進撃の巨人 ダイナ巨人 行動の真実判明!無垢と始祖の巨人の関係考察【最終回139話時点】
進撃の巨人が最終回を迎えてしまいましたが、最終回まで見たからこそ新たに気づくこともあるということで、キャラごととかテーマごとに、考察とか感想的なのをこれからちょこちょこ書いていこうかと思います。
そんなわけで今回のテーマは『無垢の巨人』だよ!(いきなり)
最初と最後でめっちゃ印象が変わったのって、やっぱ『巨人』の皆さまだと思うの……
思ったことを好き勝手に書いてるので、そりゃねーわなのもあるでしょうが、あたたかく見守ってください。考えるだけなら自由だろ?
139話、最終回時点の内容です。ネタバレ配慮してないんでご注意を。
最終回で判明!ダイナ無垢の巨人、行動の真実
最終回で『ダイナさんがカルラママ食ったの、実は未来エレンの仕業』って判明したわけなんですが。
これって『グリシャんちに行ったのは、巨人になってもグリシャへの愛が残っていたんだ!』という読者の最後の希望が木っ端微塵に砕かれた瞬間ですよね……(まあ、おかげで『グリシャんちをなんでダイナさんが知っとるねん』って謎は解けたけど……)
なんかこれ、すげぇ悲しいことじゃね?
ダイナさんは巨人になる直前『どんな姿になってもあなたを探しだす!』なんて言ってたんですよ……
ところが現実は、ひとたび巨人になってしまえば、そんなことスポーン! と忘れ去って、結局『人を食うだけの怪物』になるってことが最終回によって確定したってことですやん……
挙げ句の果てに『決して逆らうことの出来ない始祖パワー』に操られるという……つまり『巨人になる』ってことは、徹底的に『自分の意思を失い、誰かに操られるだけの存在』にされちゃうってことなのか……(自分の意思が残っていたら、それもそれで悲惨だけど)
まあ、そうでもなきゃ『人を食う』なんて出来ないよな……
幼少ジークの『巨人になっても時々思い出すからね』という健気なセリフも『あ、残念だけどそれありえないよー』というのが現実だったってことですかそうですか……
実際、エレンもジークも、巨人になっちゃえば父親だろうが大好きなクサヴァーさんだろうが食ったわけだもんなぁ。
ここまでくると、コニーママの『オアエリ』も、『かあちゃんの意思』なんてどこにもなくて、コニーの『完全なる勘違い』か、未来エレンがコニーへのなぐさめのために操ったんじゃないかって勘ぐっちゃうな。あとファルコの突然のスライディング捕食とか。
でも、コニーママとファルコはジークの脊髄液で巨人化したんだよな……そっちも操れるんだろうか?
操れるんなら、シャイニングムカデくんがわざわざ新しい巨人用意したり、ピクシスおじいちゃん達放置はなんで? ってなるんだよなぁ……
せめて『巨人化して間もなく』は自分の意思がちょっと残ってて、『オアエリ』はコニーに気づいた母ちゃんの自由意思が働いたとかだといいんだけど。でなきゃ、マジで救いがなさすぎる……
みんな何かの奴隷だった……
巨人って、最初の頃は『人類から自由を奪ったおっかない怪物』『壁の外で自由気ままに生きてる化け物』として描かれていたけど、
- 本人の意思は1ミリもありません
- 人だった頃の記憶も想いも一切残りません
- 愛する家族だろうと親友だろうと人なら容赦なく食います
- 始祖パワー拒否は出来ません。絶対服従の奴隷です
- 死ねません
一番不自由やん。(普通の奴隷のほうがまだマシですらある……)
初代エルディア王はユミルちゃんを最初から最後まで『奴隷』として扱ってたわけでして。『奴隷』のユミルちゃんから生まれた子供達ももちろん『奴隷』。ユミルちゃんの子孫である『ユミルの民』も当然『奴隷』。
138話で考察したけど、もし『始祖の巨人』の固有能力が『脊髄液でユミルの民を無垢の巨人に変える』だとすると、『奴隷』である『始祖の巨人』から生まれた『無垢の巨人』が『奴隷』ってのは、ある意味当たり前だよな……じゃあ、始祖の巨人は奴隷リーダー的なヤツか……(リーダーになっても奴隷は奴隷という……)
そう考えると、『奴隷』であるダイナ巨人に『グリシャへの愛』という『人間だった頃の意思』なんて残ってるわけがないというか、むしろ『残ってちゃいけない』んだな……
始祖の巨人の限界
一見、最強の『始祖の巨人』だけど、操れるのはあくまで『無垢の巨人』だけっぽいですね。
ライナー達は『叫び』に一応ビリビリはしたけど、行動自体を操られたりはしてないんですよね。エレンに『来るな!』言われて、追えないよう行動を起こしたのはあくまで無垢の巨人のほう。
コントロール出来るかどうかの違いって『自分の意思』が『ある』か『ない』かの違いかな。
『行動を操れない』ってことは、始祖以外の九つの巨人って、戦闘面においてはレイス家の始祖より強いんじゃないの?
『始祖が最強な理由』が『無垢の巨人』という『自分専用の兵隊を用意出来るから』って考えると、135話みたいに自分とコードで繋がった傀儡の巨人を大量に作って戦わせるやり方が始祖の正しい戦闘スタイルってことになるんじゃあ……(戦槌が武器作るみたいに、始祖も巨人を無尽蔵に作れる?)
