アニメ進撃の巨人63話 手から手へ 感想と考察【ファイナルシーズン】
アニメ進撃の巨人63話(ファイナルシーズン4話)『手から手へ』の感想と考察です。
こないだはアニメの感想は動画UPのついでになってましたが、今回から、もうちょい気合い入れて書いていこうと思います。
これは強めのネタバレかな? と思ったところは一応枠で囲ってますので、読み飛ばしてください。うっかり視界に入るとこまでは知らん。
伝書鳩ファルコ
こうして見ると、ファルコ、まだまだ手ぇちっちゃいなぁ。
ファルコ、宛先は見てなかったのかな……宛先はジークと、アズマビトの屋敷を拠点にしてる調査兵団の2カ所ですね。毎回宛先をしっかり見てたら、『アレ?』って思いそうなんですが、気を遣って見ないようにしていたのかな。礼儀正しさが裏目に出た?
『祭りが終わったら故郷に帰る』って言い方もなんかヘンですよね。『あんたの故郷はここ(レベリオ収容区)ちゃうんかい』って。
それにしても、収容区外から収容区内(逆もしかり)への郵便配達はやってくれてるんですね。ライナーのママも、昔、マーレ人と同じ所で働いてたし、郵便くらいはOKしないと不都合があるんだろうなぁ。(内容はチェックされるようだけど)
迫害しながらも『労働力』としてはきっちりエルディア人を利用してたのは、『自分達はかつてエルディア人に虐げられた!』『だから今度はこっちが虐げたって許される!』という思想がはびこってるからでしょうかね……これが順番の呪い……
マガトさんとタイバーさん、求む英雄へーロス
タイバーさんとマガトさんの英雄へーロス像の皮肉が効いてるなぁ。『勇ましく美しく』『傷一つない』『まさにマーレの魂そのもの』というタイバーさんへのマガトさんの返しが『中は空洞』だもんなぁ。
まさにへーロス像は『勇ましいことを言いつつ自分は傷ひとつつかない安全地帯からエルディア人を戦わせて、新聞の中で戦争を知った気になっている中身すっからかんのマーレそのもの』ですね。
さて、タイバーさんは『英雄が必要』とゆーてますが、『英雄』はこの像とは『逆』の人じゃなきゃ意味なくね?
つまり『本物の英雄』ポジションになれる人は『傷だらけ』で『中身が備わってる人』じゃなきゃ意味がない。そして『人の世を救う』のは『人の英雄』であるべき。つまり『巨人』はダメ。(ライナー……)
135話時点だと、身体的にも顔にざっくり傷いってるリヴァイ兵長が一番近いんだけど、どうなるんだろ……顔だけでなく足までいわしてもーとるで……次点はミカサだけど、ミカサちゃんの顔にこれ以上傷がつくんはなぁ……(アッカーマンパワーも巨人っちゃあ巨人なんだけど、『巨人化しない』という点では『巨人に負けない人間』とも言えるんだよなぁ)
それに『へーロス』が英雄になれたのは、『本当に世界を救った存在(巨人)』が裏にいたからなんですよね。
100年前は初代壁の王であるカール・フリッツ(巨人)がそれだったんだけど、それが今度はアルミン(巨人)になるのかな? カール・フリッツと思想はまったく逆なんで、同じにはならないんでしょうけど。
貝印のタイバーさん
ちなみに『空っぽのへーロス像』が『マーレ』なら、タイバーさんは『貝』のようで。
これって貝ですよね? なんで家紋が貝?
ちなみにこの家紋は近衛兵の兜についてます。よく見ると原作にもついてた。
うーん、家紋が貝かぁ。これって『鉄壁の殻の中に引きこもり一族』ってこと?
これまでずーっと貝の口やってたけど、じわじわあぶる火が強くなってきて、とうとうパカッっと口が開いたのが『今』ってところでしょうか。だとするとこの家紋、かなり皮肉が効いてるなぁ。
だってあぶられて口が開いちゃった貝は、もう食べられるしかないんだもん……
ヴィリー「私はたまたまなんだ……たまたま(食べ頃の)順番が回って来ただけの男なんだよ……」
タイバー家へのお歳暮はお醤油とバターセットで決まり!(お歳暮シーズンもう過ぎとる)
ファミチキと四足歩行ピークちゃん
カットされたのかと思いきや、こっちに回したのか。階段上がっていきなりこんなのと鉢合わせたらそらビビる。(さすがにあくびをファミチキ言わすのは無理があったか)
四足歩行のほうがしっくり来るようになっちゃったらある意味末期だよピークちゃん……
そしてヘタするとこのシーンがおっさんになっていた可能性すらあるという……車力を女の子にしたのは英断だったと思う。(オリバー・ピーク)
それにしてもピークちゃん、アニメだと余計に髪ボサボサに見えるな……あんた大人なんだから身だしなみちゃんとしなさい!(オカン風)
誕生日にヘアブラシを贈りたい。贈っても使ってくれなさそうだけど。
そんな戦士隊の会話、表だって言えないから皮肉を込めて遠回しに愚痴ってるのがお国柄というか、エルディア人の立場を物語ってますね。
もしかして、『皮肉』がまだ理解出来ない頃からこういう会話を『素直に』聞き続けた結果がガビなんじゃあ……
仲良し戦士候補生、ガビへのブーメラン布石会場へ
ライナーの時は候補生同士でいがみ合ったり溝があったけど、ファルコらの代は仲良しだね。一緒に喜んであげるとかいいヤツすぎるだろあんたら。
それだけにこの先の悲劇がより一層際立つという……
???「仲良しであればあるほど失った時の悲愴感が際立つよね☆」
マーレ人ではあるけど、しゃべり方といい雰囲気ケニーなおっさんも地味にいい仕事してる。そしてこのおっさんが後に……
さらに街の人との平和でほのぼのな交流シーンが追加されてるってことは、この人達も……あっ。(察し)
それにしても右側の人ら腕章してないけど、マーレ人も普通に収容区にいるの? 単なる描き忘れ?
