進撃の巨人126話矜持 リヴァイとハンジ、二人の関係とか王家の血とか考察
進撃の巨人、第15回考察。今回は126話『矜持』の感想を交えた考察です。
ハンジさんもですが、リヴァイ兵長、想像以上にお元気そうで何よりです。
126話はちょっと駆け足な感じはしましたが、敵味方関係なしに仲間が集結する胸熱な回でしたね。
今さらなものやよその考察とかぶったりとかそりゃねーわなのもあるでしょうが、あたたかく見守ってください。考えるだけなら自由だろ?
2020年2月の126話時点の内容です。ネタバレ配慮してないんでご注意を。
今回はこんな感じで、前後編に分けてお送りします。(ちょっとリストの表示を変えました)
ハンジさんとブレないリヴァイ
追っ手はまいたのかと思いきや、全員返り討ちにしとったんか……さすがハンジさん。強い。(追っ手の皆さん、真面目に捜索してたんだな)
しかし、泣きながら撃ってるのが悲しい。昨日まで、顔も名前も知ってる同じ調査兵の『仲間』だったんだもんな……
兵長のとこの30人→本人の意思とは関係なしに巨人にされて襲いかかってきたんで返り討ち
ハンジさんの追っ手→自分の意思で裏切って明確な殺意を持って襲い掛かってきたんで返り討ち
どっちもメンタル来るなこれは。兵長のトコは両者ひたすらかわいそう。ハンジさんとこは自分の意思で動いた結果なだけマシ……か?
今回、アッカーマンのことを兵長もハンジさんも知っていたのは意外でした。なにしろミカサはレストランでエレンに言われて初めて知った感じだったし。てっきりまだ知らんのかと。(もしかすると、兵長が親戚だってことミカサ達もすでに知ってたりするのか? ハンジさんだけ?)
どこで知ったのか、考えられるとしたら、
- イェレナからの情報?
- キヨミ様からの情報?
- グリシャパパの手記から?
- 兵長とハンジさんが個人的に調べた?(中央憲兵の資料とかケニーの遺品とか)
ポイントとなるのは、27巻でエレンの巨人を継ぐ云々の話の時、ジャンが『アッカーマンがなんなのかよくわかってない』と言っている点。
読者視点だとマーレ側で『巨人科学云々』とお話ししてるの知ってるわけですが、島側でそういう話してる描写はこれまでなかったんですよね。なので急に出てきた感じ。ジャンの発言から、少なくとも1年前の段階でアッカーマン一族の話は(程度の差はあれど)すでに知っているってことになります。
可能性があるとすれば、グリシャの手記か、キヨミ様では。(イェレナの可能性もあるけど、リヴァイはイェレナを信用してないし、イェレナもそんな情報知らせる必要ないんだよなぁ……)
まあ、なんにせよ『特殊な一族』と知ったリヴァイが、ハンジさんに自分もアッカーマン一族と打ち明け調査か? 知らんけど。
みんな色々修羅場
それはそれとして、片やハンマー片手に、片やおふとんにくるまれたまま『道』に召喚されてんの、後で冷静に読み返すとじわじわくるね……
考えてみるとこのシーン、あるところではお風呂中に、あるところでは浮気現場の修羅場中に、あるところではう●こがんばってる最中に(なお便器つきで飛ばされる模様)突如謎の砂漠地帯に召喚され、頭ん中に『俺はエレン・イェーガー。これから島の外を滅ぼすね☆』宣言されちゃった人もいるんだよな……そういう人的には色んな意味で修羅場なシーンやったんやな……(なんてひでぇギャグ漫画)その時の感動をツイート(何故)するとこんな感じでしょうか。
コラボの達人も寝たまんまの状態での呼び出しは斬新すぎやったろうな。
リヴァイとハンジの関係は?
