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アニメ進撃の巨人72話『森の子ら』感想と考察【ファイナルシーズン】

進撃の巨人アイキャッチ

アニメ進撃の巨人ファイナルシーズン72話(13話)、森の子らの感想と考察。
原作の138話の考察もただいま準備中ですが、今回は先にこちらから。

個人的な感想を交えた考察です。考えるだけなら自由だ!
原作漫画の大きなネタバレは枠で囲っていますが、そうじゃないところでもしれっと混じってることがあるので、アニメ派の方はその辺承知の上でお願いします。

モテたことくらい……ある

『ジークお兄ちゃんのよくわかる☆巨人作成解説』から始まった72話。
ガス機器は取り扱いに注意し、安全を確認して正しくお使いください。

進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


↑マーレ流『ガス機器の正しい使い方』

ホントマーレってクソだなって。

そして解説ついでに、わざわざ人をキレさせに行くジークお兄ちゃん。

進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


そこは目ぇそらすなよ兵長……
進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


地下時代から今日に至るまで、いつの間にか舎弟やファンが出来るくらいにはモテてたでしょ!
最初はとっつきにくくても、兵長の良さを知った子にはきっとモテる! 毎日が年末の大掃除でクッソめんどくさそうなのも知って『あ、自分、遠くから見てるだけでいいッス』ってご遠慮しちゃうだけで!(致命的)
自信を持って!

頭抱えたくもなる兵長

さて、ザックレー総統の訃報が兵長のお耳に入りました。

進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


それにしても、ジークの前で『なんかあった』みたいな反応しちゃってええんかいな。

1カ月も森で引きこもりキャンプしてりゃあ、色々考える時間もあっただろうからなぁ……『エレン食われるかも』って可能性もそりゃあ考えたでしょうね。
兵長的には『最悪の想定』が『確定』になったってとこでしょうか。

なにしろエレンを守って部下全滅したり、拉致られたエレン救出するためにバンバン死んだりしたわけですからね。
それをここに来て『手に負えなくなったから食わすわ』って、まあ、たしかにいつかは誰かがエレンの巨人を継承するわけだから、『時期が早まっただけ』っちゃあそうかもしれんけど、それを今『仕方ないから』という理由でやられちゃあ、仲間の死も『意味がない』とまでは言わんでも『仕方のない死だった』って言われてるみたいやん……

進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


かと言って、今の何考えてんのかわからんエレンと、最初から信用出来ないジークを接触させんのも危険。そりゃあ頭も抱えたくなるよなぁ……

地獄の進撃フルコース~前菜のニコロ編~

さて、ついに地獄のお食事会の日がやってきました。
みんなおそろいのリボンをつけてちゃんとおめかししてるとか、完全に家族として扱われとる……仏さまかこの夫妻。

進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


そしてよりにもよって同日のこのタイミングにハンジさんご一行まで到着。なんて日だ!
進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


ジャン達にしてみれば、ニコロとは色々雑談する程度には仲良かったみたいだから、いきなり声荒げてこんなんされたら豹変したように見えてビビるよなぁ……
進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


『豹変』と言えばエレンもそうだから、みんな今、そういうのにすげぇ敏感になってそう。

そして『オススメのワイン』を『怪しいと知っていながら黙認して振る舞っていました』って、ニコロくん、サシャへの恋心を抱きつつも、結局『エルディア人を迫害するマーレ人』という『人種の枠組み』から抜け切れてないってことなんだろうな。
でもすっかり人種の枠組み作成して横暴になってる兵団上層部がちょっとムカつくのもわかる……

進撃の巨人The Final Season 69話

進撃の巨人The Final Season 69話


だけどジャンからは『自分が超嫌なヤツ』になってでも取り上げた。
進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


ニコロの天使と悪魔のせめぎ合いが見え隠れしてお辛い。

ニコロ、人生最大の修羅場

ファルコよ、抜け出すためとはいえ、『ごちそう』になってる最中に『腹痛い』って地味に失礼じゃないかな……普通に『ちょっとトイレ』でも良かったやろ。

進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


そして本気で心配してるブラウス一家、いい人……!
進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


さて、ニコロ的に一難去ってまた一難で、ガビとファルコ登場。
察しのいいファルコと、『誉めてもらえる』と、自分の手柄を一生懸命説明するガビの温度差よ。
進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


