきた。
少なくとも先生は、ユミルちゃんを『単なるかわいそうな奴隷(被害者)』として描く気はなさそうですね。
これまでフリーダお姉ちゃんがヒストリアに読んであげてた絵本の『やさしいクリスタ』のモデルが『ユミルちゃん』のようだから、すっかりユミルちゃん本人にそのイメージがついてるけど、この絵本って『始祖ユミルを勝手にそう思ってる誰かが描いたもの』に過ぎないんだよなぁ。(『勝手にそう思ってる』ってグリシャもそうだったな……)
ヒストリアがクリスタではなかったように、ユミルちゃんが『他人を思いやる優しい子』ってのは読者へのミスリードで、ユミルちゃんもユミルちゃんでズルいことしたり、自分勝手な思想持ってたりする『普通』の子?
ユミルちゃんを『一切しゃべらせない』ことで読者に色々想像させるの、ホントうまいやり方だよなぁ……
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