アニメ『チ。-地球の運動について-』第1話『地動説』、とでも呼ぼうか 感想と考察 ラファウのチョロくない人生の始まり
今回から、NHKで放送が始まった『チ。-地球の運動について-』についての感想と考察を始めます。
この作品、アニメが初見だったんですが、『進撃の巨人』が好きな人は好きだと思う。進撃の巨人も、このくらいの時代を参考にしてたっけ?
主人公が、アルミンとジャンを足して2で割ったような感じで生意気かわいい。
エレン「オレは!?」
今回は、第1話『『地動説』、とでも呼ぼうか』の感想となります。
- 個人的な感想を交えた考察です。考えるだけなら自由だ!
- 完全に初見です。心優しい原作勢は、あたたかく見守ってあげましょう
チ。-地球の運動について-
NHKの『烏は主を選ばない』が終わりまして、次のアニメの予告が流れました。
あれ? これなんか知ってるなー。と思ったら、Web広告で見かけたんだわ。世界、チョレ~!
PVアニメ見ると、なんか……思ってたより壮大でおもしろそうじゃん……テーマがテーマなだけに、星空がすげーきれい。
何故だろう。ハガレンとかもそうだけど、Web広告で見るとどんな壮大な物語も超つまんなさそうに見えるの……絶対損してる……(『チョレ~!』が記憶に残ってる点では成功だと思うけど……)
そんなわけで『チ。-地球の運動について-』の感想ですが、初っぱなから教会が拷問してたりと、『教会が悪役』みたいな感じだったな……
拷問だの火あぶりだの、その『行い』を正当化するのに『神様』を使うってのは、むしろ不敬では……? まあ、現代人の価値観で当時の価値観どうこう語るのは恐縮ですが……
『神様が作ったものはすべて美しい』と言ってるフベルトさんのほうがよっぽど神様を敬ってると思う。
フベルトさんの地動説が『正しいかどうか』は別として、彼がその研究に命を賭けた理由って、超・雑に要約すると、
「神が作ったものはすべて美しいに決まってんだろ! 良い子悪い子オレもてめえもみーんなビューティフォォォォォォォォォォォォ! オレが証明してやっからな! 愛してるぜ神イィィィィィィィィィィィィィィィィ!!」
ってことだもんね?
フベルト「そんなにロックだったかな?」
そんなハジケたおじさんと出会ってしまったラファウの今後に目が離せない。
天才は苦悩する。人生チョロくないラファウくん
さて、『世界、チョレ~!』で有名になってしまったラファウくん。
初見だと『世の中ナメたクソガキさま』なんだけど、元々はみなしごとか、あれ? この子、結構人生ハードモード……???
その割に12歳で大学行けちゃう『かしこさ』があったり、もしかしてご両親は結構優秀な人だった……?
腹黒だけど、なんだかんだでうまくやってるのは『かしこい』よね。
でも、この時代だとそうならざるを得なかったのかなって気もする。友達を『神』と呼んだだけで、めっちゃこえー顔で訂正を要求されるし……
こんなんで怒られるとか、推しを『神』と呼んでる日本人、みんなアウトじゃん!
便所にまで『神様』がいると聞いたら、この人ら卒倒するんちゃう?
ラファウは『悪い子』なのか
さて、ラファウって、腹の中じゃ周囲の友達を見下してる『嫌な子』なんだけど、この子がえらいのは『自分は嘘つきな悪い子である』という『自覚がある』ってことだと思う。
『自覚がある』から、それを『表に出さない』よう嘘だってつく。人を傷つけたり、心配させないために。
もしもラファウが、『自分はクソ野郎だ』と自覚を持たぬまま、『嘘をつかない正直者』になったが最後、それはもうどこぞのエ●ン・ヒモーガーなんよ……養父のポトツキさんは身の安全のためにも早めに見捨てたほうがいい。
本音を『表に出さない』限り、周囲の人にとってラファウは、他人を不快な気持ちにさせない『いい子』なんだよね。たとえそれが『自分の評価を上げるため』であったとしても。
なんにせよ、『人を傷つける嘘』をつくわけでもないし、この子、本物の『嫌なヤツ』ってわけじゃない。
そして満天の星空の元では、無邪気で素直な少年になる。なんだ、かわいいとこあるじゃん……
ラファウが『世界、チョレ~!』って他人を見下すのは、『かしこすぎる』が故に『みんなと同じ』になれなくて、その虚勢なのかね……?