ニコロ的には、サシャは希望を見せてくれた子だからなぁ……そら、その子を殺したことを意気揚々と説明されたら、ぶん殴りたくもなる。
でも我に返って『あっ』てなってるとこにニコロの『いいヤツ感』が見える。
その良心を押し殺してでも『復讐したい』ってのは、『それだけサシャが好きだった』とも取れるけど、同時に『サシャを殺されたことで傷つけられた自分の心を癒すため』でもあるんだよなぁ。
進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


つまり『サシャが復讐を望んでいるかどうか』は、ニコロくんには関係あらへんねん……

全方面を救いまくる仏のブラウス夫妻

ブラウス夫妻、元々の職業が『猟師』という『他の動物の命をいただく職業』だからこその説得力があるよね。

進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


『人間』と『それ以外の動物』ではなく、『自分達も同じ枠組みの中の一部』として見ているから、娘を殺されたからといって、復讐に走らない。
『同じ枠組み』の中で生きているから、『狩って狩られるのはお互い様』と思っているんでしょうね。(強盗とか通り魔とかだと話は別だけど『戦争』だもんなぁ……)

でもその生き方に限界を感じて、枠組みから出してあげようとしたら、その先には『もっとでかい枠組み』があって、狩って狩られてしまったという皮肉。
そしてニコロによって『狩るチャンス』が来たけど、もう狩人をやめ、別の生き方をすると決めたブラウス夫妻は包丁を置いた。

進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


この『包丁を置く』って、一見、ガビを救ったようで、ニコロへの『救い』でもあるよね。『子供の血で汚れた包丁』で作った料理なんて誰が食いたいんだよ……

『料理で生きるんだ!』と手にした大事な包丁で子供殺すなんてしたら、ニコロ『クソみたいな戦争やってた頃の自分』に戻ることになって、もう誰かのために料理なんて作れないよ……そしてニコロの料理を、一番喜んで食ってたのがサシャ。
ニコロを救うって、『サシャが好きだったもの』を守ることでもあるんだよなぁ。
つくづく、復讐ってなんも生み出さんな……(『けじめ』とか『区切り』として必要になることはあるかもしれんけど、『それしかない人生』はやっぱアカンと思う……)

マーレ流贖罪方法

『悪いのはそっちだ!』と吠えてたガビも、さすがに『「我が子を殺された親」に殺した自分が殺されるのは文句言えねぇ』ということくらいは理解出来るようで。

進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


しかもその直前まで、両親の目の前で『悪魔の女に誘惑されてる! 目を覚ませ!』なんて言っちゃったわけだし。
『島の悪魔を皆殺しにする!』と言ってたガビが、『悪魔』に『命乞い』なんてするわけないから、『くっ、殺せ!』状態だったろうなぁ。(ある意味、命乞いより潔い)
ところが、夫婦そろって恨み言ひとつ言わず、包丁を置いた。

ガビにとっての『贖罪』って『被害者にとことん忠誠を尽くし、いいなりになること』だったんですよ。なぜなら『自分が心から信じる大人達』にそう教わったから。
だからガビは、『自分の先祖が苦しめた被害者のマーレ』の『いいなり』になって戦場で人を殺しまくっていた。『これが被害者であるマーレへの贖罪だ!』と信じていたから。
ところが、娘を殺されたはずのブラウス夫妻は、殺した自分にそういった『贖罪』も何も要求しない。それどころかケガの心配までされてしまった。

進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


これは天地がひっくり返る衝撃だったろうなぁ……

ガビは大人達を盲目的に信じていたから『その通りにしていれば、いつか許してもらえる』『この腕章を誇れる日が来る』と、ある意味『思考停止』していたんだろうな。

進撃の巨人The Final Season 67話

進撃の巨人The Final Season 67話

つまりファルコに腕章引っぺがされた時、あんなに発狂してたのは、『自分が信じているものを否定された』気分になったからでしょうね。
進撃の巨人The Final Season 70話

進撃の巨人The Final Season 70話


じゃあ大人が悪いのかというと、大人も大人で『自分自身に嘘をつかなきゃ生きることが許されない状況』にあったわけでして。それがエレンとライナーの会話で垣間見えます。
進撃の巨人100話[ 諫山創 ]

進撃の巨人100話[ 諫山創 ]


もっとも不自由なのって『自分に嘘をついて生きる』ことだよね……

69話じゃ『信じていたもの』を疑うことが怖くて吠えてたのに、その『信じていたもの』ときちんと向き合えるようになった。これはデカい一歩。

そして流れるように、復讐の連鎖がカヤに継承されるという……
過去の憎しみを背負うのは大人だけど、現在進行形の子供には関係がなかった。

進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


感情を閉じ込めがちだったカヤがこれだけ激しく感情を爆発させて泣いてくれたってのは、ブラウス夫妻にとって救いだったよなぁ……もしカヤがいなきゃ、この夫妻、悲しくても大人として泣くことが出来なかったよ……
進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


ガビちゃん、地獄のフルコースはまだまだこれからだ!

