アニメ進撃の巨人The Final Season完結編 最終章『あの丘の木に向かって』感想と考察 もしもエレンが生きていたら？ミカサとジャンの幸せの復讐

アニメ進撃の巨人The Final Season完結編 最終章『あの丘の木に向かって』感想と考察。今回は最終章後半のミカサ。
もしエレンが生きていたらどうなったかや、3年後のミカサとジャンなど、好き放題に書き散らかしてます。

この世にいちゃいけねぇヤツ

『バカは死ななきゃ治らない』のでアルミンに引導（巻き貝）を渡されたエレンだけど、同時に『この世にいちゃいけねぇヤツ』でもあったと思う。

なぜならミカサが不幸になるから。

かつて、心の中とはいえどこぞの鎧の継承者さんに『この世にいちゃいけねぇヤツ』とか罵っておいてお前……（過去の発言全弾ブーメラン男）

進撃の巨人43話[ 諫山創 ]

※余談ですが、今、11巻あたりを読み返すと『エレンのブーメラン祭り巻』にしか見えなくなった。

エレンは『ミカサの幸せ』を願っている。それは事実だろうけど、『願ってるだけ』で、『オレがミカサを幸せにする！』って意思はゼロ。
そんな意志があったんなら『そんなの（マフラー）何度でも巻いてやる！』って発言の責任をちゃんと取ってたはずでだな……

ん？　『鳥になってミカサにマフラー巻いてあげたじゃん』って？

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

いや、あれは通りすがりの謎の野鳥がしてくれたんです。エレンはまったくの無関係です。
もう一度言います。あれは通りすがりの謎の野鳥がしてくれたんです。エレンはまったくの無関係です。（大事なことなので二度言いました）

まあ、あの鳥がなんだったにせよ、ミカサが立ち直るきっかけになったのはよかったし、それに水を差すのも野暮だってことはわかってますが……それでもひとつ、言わせてください。

生まれ変わってようやくやる気出すなら生前やれやボケエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ！！！！（ガチギレ）

生前のエレン→『マフラー巻いてやる』どころかミカサへの最後の言葉は『マフラー捨ててくれ』だった。

だいたいあなた『地獄でアルミン待つ』んじゃなかったの……？　たかだか2、3年でシャバに出て来るなんて、まぁぁぁぁた責任の放棄かぁ……

もしもエレンが生きていたら

こんな無責任なクソヒモ野郎だというのに、それでもうっかり生き残っちゃったら、ミカサは『エレンと一緒にいる』を選ぶんだろーなー……『一緒に罪を背負いたい』なんて言ってたし。

進撃の巨人The Final Season完結編 第二章 罪人たち

だけどそれで不幸になるのはミカサじゃない。本人は『私は幸せだ』と思ってるかもしれないけど、実際は『幸せな私』に酔っ払ってるだけで、『ミカサの幸せを願っているすべての人達』を不幸にしている。エレンも然り。

どんなにミカサが幸せでも、エレンは苦しいよ。こんだけ人●しまくっておきながら、『ミカサと幸せになる』なんて虫の良いこと許されないでしょ。ジークお兄ちゃんですらそう思ったのに。
エレンに待ち受けてるのは、ライナーよりも苦しい生き地獄。その『地獄』に『ミカサを巻き込む苦しみ』までプラスされる。

かつて『ミカサにおんぶにだっこで巻き込んでばかり』なことを怒っていたジャンの言葉通り、つまりこれまで通りになってしまう。

進撃の巨人3話[ 諫山創 ]

どんなにエレンがミカサから離れようったって、ミカサは追ってくるだろうし。エレンの望みは『自由』なのに、『ミカサの愛』にがんじがらめに拘束され『自由』を奪われている状態。それはまるで『王様への愛』ゆえに縛られていたユミルちゃんのよう。
ミカサの存在そのものが『エレンへの罰』になるとか、ある意味『罰』としてはふさわしいかもしれんけど、本来『いい子』のはずのミカサが『自分の幸せ』のためにエレンや仲間達を不幸にしちゃあ、それはもう『悪い子』なんよ……
そしてエレンには、『ミカサを悪い子にした罪』が加算される。

