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アニメ進撃の巨人The Final Season完結編 最終章『あの丘の木に向かって』感想と考察 パラディ島はなぜ滅びたのか エレンがやったことの意味

進撃の巨人 アイキャッチ

アニメ進撃の巨人The Final Season完結編 最終章『あの丘の木に向かって』感想と考察。
今回は最終章後半の104期達とエレンの違いや、エンディングで滅びるパラディ島から、エレンがしたことの意味について、好き放題に書き散らかしてます。

  • 個人的な感想を交えた考察です。考えるだけなら自由だ!
  • 最終回なのでネタバレ全開です
  • なお、当考察は原作最終回以降エレン・イェーガーさんには超・辛辣です。特に最終章はいつもより多めに容赦なくキレ散らかしているので『エレンかわいそう……辛かったね』と思っていたい方は、悪いこと言わんので引き返されることをおススメします。

お前ってヤツは……

巨人にされたジャン達が元に戻れたのはよかったけど。
どういうわけか、エレンのことを『いいヤツだった』みたいなリアクションしてる……

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

なんか後のヒストリアまでもが、手紙で『私達は託されました』だのなんだの……なんかみんなしてあのヒモ男を『美化』してない?
いやあんたら『託された』もクソも、『本人の同意もなんもなしに一方的にそうせざるを得ない状況』に追いやることを『託す』とは言わないからね!?

これがまだ、サシャやピクシス司令、ハンジさん達が犠牲になってなけりゃあ『そうか、お前このために……』と思わんでもなかったけど、

【(しつこいですが)エレンがやらかしたこと】

  1. 『ヒストリアの巨人継承』は『納得出来ない!』と駄々こねたくせに『母ちゃんを巨人に食わす』は自らやっちゃう
  2. 父ちゃんを脅迫しレイス家皆●しさせた後に食う
  3. 『未来の記憶』を黙ることで周囲の人達から『選択の機会』も『選択の自由』も奪いまくる
  4. 『子供を作るのはどう?』と聞いたヒストリアを止めない
  5. ファルコをパシリに利用し『オレのせいでこんなことに!』と罪悪感を植え付ける
  6. 『全部俺のせいだ!』と泣いたライナーさんに『お前はオレと同じ』とクソあつかましいことを言う
  7. 『オレが考えた作戦』のためにアルミンに港爆破させて大勢●させたり仲間を戦いに巻き込んでサシャ死なす
  8. ハンジさんに逆ギレするわ拉致までする
  9. 『話し合い』と称して自分が言いたいことだけ一方的に言ってアルミンボコってミカサを泣かせ104期地下牢に閉じ込める
  10. 散々世話になったリヴァイや兵団上層部におヒゲワインばらまき巨人にするのを阻止しない
  11. いきなり壁崩壊させ大量の島民を下敷きに
  12. ユミルちゃんに大量虐●の片棒を担がせる
  13. 自分は『島を救った超いい人』になり、『大事』と言った仲間たちには同士討ちという超嫌なことをやらせ『裏切り者』に仕立て上げる
  14. フロックという運命の赤い鎖で結ばれた魂の嫁がいながら他の女(ミカサ)にうつつを抜かす
  15. 異国で出来た幼い友人を被害者ヅラで踏み潰す
  16. 『みんなの幸せを願うオレ☆』に酔っ払い、『仲間の存在』を自分の『善行オ●ニーのオカズ』にする
  17. 『自分がどれだけ仲間を愛しているか』よりも『仲間がどれだけ自分を愛しているか』を試した
  18. 『エレンを守って死んだ仲間達』を『世界を踏みつぶすために死んだ』ことにしようとする
  19. ハンジさんを第二の母ちゃんにしたあげく見●しにする
  20. 『戦え!』と言っておきながら『仲間への攻撃』という嫌なことはユミルちゃんにやらす
  21. リヴァイをもうおバカを蹴れない体にする
  22. 自分は何も捨てないくせにミカサが大事にしてるマフラーは捨てろと言う
  23. 『選択』をミカサに丸投げし、飼い主としての責任を取らせる
  24. 一番の親友(アルミン)を共犯者にする
  25. 人には『戦わなければ勝てない』と言って戦わせ、自分は『逃げるが勝ち』をした