『自由の翼』でわかるエレンとフロックのすれ違いっぷり

前回かっこよくパーカーバッサァ着た後、ソッ……と脱いでシャツを着直したと思われるエレンさんがしれっと登場。

進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


ホンマしれっと来たよな……ノックくらいしなさい!

ちなみにフロック達、前回集合した時は私服だったんですよね。なのに今回は何食わぬ顔で調査兵の自由の翼つけての登場。

進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


『兵団』を『否定』するための行動をしてるはずなのに、兵団の制服を着ているって、『俺達は兵団を否定する! でも兵団の威光はいただくね☆』って感じがしてなんか嫌だなぁ……
本気で兵団を否定するなら、新しいものを自ら生み出すくらいの気概を見せて欲しいところ。『イェーガー派』という呼称も兵団がつけたもんだし。(まー、つっこまれたらたぶん『俺達は兵団の間違いを正してやったんだ! 俺達こそ真の調査兵団!』とか言うんだろうけど……)
兵服を着用してる時点で、この子らになにが生み出せるのか、ちょっと懐疑的になっちゃう。

一方で、エレンだけ私服。

進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


これ、エレンはもう『自分に自由の翼を背負う資格はない』と思ってそうだよね……(『自分に嘘をついて生きる』ことほど『不自由』なことはねぇ……)
自由の翼をつけてるフロックと、つけてないエレン。やっぱこの2人、完全にすれ違ってるよ……

都合のいい子のエレンと都合よく見てるフロック

さて、前回は『エレンに降参しよう』なんて言ってたピクシス司令ですが、やはりそこは『負けるのが大嫌い』なおじいちゃん。あの場所にもすでにイェーガー派がいると踏んで『降参する』と言ったな……(ちなみに『負けるのはキライ』発言はアニメ版のほう)

進撃の巨人The Final Season 71話

進撃の巨人The Final Season 71話


でも、おかげでハンジさんが狙われちゃったんですがそれは。
進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


司令、ハンジさんをエサに、敵をあぶり出そうとしてません……?

それにしても兵団がエレン食わす判断したのは『エレンが黙ってるせい』っての、イェレナやフロック達は知ってんのかな?

進撃の巨人The Final Season 72話

進撃の巨人The Final Season 72話


だってイェレナやフロックにとっても、エレンが黙ってることにメリットないもんなぁ……『ジークとの接触』は、兵団にとってもイェレナやフロック達にとっても共通の目的なわけだし。
エレンが食べられちゃったら元も子もないんだから、目的のためなら従順にしたほうがいいはずなんだけど。
『兵団を潰し、新生エルディア帝国を作るつもりだから従わないんやな!』と都合良く解釈したんだろうか? エレン、『エルディア帝国復活させる!』なんて言ってないと思うんだけど。
となると、フロックはエレンのことを『都合良く見てる』というか、エレンがフロックの『都合のいい子』になってあげてるというか……
『目的』は同じはずなのに、思想面からなにまで全部すれ違ってる『同志』なんて、逆にめずらしいな……

* * *

YOUさん
コメント、ありがとうございます! フロック、一見嫌われキャラなのに、あちこちで愛されてますね……考察した甲斐があった!
138話の考察は任せろぉぉぉぉぉ!( *°∀°*)ノ

それでは今回はこの辺で。おもろかったら下にあるイイネボタンを押していただけると元気と勇気とやる気が湧いてきます(*´ω`*)ノ
次回は原作138話の考察です。

↓次の考察はコチラ

進撃の巨人138話『長い夢』感想と考察 報われないライナー達とジャンとコニーの悔いなき選択

↓アニメ71話の考察はコチラ

アニメ進撃の巨人71話『導く者』感想と考察【ファイナルシーズン】

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