兵長とハンジさんがちょっといい雰囲気になってたけど、ハンジさん、団長という立場上、これまでずっと弱音吐けなかったんやろな……(寝てると思ってたとはいえ)
というか、吐ける相手は後にも先にもリヴァイしかいなくね? 逆もまたしかり。
仮に他の仲間が生きてたとして、エルヴィンは支えなきゃいけない相手だし、モブさんは部下だし。周囲を見回しても、この2人にとって『対等』なのは、やっぱハンジはリヴァイでリヴァイはハンジしかおらん気がする。
もしかすると、ハンジさんが『蚊帳の外でおとなしくする』選択をしたら、兵長もそれに付き合っていたのかも? 兵長本人もケガしてるし、ジークに逃げられた無念で凹んでるし。(自分を救うために川にまで飛び込んでくれたとか、さすがにちょっと来るもんあるだろ……)
でもそれが出来ないハンジさんだから、兵長も即座に『髭●す』に頭切り替えたのメンタル強者すぎる……
戦闘能力は『アッカーマンだから』で片づけられるけど、メンタルの強さに関してはリヴァイ個人の強さでしょうな。ミカサとかケニーは普通メンタルだったし。
そう考えると、兵長が仮に『アッカーマン』じゃなかったとしても十分強かったんでは? ただ『アッカーマン』じゃなかったら生き残れなかった状況が多すぎたわけですが……(アッカーマンでもないのに10年以上生き残れたハンジさんとシャーディス教官ってむしろ兵長より強いんじゃあ……)
さて、この2人に恋愛感情あるのかどうかっつーと、個人的には本人達もよくわかってないんじゃね? って気がします。
まあ噂くらいはありそうだけど、立場的にも状況的にも色ボケるわけにもいかんやろし(そんな上官じゃ部下はなぁ……)、むしろそういった感情は遠ざけてそう。だからハンジさん男装してた?
ハンジさん、根は真面目だし、兵長もその辺わきまえてる人だし。そもそも『いつ死ぬかわからん調査兵』が恋人作ったり結婚したりは無責任に思えて躊躇するだろうし。(『いつ死ぬかわからんからこそ』という人もいるやろけど、少なくともこの2人は違いそう)
関係を例えるなら、『初対面が結婚式だったけど割と居心地よくてそのまま長年連れ添ううちに固い情で繋がったベテラン夫婦』って感じ?(『ただの情』も『愛』から派生したものに違いは無いんやで)
今さらいなくなったら嫌だし、このまま一緒に生きていくのも悪くないかなー、といった感じでしょうか? 知らんけど。
個人的には、『一族の滅亡』を憂い、なのに『人の親になれない』とも言ってたケニーのこともあるんで、兵長にはふつーに所帯持って欲しいと思うんだけどなぁ。(ケニーにとって、辛い境遇でも『人の親』になることを選んだ妹も『誇り』だったと思うんや……)
そして嫁と我が子を『生まれてきてよかった(*´∀`*)』と言わせるくらい幸せにするのが、『安楽死計画』企んでたモテないジークに対する最高に健全な復讐だと思うんだけど、それはそれとして髭●す。で一貫してるのマジ兵長。約束果たさないと次へ進めないからな……
果たして兵長もハンジさんも、最後まで生き残れるかどうか。髭●した後、2人とも同じタイミングで死んじゃいそうで怖い。
もうカプ云々とかより生きて幸せになってもらいたいんや……これも死んでった仲間達やケニーへの、報いの形のひとつだと思うの。(ジークへの嫌がらせにもなって良いことずくめやで!)
兵長の『ジーク●す』、私はむしろ逆に『エルヴィンとの約束』と『私怨』だけではない『そうしなければならない強い意志』があるように感じたので、詳しくはこの後の『ブレないリヴァイのやるべきこと』と考察後編の『エレンと愉快な頭進撃ガチ勢』で迫ります。
髭と王家と始祖パワー
今回は髭お兄ちゃんの安否がちらっと出ましたね。まあ、あくまで予想のようですが。『エレンに取り込まれた』ってことは、結局、始祖パワー扱うには『王家の血』がいるってこと? ユミルちゃんの協力だけじゃあかんの?
