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烏は主を選ばない 浮雲にとってあせびとは? 藤波のあせび愛の謎【感想と考察】

烏は主を選ばない アイキャッチ

『烏は主を選ばない』感想と考察。今回は原作やコミック版で語られた浮雲とあせびの関係についてです。
浮雲があせびを産んだ理由や、藤波がなぜあせびに執着していたのか、東家当主の謎など、好き放題に書いています。

  • 個人的な感想と考察です。考えるだけなら自由だ!
  • 現時点で原作は2巻までしか読んでいません。予想や考察はすべて2巻時点の情報を元にしたものなので、心優しい原作勢の方はあたたかく見守ってあげましょう

浮雲はなぜあせびを産んだのか

『妊娠しましたー☆』で今上陛下に結婚迫ったのが大紫の御前。
『妊娠しましたー☆』で今上陛下に逃げられたのが浮雲。

烏に単は似合わない 第38話 はじまりの春[阿部智里 / 松崎夏未]

烏に単は似合わない 第38話 はじまりの春[阿部智里 / 松崎夏未]

『逃げた』ってことは、今上陛下にとって『身に覚えがない』ってことだよね……?
つまり浮雲は、『寵愛を受けていた』という割に、『そういう関係』は許してなかったということになる。

もしかして浮雲、今上陛下の嫁になるのが嫌だったんじゃないの?

だけど桜花宮とは、若宮さまの言葉を借りると『金烏が女を選ぶ場所』。白珠や真赭がレアケースであり、本来は女側から選ぶことは出来ない。
そこで浮雲は、横取り『してもらう』ことにしたの?

だけど今度は、『敗者復活戦(側室)』としてお声がかかった。
でもやっぱり嫌だった浮雲は、下男の子を仕込んだ。そうして産まれたのがあせびということになる……

浮雲にとってあせびとは

では、浮雲はその下男と恋仲で、だから今上陛下の嫁になるのを嫌がったのかというと、それも怪しい。最後はその下男に刺されてるし。

ぶっちゃけ、浮雲が評判? 通りのサイコプリンセスだったんなら、白珠のような『身分違いの恋』をしてたとは思えん……あせびと同類だったんなら、浮雲も『下男なんて馬でしょ?』と思ってそうなんだよなぁ。

烏に単は似合わない 第35話 馬酔木の君[阿部智里 / 松崎夏未]

烏に単は似合わない 第35話 馬酔木の君[阿部智里 / 松崎夏未]

ということは、『下男の子を産む』って、『お前の嫁になるくらいなら馬の子産んだほうがマシ』っていう今上陛下へのメッセージなん……?(めっちゃ嫌われとるやん)

で、『男避け』のために生まれちゃったのがあせびだけど、じゃあ浮雲はあせびを愛していたのかというと、そっちもそっちでやっぱり怪しい。

あせびは、登殿するまで名前がなかったんでしょ?
義父の東家当主だけでなく、浮雲もつけてくれなかったということになる……

これ、『馬につける名前はねぇ』ってことなんじゃないの?

あせびは『下男なんて馬でしょ?』と思ってたけど、そのあせびこそが『馬の子』だった。なんというブーメラン。
その証明が、『名前がない』という事実……

嫌がらせネームとはいえ、名前をつけてあげただけ、大紫の御前さんのほうが人の心あるかもしれん……(まあ、『馬に名前を付ける=自分が主』とも取れるんだけどね)

藤波のあせび愛

藤波は行きすぎたあせび愛によって手を汚してしまったわけですが。
改めてコミック版を読み返してみると、こっちの藤波は怖いくらいあせびに執着してるなぁって感じる……死に物狂いであせびを庇うし。

もしかして藤波、あせびのことを『腹違いの姉』って勘違いしてる?

今上陛下は浮雲を寵愛していたわけだけど、そのせいであせびが産まれる時、『今上陛下の子では?』と騒がれたわけでしょ?
そこだけ聞いて、勘違いした?

この子、家族に縁遠かった子だったからな……母ちゃんは生まれてすぐに他界し、美しいお兄ちゃんとは離れて暮らし、だけどモロに父ちゃん似の自分の顔はあんまり好きじゃないように見えたし……(ひでぇ)
そんな中、あせびに対し『本当のお姉さまでは?』という勘違いをして、はっちゃけた?

いやあなた、お妃候補に本物の血縁者(いとこの真赭の薄)いるんだから、そっちを『お姉さま』と慕えばこんなことには……!
真赭の薄なら、手紙隠しに気づいたら、速攻叱り飛ばしてくれたよ!
若宮さま、幼少の頃は西家で暮らしてたし、『お兄さま取られた』とでも思っとったんやろか……?

