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機動戦士ガンダム水星の魔女第24話最終回『目一杯の祝福を君に』感想と考察 進んですべてを手に入れたスレッタ

機動戦士ガンダム 水星の魔女 アイキャッチ

機動戦士ガンダム水星の魔女、第24話最終回『目一杯の祝福を君に』感想と考察。
第13話から始めたこの考察も今回で最後。
スレッタの『お母さんを肯定する』の意味や、一番『いいとこ取り』したのは誰だったのか、プロスペラがやってたのは結局なんだったのか、携帯式小姑になってしまったエリクトなどについて色々書いてます。

  • 個人の感想と考察です
  • ガンダム知識はにわかなので『熱いガンダム談』は期待せんでください

止まっただけでは終わらない

クワイエット・ゼロは止まったものの、そこでめでたしめでたしにはならないもんで。
どんな状況になっても、自分トコの代表を助けにくる社畜の鏡。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

結局このおっさん、プロスペラの目的(エリーの幸せ)はともかく『クワイエット・ゼロで地球をデータストームで呑み込むことでパーメットを独占出来る』点に魅力を感じて協力してたってことかなやっぱ……
しかしそれには『エリクトの協力』がなきゃいけない。
プロスペラは『母として』エリクトを取り戻したいと思ってても、このおっさんは『自分らのため』にエリクトを必要としてるって、もう人間扱いしてなくね? 『よく出来たAI』みたいな位置づけ?

でもプロスペラはデータストーム汚染で体悪くしてるんでしょ? ということは、このまんま計画が成功しちゃったら、パーメットは独占出来ても地球は丸ごとデータストームに汚染されるってことになるんじゃないの? データストームの中に入ったときも気分悪くなってたみたいだし。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

プロスペラがデータストーム汚染の話してたとき驚いた顔してたのって、『プロスペラの命が短い』ことにショックを受けたのか、『あれ? じゃあこの計画だと地球ヤバくね?』と気づいたからなのか……前者なら『いい人』だけど、後者なら間抜けだな……

エラン4号くん再登場

さて、スレッタが『お母さんは間違ってる』とまでは言わんでも、初めて逆らってくれました。ちゃんと自分の頭で考えるようになってくれて安心したよ……

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

プロスペラ、これまで同様スレッタを篭絡しようとやさしく『お互いがそれぞれの場所で幸せになるの』なんてそれっぽい感じに言ってるけど、それって『一緒に生きられる世界なんてない』というあきらめであり、『お母さんもエリクトも失いたくない』というスレッタの願いと『お母さんやスレッタと一緒にいたい』というエリクトの願いに反してる。
スレッタはかつて、プロスペラを『お母さんは私の願いを叶えてくれる魔法使い』なんて言ってたけど、スレッタもエリクトも『プロスペラの願い』に合わせてただけ。今のスレッタは『自分願い』を自分で叶えに行った。

そしたらエラン4号くん再登場。さすが最終回。(過去作でも亡くなった人が最終回で登場したりしたから、ちょっと期待してた)

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

やはり予想は裏切っても期待は裏切らない……

4号くん、なんか完全にスレッタの元カレみたいになってる……
これってスレッタにしか見えてないの? 傍目には、なんかスレッタが1人でごちゃごちゃ言ってるように見えてんのかな……

そしてガンダム乗りは、みんなエリクト同様『データストームの向こう側の人』になってた模様。それってある意味生き地獄じゃあ……?

愛は宇宙を救う

かつて『お母さんは正しい』なんて言ってたスレッタ、とうとう最後まで『お母さんは間違ってる』とは言わなかったね。でもこの子はそれでよかったのかも。
亡き旦那さんやヴァナディースのメンバーも、プロスペラを一切責めず、自分だけ生き残ってしまった上に娘まで犠牲にした辛さに寄り添ってあげてるの、やさしい……スレッタも『お母さんを肯定する』なんて言ってあげるし。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

ただそれ、被害者の前では言わんほうがいいと思うよ。(釘刺し)

自分が自分のしたことを『間違えた』というのは謙虚だけど、他人に『間違ってる』って言うのは『自分の正しさ』を押しつけてることになるもんなぁ……それって『傲慢』だよね?