そうなると『王家の血』ってなんなんでしょうね? 『ユミルの民』ってのは、みんな初代エルディア王とユミルちゃんの子孫のはずだし。
実はもう一人ハルキゲニアくんに取り憑かれて巨人化した人間がして、その人が純血エルディア王家の人(初代エルディア王の正妻の子とか親戚とか)で、それがジークやヒストリアのご先祖だったりとか?(ジークとヒストリアはエルディア王家の血とユミルの民の混血だから『道』にアクセス可能)
ユミル系の子孫は奴隷用にどんどん増やしたけど、エルディア王家の巨人一族はきちんと管理されたからそんなに増えてない?
いや、でもそれだと『そっちは継承とかどないしたんや』ってことになるな……寿命13年になるのもユミルちゃん由来だろうし。そっちも巨人が9つくらいに分かれてもいいはずだし。
もしくはそっちの巨人は一代限りで、ユミルちゃんの子孫と結婚して、その子供が今のフリッツ王家やレイス家になったとか?(『純血エルディア王家の血』と『王家+奴隷の血』の一族)
一代限りで終わったのは、ユミルちゃんみたいに『道』で巨人コネコネしてくれる人がいなかったから。(巨人コネコネなんてふつーはしたくないもんなぁ……コネコネしたのは奴隷根性と巨人継承できなきゃ娘達がどうなるかわかったもんじゃなかったから? どちらにせよ悲劇だな……)
これなら正当エルディア王家の血を引きつつもユミルの血も引いてるんで、ユミル由来の巨人継承も出来るし継承後の寿命も13年。一方、王家の巨人(初代)の血も引いてるから始祖の力(命令)が引き出せる。
…………
いや、これも結局奴隷ユミルちゃんの子孫じゃん!
となると、やっぱ122話の時に考察した『始祖パワーで権限書き換えた』とかのほうがつじつまあってる?
もしくはアッカーマンと同じ理屈で生まれた一族とか? 片方は始祖継承用の王様(フリッツ王家)。もう片方はその王様専用の護衛用奴隷(アッカーマン)。奴隷に巨人奪われたら困るから巨人継承出来ない仕様?
でもこれはこれでいつの時代からそうなったって話になるなぁ……
ブレないリヴァイのやるべきこと
『エレンがジークを取り込んだことにより、始祖パワー掌握』ってことは、『ジーク●す=エレンから始祖パワー切断』ってことになるのでは?
これまで『兵長が今さらジーク●したところで意味ないんじゃ……』と思ってたんですが、そういうことならおおいに意味がありそうなんですよね。
なにしろ始祖パワーに対抗出来るのはアッカーマンである兵長だけですから。満身創痍でも戦う覚悟ガン決まりなの、むしろ兵長らしい気がする。
ジークもジークで『エレンを止める』ことが今の目的になってそうだから、むしろこれ、『自力で死ねないジークが兵長に介錯頼む』状況? 知らんけど。
ただ、現状、エレン止めちゃうと島ヤベーじゃん……ってことになるんですよね。
それをわかった上で、島民である兵長の『ジークを殺す理由』が『ただの私怨』では、マーレとはちっとも『利害』が『一致』してないんですよ。それでマガトさんが納得するとは到底思えない。(この辺については後編の『エレンと愉快な頭進撃ガチ勢』でさらに詳しく考察しとります)
あと、マーレでエレン失踪後のハンジさん達の行動が不明ですが、実はその間にエレンの知らん希望になりそうな出来事でもあって、それに賭けるとか? 知らんけど。
どちらにせよ、その辺の話は全員集合してから明らかになりそう。
前編はこの辺で。後編へ続きます。
第15回考察後編