藤波のお兄さま愛

藤波の若宮さまへの態度も、『兄妹』というより、異性として見てる気がする。『どうして?(なんであせびが嫁じゃなきゃ耐えられないの?)』と言う兄貴の問いには答えず、『私のこと好きですか?』なんて返したり。

烏に単は似合わない 第36話 彼女[阿部智里 / 松崎夏未]

烏に単は似合わない 第36話 彼女[阿部智里 / 松崎夏未]

え? じゃあ、自分はどうやってもお兄さまと結婚出来ないけど、腹違いの美しい姉・あせびと、美しい兄をくっつけることで、疑似恋愛してたってことなの……?
だから、『お兄ちゃんのお嫁さん』は姉のあせびじゃなきゃ耐えられなかった?(近親相姦やんけ)

そう考えるとなんか、歪んだ愛を感じるな……宮廷という特殊な環境がそうさせたのか、元々がそうだったのか……(ちょっと厨二病も入ってる?)
『自分のドリーム』であせびになついてたんだとすると、『浮雲やあせびに洗脳されてた』とは言い切れない? もしくはそう勘違いさせて手なずけた? どっちだったとしても、なんの救いにもならんけど。

東家当主とあせびの関係

ここからはあせびの義理の父ちゃんである東家当主について。
このおっさんもなかなかのサイコ臭がするけど、せめて双葉お姉ちゃんはマトモであって欲しい。(マトモならマトモで家庭環境地獄な気もするけど)

さて、この東家当主が、あせびを別宅で『無教養』に育てたのも謎なんですよね。
若宮さまによると『警戒があった』から別邸で監禁して育てたそうですが、そもそも『何を』警戒したの?

あせびの扱いって、『浮雲の反省』からそうしてたんだろうか?

浮雲が藤波の教育係してたってことは、少なくとも浮雲は『教養のある人』だったと思われる。
『教養』があったもんだから、アホっぽい(失礼)今上陛下の嫁になるのを嫌がったとか?

東家としては、浮雲に入内してもらって、現在の大紫の御前ポジションをいただきたかったのに、浮雲がその『かしこさ』を武器に、東家の言う事を聞いてくれなかったんだとしたら? あげく、どこの馬の子かわからん子を産んで側室にすらなってくれなかった。

となると、浮雲って、実は東家にとっては厄介者化してたんじゃないの?

もし浮雲やあせびが現在に転生してキャバ嬢とかやらせたらめっちゃ稼いでくれそうだけど、その一方で、何人もの客を自己破産や首吊りに追いやったり同僚の女の子が次々謎の失踪して結局店潰れそうなんだよなぁ……(アカンやん)

むしろこれは、自分の店ではなくライバル店に刺客として送り込むのが有効的な使い方。浮雲にはそれを期待して登殿させたんだとしたら?

ところが浮雲は、刺客に一番必要な『忠義心』が欠落していた。東家の思惑なんて知ったこっちゃないんで、自分の好き放題に動いた。
言うこと聞いてくれない刺客なんて、どんなに優秀でもいらんよな……『気付いたら寝返ってましたー☆』なんてシャレにならん。

浮雲は、最後はあせびパパと思われる下男に刺されたけど、下男が勝手にやったのか、もしくは、いい加減、浮雲にブチギレた東家当主が、下男そそのかしてやらせたのか……なんか怪しい。

あせびを登殿させたワケ

となると、東家当主的には、『厄介者の娘』であるあせびを『警戒』して、扱いが雑になるのも納得いく。少なくとも愛はないよね。

つまりあせびの『無教養』は、扱いやすいよう『アホの子』でいてもらいたかったってことなんだろうか?

……今度はその『無教養』を武器に、『厄介者になっちゃいましたー☆』ってわけですね? 血は争えねーな……(白目)

東家があせびを送り込んだの、若宮さまが今上陛下と同類のアホの子(失礼)であることを期待して、あせびに酔っ払って腑抜けになることを期待したんだろうか……? そうすりゃ、今上陛下と同様の世が続く。

となると、東家と大紫の御前、繋がってない? 大紫の御前、登殿の資格ないとわかっててあせびの登殿を許すし。
南家が『本命の姫(撫子)』を取っておいたように、東家も『本命の姫(双葉)』を取っとくために、あせびを送った?
……まあ、その本命の姫、あせびのせいで引きこもりになっちゃってるけど……

そういや作中で、白珠が『身を引く代わりに南家優遇したるで』と、浜木綿に取引持ち掛けてたけど、ひょっとしてそれと同じことが、かつての登殿時の大紫の御前と浮雲の間で行われていたんだろーか?

大紫の御前から取引き持ち掛けられて、これ幸いと呑んだ浮雲は、今上陛下押しつけた?
で、十六夜さま暗殺事件では、その『取引き』があったから、浮雲を守るために、大紫の御前は当時の南家当主夫妻を見捨てた?
つまり『隠蔽したくても出来なかった』パターン?

だって南家当主を守るには、『真犯人』を用意しなきゃいけない。そしてそれは浮雲しかいない。
でも『浮雲を吊るし上げる』ということは、過去の『取引き』を反故することになり、『腹黒東家』を敵に回すことになる。
『罪人の妹』になるデメリットと、『東家を敵に回す』デメリットを天秤にかけて、前者を選んだってことなんだろうか……? そうこうしてる間に、そうとは知らん弟が動いちゃったとか?

この辺の真相って、原作の3巻以降で判明してたりするんだろうか? 読もうか迷うけど、アニメやコミックも続くんなら、リアタイで追っかけようかな。


それでは今回はこの辺で。
次回はあせびと雪哉の対比です。
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