『自分の正しさ』を相手にぶつけると、相手も負けじと『自分の正しさ』をぶつけ返してくるんよ……そして起こるのが戦争なわけで。
たとえば前回のラウダくんは『自分の正しさ』をぶつけた結果、元々罪悪感に苦しんでいたグエルお兄ちゃんを追い詰めて、『ラウダくんの正しさ』を通してあげようというお兄ちゃんのやさしさで最悪の結末になりかけた。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第23話 譲れない優しさ

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第23話 譲れない優しさ

ラウダくんはお兄ちゃんから事情も何も聞く前に、ガンダムで暴力振るいながら『傲慢だ』と責めてたけど、特大ブーメラン刺さってますわ……

一方スレッタの『お母さんを肯定します』は、『正しい』とも『間違ってる』とも言ってないと同時に、『正しいことだろうと間違ってることだろうと肯定する』でもあるんだよね……
それはどんな理由があったとしても『家族としてせめて自分は味方でいたい』という『やさしさ』。これは『正義』ではなく『愛』だね。愛。

これがもし、夫やかつての仲間達に否定され、スレッタにもエリクトにも否定されたら、プロスペラ、もう帰る場所も全部失って消えちゃうか、ヤケ起こしてガチもんの『悪い魔女』になって世界滅ぼしに行くしかなくなっちゃうもんな……
『自分には帰る場所がある』と気づけたのと、娘達や自分の『本当の願い』に気づけたからこそ、『ごめんね』が言えたのはよかったと思う。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

だからと言って、これまでやってきたことが帳消しになるわけじゃないけどね。(釘刺し2)

『いいとこ取り』しようとした末路

さて、ミオリネが全世界に向けてグループ解散を宣言した結果、議会連合とペイル社が『大義名分』を失って終了しました。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

『いいとこ取り』しようとしたおねえさま達、えらい顔しとる……これって結局、『一番いいとこ取り』したのってエラン(オリジナル)くんじゃないの?
ちゃっかり自分の転職先確保してる抜け目のなさ。
元から、おねえさま方がやってたことに興味なかったってことなんだろうなぁ……被験者を自分と同じ顔にして使い捨てるなんて悪趣味なことされるし、自由もなさそうだし。

そして5号くんは結局本名明かされないままか……顔も特に戻さなかった模様。
ノレアの絵の場所探して、旅人にでもなってんの? ある意味一番フリーダム。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

でもその絵、『どっかの風景画』じゃなく『暇な時にテキトーに描いただけの絵』だったら、もう一生探し続けなきゃいけない恐れがあるけど……(それってむしろ『呪い』では……?)

ジェタークのちゃっかりマン

もう1人『いいとこ取り』したのがラウダくん。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

あんた前回あんだけお兄ちゃんに迷惑かけ、3年経った後もお兄ちゃんは会社経営で胃を痛くしてんのに、会社はお兄ちゃんに丸投げして自分はペトラとイチャコラしてんのか……
お兄ちゃんはどのステータス値もラウダくんを上回ってるのに、スレッタにフラれ、ミオリネは取られと女運壊滅的なのに対し、ラウダくんはステータス値お兄ちゃんに勝てないのに女運だけは高いという……

【グエルくんのステータス】
身体能力:★★★★★
男前:★★★★★
まじめ:★★★★☆
女運:★☆☆☆☆
不憫萌え:★★★★★★★★★★

【ラウダくんのステータス】
身体能力:★★★☆☆
男前:★☆☆☆☆
まじめ:★★★☆☆
女運:★★★★★
ちゃっかり:★★★★★★★★★★

しかもペトラ、ガンダムのテスターになるって……ラウダくん、あなた『ミオリネがガンダム復活させなければ~』なんて言っといて、恩恵だけはちゃっかり受けるの……? 恐ろしい子……!

3年後のシャバ

ニカ出所。ということは、あの後自首して、3年ムショ暮らししてたってことか……

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

一気にボーイッシュになった。

でもってシャディクガールズも、まさかミオリネにまるっと引き取られてたとは……
まあたしかに『グループ解散とグループの資産を地球に』ってのは、元々シャディクくんの案だったし……つまり、22話の『取り引き』ってのは、それを自分がやったげるから、洗いざらい全部白状して罪償えってことか……(シャディクガールズの身元引受はその対価?)

でも結局、その資産も宇宙に吸い上げられて、あんま変わってなさそうってことは、残念ながらやっぱたいした計画じゃなかったってことだよね? 『浅はかだ』と言い切ったサリウスパパの助言は聞くべきだった。

元ペイル社CEOのおねえさま方も、変わらずずっと4人でつるんでるって、どういう仲なのあなた達……『責任の押し付け合いで仲違い』なんてことになってないってことは、仲いいのか……でもやってたことはサイコパス。
4人もいりゃあ非人道的な行いとか止める人出てきても良さそうなもんだけど、まさか4人全員サイコなの……???(部下にとっては地獄のような会社)

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

頭巾? の下そーなってたの?

次世代型携帯式小姑爆誕

ガンダムが文字通り消滅し、これってエリクトも消滅したの? と思いきや。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

ポータブル小姑……だと……!?