↓上記のことをやらかしたアホの子が死んだ時のリアクション

ライナー「お前ってヤツは……」

エレン、お前絶対、ジャン達には自分に都合のいいことしかしゃべってないだろ?(疑惑の目)

なんか『すべては巨人を消すためだったの☆ わかって☆』みたいな雰囲気だけど。

巨人消したのミカサちゃんじゃねぇかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!(ガチギレ)

地鳴らしまでの『対策』はフロックにやらせて! 『戦った』のユミルちゃんで! 『責任』はハンジさんに押しつけて! 『仲間の死の意味』はリヴァイに死守させて! 『選択』はミカサに丸投げで! 『尻拭い』もぜーーーーーーんぶ、アルミン達104期にぶん投げで!
お前全方面に迷惑と不幸ばらまきながらとっとこ歩いとっただけやろがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!(しつけぇ)

しかもみんな遺体すら残らん悲惨で苦しい死に方してる中で、コイツだけクッソ安らかな顔して逝ったのが余計に腹立つんじゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

アルミン! そのボール(生首)でサッカーしようぜ! いっけぇ『あの丘の木』に向かってドライブシュートだ! ライナーはキーパーな!

アルミン「ボールはトモダチだ!」
エレン「『トモダチ』蹴んな!」
ライナー「『あの丘の木(ゴール)』ってそういう……」

104期達の戦う理由

さて、ジャン達の様子からして、エレンはアルミンだけにしゃべったっぽいよね。『母ちゃん巨人に食わせたんオレ』『この景色が見たかったんでやっただけ』っての。

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

だってその辺の真実全部ゲロったにしては、ジャン達のリアクションおかしくない? なんでこの子ら、こんな『そうか、お前このために……』っておツラしてんの?
そんなリアクションしていいのは『仲間に犠牲が出なかった時』だけよ……?

ライナー→『世界一の孝行息子』になるために寿命13年になろうと巨人継承。しかしそのためにエレンの母ちゃん●した罪に苦しむ
ジャン→『マルコの死の意味』のために調査兵団に入り、エレンの母親の死のことも我がことのようにキレる
コニー→母ちゃんの言葉を胸に、人として誇れるよう奮闘
アニ→『父との再会』を果たすために死にものぐるいで戦う

この子らに共通してるの『親や仲間のため』なんだよね。『戦う理由』が。
そんな子らに『責任感じたり怒ってくれたりありがとう。でも母ちゃんとこに巨人送ったのオレだから気にしなくていーよ☆ すべてはこの景色(血の海)見たくてやっただけだから!』って言ってみーや。全員ぶちギレて原型留めなくなるまでボコボコにしていいと思うの……(母ちゃんの件、アルミンはとっさに『聞かなかったことにした』って感じだったけど)
だって『自分の都合のために親●す』って、ライナー達にしてみりゃそれ自体がもう『家族や仲間のためにがんばってきた自分』の、 完 全 否 定 じゃん!

ピークちゃん『お話したかったなぁ』なんて言ってたけど、イヤイヤイヤ! エレンにしてみりゃ、一番『お話』出来へん! この子には『トモダチフィルター』がないのよ!?

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

しかもピークちゃんは『病気の父ちゃんのため』に巨人継承者になったような子でしょ?
『すべてはこの景色(血の海)を見るために母ちゃん巨人に食わせ父ちゃんもオレが食いました☆』なんて『お話』されちゃったら『お前ふざけてんのか!』ってその場で●しにかかってくると思うけど。余計な『トモダチフィルター』ないぶん、目ざとく矛盾に気づくだろうし。

かと言って、アルミンがその辺のことバラしたところで、ミカサも誰も幸せにならん(それどころか不幸になる)というのが、なんか腹立つわぁ……
まあ、この場では『お前ってヤツは……』と思った104期達も、後々冷静になったら矛盾に気づいて、ちゃんと腹立ててくれてたみたいなのはよかったけど。

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

エレンは『悪人』だったのか?