もしそうだとすると『1対1の純粋な格闘戦』じゃあ『個人の戦闘能力頼み』になるから、『不戦の契り』という縛りプレイしてるフリーダ姉ちゃん、そら不利やな……
一方でアッカーマンさん。
- 覚醒さえすれば人食わんでも過去アッカーマンの戦闘経験を継承します
- 覚醒後は骨太です
- 覚醒後は割と頑丈
- 覚醒後はケガの治りも早いです
- 記憶改竄不可です
- 巨人になりません
『人間の姿のまま巨人パワーのおいしいとこだけいただき』って、『偶然出来た副産物』としては成功品すぎない……?(時代に翻弄された一族だよなぁ)
そして始祖パワーが効かないって『生まれながらに自由』ですやん。
生まれた時に『お前は自由だ』と言われたのがエレン。
さらに『自由が奪われるくらいならそいつの自由を奪う』とも言っていたのがエレン。
ところがそのエレンさんが『エレンさん本人の自由を奪っていた』というセルフ不自由の連鎖してたからね……
つくづく、『記憶改竄不可』『巨人化しない』アッカーマンって『エレンのヒーロー』やったんやなぁ……
ミカサへの『奴隷は嫌い』発言は『自己紹介』であり、『うらやましい』の裏返しだったのかも。
『始祖の巨人』が勝てないもの
『無垢の巨人』が『始祖の巨人』の奴隷ってことは、135話の『天と地の戦い』で出て来た過去継承者って『自分の意思』を持たない『無垢の巨人状態』だったから始祖パワーに操られてたってことかな。
じゃあ、137話でベルトルト達が始祖と戦えたのは、ジークとアルミンに求められたことで『自分の意思』を取り戻し、『奴隷』状態から脱却出来たからってことなの?
結局の所『始祖パワー』の弱点って、『人が持つ自由意思』までは操れないってことなんでしょうかね。
人間状態のユミルの民や知性巨人の『行動』や『意思』まで操れるんなら、とっくに誰かがやりたい放題してるはずだもんなぁ……『巨人大戦』なんてそもそも起こらないし、それこそ壁の王が望んだ『楽園』だってとっくに完成してるだろうし。
なら、ハンジさんの死はエレンにはどうすることも出来んよな……アルミン達みたいに『道』で会って、『あんたこれから死にますよ』言われたところで、引き返すハンジさんじゃないし。
だいたいの人は選択すら出来ないまま、傾いた方に流されてくだけなのに、あんたって人は……(;ω;)
結局の所、奴隷リーダーである『始祖の巨人』に対抗出来るのは、正解・不正解関係なしに『自分の自由意思』で『悔いなき選択』が出来る『最高に自由なヤツ』ってことなんだろうなぁ。
…………。
そういや『進撃の巨人』のプロトタイプもそんな感じの終わりだったような。
人類8割死滅・主人公が●ぬ・ヒロインがお墓の前で泣く・巨人やっつけてめでたしめでたしではないってとこまで同じだったわそういや。
巨人への扱いが変わった人
前半と後半で、巨人の扱いが一番変わったのってやっぱリヴァイだと思う。
最初の頃は悪態ついて『憎い敵』として見てたけど、正体が人間と判明してからは明らかに変わったよね。『仲間』と言ったり、巨人を『怪物』ではなく『人』として扱う『敬意』が生まれた感じ。
巨人にされた同胞を一番殺したのはリヴァイだったけど、一番救ったのもリヴァイだよ……(;ω;)
一方でフロック。
人が巨人にされる恐れがあるというのに『ただのデカいバカになるだけ』って、完全に『巨人を安価な兵器』として扱っていたエルディア帝国と同じですやん……
リヴァイは巨人の正体が人だったと知ってショックを受けてたのに、フロックは『人と知って安心した』って感じ? 相手が『意思のない人間=奴隷』だと知って、下に見てナメるようになったというか。
そして最初っから最後まで巨人の扱いが変わらんかったのがハンジさん。
序盤は巨人を『不思議な存在』として見てたけど、正体が人と判明してからはそれに『悲哀』が追加され、最後は『神秘的な存在』として見てた。
でも雷槍は打つ。
ある意味、人に対しても巨人に対しても『平等』な人だったな……
巨人の扱いでわかるその人の生きざま
こうして見ると『巨人への扱い』って、そのまんま『自分自身の扱い』として反映されてる感じがする。
前半リヴァイは『怪物並みの力』を自覚して他人とちょっと距離置いてたけど、後半リヴァイはすっかり人間が丸くなって他人と近くなってったし、巨人を粗末に扱ってたフロックは自分を粗末にしてたし、ハンジさんはハンジさんだったし。
そしてエレンは最初から最後まで『駆逐してやる!』で、自分ごと巨人を駆逐しちゃったし……
なんでそーゆーとこは変わらんのあんたって子は……(;ω;)
巨人継承した時から『自分が死ななきゃ巨人が消えない』宿命を背負ったの、一見『かわいそうな被害者』みたいに見えるんだけど、『駆逐してやる!』宣言は巨人継承する前。
『母親を巨人に食わせる』ことで、そうなるよう仕向けたのがエレン本人。
『始祖の巨人』が『自分の意思を持つ者の行動は操れない』ってことは、『記憶の通りに進撃する』と決めたのはまぎれもなく『エレン本人の自由意志』ってことなんだよなぁ。行動を操れるんなら、『未来の記憶』なんて送る必要ないジャン。
そして情けないトコ見せつつも、その通りの結末になるよう自らの意思で進撃してたって思うと、すげぇ意思の力だね……
『未来の記憶』とか始祖パワーとかで、無垢巨人並みに不自由に見えるエレンだけど、ここまで来ると、一周回って逆に自由だよあんたって子は……
* * *
それでは今回はこの辺で。おもろかったら下にあるイイネボタンを押していただけると元気と勇気とやる気が湧いてきます(*´ω`*)ノ
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進撃の巨人って母親に最初難しい話だよって言われたんですけどマジムズすぎ
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