そもそも、12歳の『世界』なんて、『おうち』と『学校』くらいなんよ。そんな狭い範囲で『チョレ~!』は、やっぱりまだまだ子供。
嘘つきフベルト
怪しさしかないフベルトさん登場ですが。
12歳のお子様脅すとか、しょっぱなからハジケてやがる……!
ホント、人と違うことを言うと拷問されるわヘタすりゃ火あぶりだわ、この時代のハジケリストは文字通り命がけで面構えが違うぜ……!
???「ぶっ壊してぇんだ常識ってヤツを!」
さて、このフベルトさん。愛想悪いし脅迫したりと、一見『悪い人』なんだけど、脅迫時の残念な語彙力といい、『脅されたんですぅ!』って逃げ道用意してあげてることといい、さてはあなた、いい人ですね……!
なにしろ、まったく『脅し』になってない。『しゃべったら●す!』つったって、別に人質取ってるわけでもないし。
『おいしい飴ちゃんあるで』と誘ってはいるけど、それをあげるのは『明日』と言って、その日はフツーに帰しとる……本気で脅してんなら、『考える時間』なんて与えちゃダメじゃん。
その間に、ラファウが大人にチクったら火あぶり確定だから、むしろ命を握られてるのはフベルトさん。
『これからキミを脅迫する』なんて言っておいて、フベルトさんが本当に『脅迫』してんのはフベルトさん本人なんよ……嘘がヘタだね……!
フベルトの賭け
そもそも『脅す』なんて危険なことせんでも、『キミ天文好き? とっときの場所あるけど一緒どお?』って、最初から愛想よく飴ちゃんちらつかせればいいはずじゃん。
でもそうしなかったのは、この時代では文字通り『命がけの研究』になるから。『ラファウの命の責任』はラファウが背負うべきものであり、『飴ちゃんあげる☆』でノコノコ来るようなアホの子では話にならん。
第一、散々好感度を上げてから『研究引き継いで☆』なんて『お願い』されちゃったら、心優しい子は断れないし、断ったとしても罪悪感に苦しむじゃん……それこそ脅迫。
だけど『脅す』というワンクッションをはさむことで、『警戒心』を抱かせ、『逃げ道』も用意し、さらに1日考える時間をあげた上で『どうするか』はラファウ自身に決めさせている。口では『命令だ』なんて言ってるけど、子供ほど『命令』を嫌うヤツおらんのやで……
ラファウは『自分の利益』のために『ボクはいい子です☆』と嘘をつく子だけど、フベルトさんは『ラファウのため』に『自分は悪者です☆』という嘘しかついてない。いい人……!
これ、よくよく考えるとすげぇ『賭け』だよね……
事前にラファウのかしこさは聞いていたようだけど(情報源はポトツキさん?)、ちょっとお話しして、板書見ただけじゃん。
たったそれだけでラファウの素質と天文愛を見抜いた彼は、ラファウから自由を奪うどころか、『自分の命』をラファウに委ねた。
ぶっちゃけ、めっちゃ怖かったと思うよ……12歳の初対面のお子様に、自分の命握られてる状況でしょ?
いくらラファウは来ると確信してても、現実はドアを開けたら異端審問官が『コンニチワ☆』かもしれないじゃん。
ラファウが来た瞬間、腹ん中では『サンキュー神イィィィィィィィィィ!』叫びながら頭振り回してエレキギターかき鳴らすくらいしとったんちゃうかな……(時代ガン無視)
それでは今回はこの辺で。
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