ホント、エレンって『口ばっか』だった。
仲間達に、口では『お前らが大事』だの『長生きしろ』だの言っといて、その『仲間の命』を、『オレの自由☆』とやらのために一番粗末に扱ったの誰でしたっけ……?
なんか激戦の末の家族との再会の喜びとか、死んだ仲間達との別れとか、その場の雰囲気に流されそうになるけど、私、だまされないからね?(ブチギレ)

『自分にとって都合のいい人』は助けて利用し、『自分にとって都合の悪い人』は親だろうと排除する。しかも『仕方ないんです! オレも辛いの!』って被害者ヅラで。
こんな自分基準で『命の選別』するようなヤツ、むしろ『悪人』やろ!

なのに、悔しいことに、エレン本人は『別に悪人ではない』のよね……
『悪人』なら『悪人』なりに『自分の美学』や『信念』持ってたりするんだけど(ケニーとか)、エレンはひたすら勘違い使命感に燃えた『自覚のないバカ』だっただけだから……

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

ちょっとでも『自覚』があったんなら『オレが神だ! 逆らうヤツはみーんな踏み潰してやるぜ!』って全方面に悪役ムーブかまして、パラディ島も『かわいそうな被害者』にしなきゃダメじゃん!
なに全方面に『いい人』ぶって、自分は『パラディ島のヒーロー』になって、アルミン達を『悪者』に仕立て上げてんの……?

なぜパラディ島は滅びたのか

なんかエレンは、幼少の時から『巨人が消えたら全部解決!』なんて思ってたっぽいけど、『巨人』は所詮『ツール』だった。それを教えてくれたのがグリシャの手記であり、始祖ユミルちゃんの『人生』でしょ?
この世に『巨人』が現れる以前から、人は人と奪い合い、争っていたのは、ユミルちゃんの記憶からも明らか。

進撃の巨人The Final Season 80話 二千年前の君から

進撃の巨人The Final Season 80話 二千年前の君から

それを知ったにもかかわらず、エレンの頭は『駆逐してやる!』で思考停止したまま、ひとつの『ツール』を消すのに躍起になってただけ。その『代償』として『新たな憎しみの種』が大量にばらまかれた。

その上、自分は『いい人』ぶりたいもんだから、『オレの目的はパラディ島を守ることです!』なんて宣言しちゃった結果、パラディ島の住民はエレンを支持し、『加害者のパラディ島』と『被害者の世界』という対立する図式まで作ってしまった。
その結果、エレンの死後『巨人の恐怖』からは解放されたはずなのに、パラディ島だけが『戦え戦え』と『どっかにいるであろう敵の恐怖』に怯えて叫んでいる。

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

たしかに、アルミン達のおかげで、表向きは『島と世界の和解』を促したようにも見える。キヨミんを始めとする世界中の偉い人が、ヒストリアとパラディ島でアルミン達を待ってたし。

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

だけどエレンがばらまいた『憎しみの種』は、見えないところで根を張り、芽吹きの時を待っていただけ。『ツール』がひとつ消えたって、人から『憎しみ』が消えなきゃ新しい『ツール』が作られる。
その証明と末路が、エンディングで、人が生み出した『ツール』によって滅びゆくパラディ島じゃないの?

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

まさにアルミンが言った通り、エレンがやらかしたことで残された『教訓』は『●すか●されるか』。それだけ。
それを理解せんまま『自分(人類)のせい』にせず『ツール(巨人)のせい』にして歴史を繰り返しただけのエレンは、『悪人』ではなかったのかもしれないけど、マジもんの『バカもん』だった。

エレンと104期達の違い

人間はみんな、エレンのような『バカなところ』がある。『歴史』で学んでも、自分で『体験』しなきゃ理解出来ない。それがかつてのシャーディス教官やライナー達だった。
そして『体験』して『同じだ』と学んで、ライナー達と和解したのがジャン達。