『データストームの中でしか生きられない』はずだから、そのちっこいのの中身、データストームってこと……? 購買のキーホルダーすげぇ!
消えなかったのはよかったけど、入れ物それでええんか……? もう他のものには移れないの? 普通の人だと発狂しそうなもんだけど。(しかも『ボクたち』ってことは、4号くんやノレア達もそん中入ってんの……?)

まあ、さすがに一生購買のキーホルダーは不憫だから、またモビルスーツ内とか宇宙船内とか、どこかの空間内なら姿が出せるように技術開発すんのかな……でもスレッタ達は年とってくから、エリクトはいずれは次世代に引き継がれていくのか……

…………。

それってロスト・ユニバースのキャナルじゃん。

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わかった人はいい年こいてる。

それにしてもエリクト、心なし成長してる? 口達者になってる気がする……(これまで母ちゃん相手にしかロクにしゃべってないから……)
となると、エリクトが幼女のままだったのって、狭い環境で母ちゃん以外の価値観に触れることないままだったからなのかなぁ……
スレッタもそうだけど、色んな人に会わなきゃダメなんだろうね。

にしても、プロスペラがスレッタと穏やかに暮らしてるのはええんやろか……

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

上着のうさぎさんは幼少エリクトご愛用のうさぎクッションからかな?

ガンダム使ってテロやって人に罪かぶせたり、議会連合の船やモビルスーツ落としたり未遂で終わったとはいえ地球征服しようとしたり色々やらかしたんですが……
その辺のことまでシャディクくんがかぶってくれたってことなの……? シャディクくん、これまで『人のせい』にして自分を正当化してたのを、ちゃんと『自分の罪』として償ってるのは見直したけど、そこまでやらんでも。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

だって良くも悪くも『嘘ついてる』ってことになるじゃん。こういうの、後々ややこしいこと起こりそうだけどなぁ……

まあ、個人的に一番どうかしてると思うのは、立派なサツ人未遂やらかしといて、特に罪に問われることなくペトラとイチャコラしてるラウダくんだけど……いやあなた、スレッタに『お前らを許したわけじゃない』とかなんとか言ってたけど、むしろ『許しを請う側』じゃないの? そもそも一体何にキレてたの……?(『ガンダム復活させた』にキレてた?)
あんた後で誤解が解けたらちゃんと御曹司の財力で全員に高級焼き肉ゴチして詫び入れたんやろな? ならええわ。(ええんか)

3年後のスレッタ

スレッタが学校作ってたりちゃんと夢叶えてたのはよかったけど、でも『3年後』ってことは、この子らまだ20歳前後のはず……
自分がそのくらいの年の頃なにやってたか思い出すと鬱になる。(知らんがな)

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 目一杯の祝福を君に

しかも2人とも指輪してるってことは、ホントに結婚しちゃったんだあんたら……

結局プロスペラがやってたことって『逃げ』だよね。
『進めばふたつ』なんて教えておきながら、『エリクトの居場所を作る』ひとつに執着してそれ以外のものは失う道を進んでたし。
そしてその『逃亡』の手伝いをしていたのがエリクト。
こちらも『これは自分達の問題だから』と内側に引きこもって逃げてたもんだから、家族(スレッタ)を失い、『お母さん』しか手に入らない道を進んでいた。でもその『お母さん』も先が短くなってたから、『居場所(物理)』なんか用意されたところで遅かれ早かれ『一人ぼっち』になるよね?
それって『引きこもるための部屋』が広くなっただけで、これまでとなんか違うの?

スレッタは逃げずに進んだ結果、自分とは別の世界に行こうとしてたエリクトもお母さんも手に入れ、ミオリネや仲間達を手に入れ、夢まで叶えてしまった。
それに乗っかった全員、割と幸せになってんのはすげぇよあんた……いや、ラストは、母ちゃんもエリクトと同じとこに逝っちゃってお別れになるんちゃうかと心配してたもんだから……

母ちゃんを肯定することで『悪い魔女』と化してたプロスペラをすっかり浄化させるし、エリクトも、入れ物は小さくなったわ身動きとれないわ以前より不自由になってるはずなのに、今のほうが生き生きしてて幸せそうなんだよね……
プロスペラとエリクトにホントに必要だったのは『空っぽの広いおうち』ではなく『どこであろうと帰りを待っててくれる人』だったってことかな。

* * *

それではこれにて、機動戦士ガンダム水星の魔女の感想と考察は終了です。
お付き合いいただいた方、ありがとうございました。

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前回の考察はコチラ

機動戦士ガンダム水星の魔女23話『譲れない優しさ』感想と考察 母の愛に応えたミオリネと母の代償になったエリクト

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