エレンにこれ以上『罪』を重ねさせないためには、酔いを覚まして『あの世とこの世で離れる』のが全方面幸せ。エレンの『魂』は解放されて羽ばたき、『肉体』は『あの丘の木』の下で眠り、ずっとミカサの側にいる。

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

エレンが誕生した時、父ちゃん母ちゃんは『生まれてきてくれてありがとう』と祝福してくれただろうに。
エレンが無責任バカになったせいで、世界中からその死を喜ばれるわ、死んでくれたおかげで仲間達が助かるわ、ミカサが幸せになるわ、父ちゃんも母ちゃんも泣くわこの親不孝もん。

ミカサとジャンの幸せの復讐

物理的に『共に生きる』ことは出来なくなったけど、ミカサの『心の中』でエレンは生き続けたようで。

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

エレンの死後も、ミカサはずっとエレンのお墓参りを続けたようですが……『共に生きる相手』として、ちゃんとジャンと結ばれたようだし、『未練』というよりこれは……趣味！
趣味ならば仕方ない。

ケニー「人生を豊かにしてくれるのは趣味だ」

いやホント、自分ファーストでミカサ泣かせまくったクソヒモ男のために、自分の幸せ捧げちゃうようなおバカな子じゃなくてホントによかった……！　お母さん、安心した！
紆余曲折はあったけど、ヒロイン（ミカサ）が主人公（ジャン）と結ばれ幸せになる。これぞまさに少年漫画の王道……！

エレン「せやな」

主人公の恋敵だったエレンにしてみれば、大好きなミカサちゃんが恋敵（ジャン）との幸せな姿を何度も何度も見せつけに来てくれるわけですよ。子供なんかも増えちゃって。
これはある意味、散々ミカサを泣かせときながら、『他の男とくっつくなんてヤダー！』『十年以上ひきずって欲しい！』なんてふざけたことほざいた『エレンへの復讐』になったね……

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

エレンが目指した『地獄の先』

エレンがジャンとどんな話したのかは不明だけど、『ミカサを頼む』みたいなこと言ってたとしたら、ジャンは『エレンとの約束』を守った『律儀ないい男』だっただけ。
ミカサも『幸せになってくれ』という『エレンの願い』を叶えてくれただけの『心優しいいい女』だっただけ。

進撃の巨人The Final Season完結編 第四章 長い夢

自分が（物理的に）いなくなったおかげで、好きな女の子（ミカサ）が他の男と幸せになってるその姿を見せつけられて、どんなに『ぐぬぬ……』となっても、エレンはその『罰』を受けなきゃいけない。
それがエレンの『選択の責任（『みんなと一緒にいたい』の放棄）』と『発言の責任（幸せになってくれ）』だから。

……エレン、あなた『自分で自分の背中を押したヤツが見る地獄は別』なんて言っといて、『好きな女の子が他の男に取られること』があなたの目指した『地獄の先』なの？　ふーん。（嫌味）

進撃の巨人97話[ 諫山創 ]

まー、ある意味『希望（ミカサが幸せになる）』だったし『さらなる地獄（パラディ島滅亡）』だったね……

なんにせよ、ミカサとジャンが自分達の『責任』を果たし続ける限り、エレンは否が応にも『自分の選択の責任』を果たさなきゃいけない。
『『最高の復讐』は幸せになること』とは言うけど、これまで『責任』というものから散々逃げ続けて来たエレンにとっては、一番嫌な『罰』かもね。

それでもまだまだ軽いと思うんで、ぜひ天国在住のザックレー総統と調査兵団のパイセン達には地獄に出張していただいて、最高の芸術の花火を盛大に打ち上げていただきたい。

ザックレー「すべての犠牲は今この芸術のために！」

それでは今回はこの辺で。おもろかったら下にあるイイネボタンを押していただけると元気と勇気とやる気が湧いてきます(*´ω`*)ﾉ
次回はラストに顔だしてくれたイェレナです。

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