進撃の巨人The Final Season完結編 第二章 罪人たち

進撃の巨人The Final Season完結編 第二章 罪人たち

でもこの子達が『エレンと同じ』にならなかったのは、『力を持つ者』としての『責任』を背負っていたからじゃない?
アルミンは『すべて消し去りたかった』と言ったエレンの気持ちを『わかる』と言いはしたけど、実際には『やらない』じゃん? だって『責任』背負えないから。

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

進撃の巨人The Final Season完結編 最終章 あの丘の木に向かって

確かにアルミンは、マーレの軍港を爆破して大勢●した。エレンと同じで『やろうと思えば出来る人』であることは事実。
けど、あれだって『エレン(始祖の巨人)がマーレに奪われてはいけない』という『責任』の元に行ったことであり『やりたくてやった』わけではない。(なお、その『責任』が発生する『原因』を作ったのはエレン……)

『責任背負えない』ことは『やらない』んだよ。まともな大人は。
ペットなんかもそう。『責任背負えない』なら飼っちゃダメ。でも『責任背負えもしない』のに、大人に『飼って飼って』とねだるのが『子供』。
それに折れてペットを飼ってしまった結果、子供がお世話を放棄しても、『責任』は『それ』を許した大人が取らなくてはならない。
でも子供だって『自分のせいで迷惑かけた』とわかったら、罪悪感抱くくらいはするもんなんだけどな……ところがエレンは、自分のせいでサシャを死なせておきながら、ハンジさんに逆ギレする始末。

進撃の巨人The Final Season 69話 正論

進撃の巨人The Final Season 69話 正論

なぜならこの頃のエレンは『オレがこんなことをしたのは●●のせいであってオレ悪くないもん!』と思ってたから。

フロックやパラディ島の住人がエレンを支持したのは、『エレンが責任取ってくれる』と思ってたからじゃないの? 何しろエレンのことを『知らない』から。
ところがそのエレンは『ミカサやアルミン達がなんとかしてくれる』と思ってやらかしてた。それはもはや、自分が駄々こねて飼い始めたペットを『飼っちまえばこっちのもん』『自分がお世話しなくたってママがしてくれるよね!』的な『子供の甘え』レベルの幼稚さ。
結局、エレンが『背負えもせんのにやらかした』ことによる『責任』は、全部アルミン達が背負うハメになった。
『大きな力を持つ者はに大きな責任が伴う』ものだけど、その『大きな責任』を放棄すると『こーなっちゃう』んだな……(白目)

結局エレンは『バカ』は『バカ』でも『無知な子供』的な『バカ』だった。
みんなそれがわかっているから、憎むに憎みきれないのかね……『無知』は『悪』ではないから。(※『悪』ではないが『罪』は生む)


それでは今回はこの辺で。おもろかったら下にあるイイネボタンを押していただけると元気と勇気とやる気が湧いてきます(*´ω`*)ノ
次回は3年後のミカサです。

次の考察はコチラ

アニメ進撃の巨人The Final Season完結編 最終章『あの丘の木に向かって』感想と考察 もしもエレンが生きていたら?ミカサとジャンの幸せの復讐

前回の考察はコチラ

アニメ進撃の巨人The Final Season完結編 最終章『あの丘の木に向かって』感想と考察 アルミンとエレン夢の成就と罪の始まりの巻き貝

進撃の巨人考察一覧はコチラ

  • ゆずき より:

    現実でもエレンみたいな人がどこの国にもいるから、戦争はなくならないんだろうなぁ…
    エレンを見てるとどっかの宗教の過激派を思い出してしまいます。
    実在したら絶対あんな感じですよね?

    • とわこ より:

      戦争にせよ個人間の事件にせよ、そういうニュースを見ると、私も『ああ、エレン・イェーガーがいるなぁ』と思いますね。
      やはり無関係な人が巻き込まれてるのを見ると、やった人達は自分達がしたことの『責任』をどう考えているのだろうかと。
      でもやってる本人達は、大真面目に『正しいこと』をしているつもりなんでしょうね……まさにエレン。

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