さて、このお祭り会場シーンではガビへの特大ブーメランが大いに仕込まれてますね。
『島の悪魔は皆殺しだ!』と言ってたガビが『ここを選んだのはエルディア人を理解してもらうためだよ!』と言ってる皮肉。
コラコラ。『私達を理解してください! でも私は島の悪魔を理解しません!』ってゆーとるぞー。
『私達は悪魔じゃありません』アピールしながら『島の悪魔を皆殺しにしましょう』という『悪魔的行為』を推奨するという……それを『悪魔』と言わずなんと言うのじゃ……
一番『ありのまま』じゃイカンのがガビちゃんやで……
ホント、ガビって喜怒哀楽がハッキリしてて、良くも悪くも『素直』なんだよなぁ……その素直さが悪い方向に突っ走ったのが『島の悪魔は皆殺しだ!』とわめくガビ。
でも『素直』だからこそ、『悪魔なんていなかった』とひとたび目が覚めちゃうと、『悪魔は私』と素直に頭を下げることが出来るのもガビ。
ガビの本質ってその『素直さ』で、ファルコはそういうところが好きになったんでしょうか。知らんけど。
エレンのレベリオ滞在期間
それにしても中東連合との戦争終わったのが先月(ウド発言)、その1ヶ月後がお祭りってことは、エレンがレベリオにいたのは約2ヶ月ってこと?
よう見たら原作漫画でもゆーてたわ。(完全に見落としてた)
そういやマーレ人のおっさん(コスロおじさん)の骨折がまだ治ってないから『アレっ』て思ったんだけど、なんだ1ヶ月しか経ってなかったか……(よう見たらこっちも原作折れてたわ)
じゃあマーレで失踪後、結構長いこと戦場にいたんだなエレン……
エレンの回想で髪が肩につくくらいの長さのシーンがあったけど、あれはスラバ要塞落とした『後』じゃなくて、『戦争真っ最中の時』に拠点の街で見かけた時のシーンか。
というわけで時系列修正しました。
エレン、はじめてのじいちゃん
エレン、じいちゃんとご対面。
じいちゃん、まさか目の前にいるのが孫だなんて夢にも思わんやろな……
『後悔を残してからでは遅い』という忠告が、すでに手遅れなのがお辛い。
エレン的には『島の家族(調査兵団)』とはこの時点ですでに袂を分かち、『大陸の家族(ジーク)』と手を組むと決めてるんだもんな。
ちゃんと忠告したり相手を思いやったり、しかもエレンの仮病も見抜いたりと、思慮深く、気品のあるご老人なのに、グリシャの話になっていくにつれ狂ってくのが怖い……このホラーな演出もアニメならではですよね。
そしてそれを隣で動じることなくめっちゃ冷静に見てるエレンが一番こえーよ……
じいちゃん的には、『あの少年の叔父』こそが自分の息子を地獄へ誘った張本人だからなぁ……そりゃファルコ的には気まずくて避けるよね……(まあ、誘ったのはグライスくんでも突っ走ったのはグリシャなんだけどね)
しかしじいちゃんのすごいところは、グライスくんは一切責めず、自分を責めてるところ。
その点はすごく思慮深くて立派な人なんだけど、そのせいで自分自身が壊れちゃったのがかわいそう……
『憎しみ』をよそに向けるのは『自分を守るため』でもあるんだよね……『強い人』は『自分の悪かったところ』を見つめてなおかつ乗り越えていくんだけど、大多数は目をそらして人のせいにしちゃう『弱い人』か、見つめることは出来ても乗り越えられない『普通の人』。
『普通の人』であるエレンのじいちゃんは耐えきれずに壊れちゃった。
『人のせい』にせず『全部俺のせいだ』と認めた上でさらに戦い続けるライナーはマジですげぇよ……ベルトルトだと恐らく耐えきれずに壊れてた。だからベルトルトは自分の心を保つために『残酷な世界』のせいにした。
ある意味ベルトルトは『弱くて普通の人』だった。
キヨミん登場。タイバーさんの外交スキル
ウド的には地獄で仏を見た瞬間。相手がキヨミんでマジでよかった。
しかしキヨミ様っていくつなんだろ。予想以上に年を重ねた声でしたね。
孫とかいてもいい年齢に見えるけど、この人、家族とかはどうなってるんだろ。
タイバーさん、『統治者』としては自分をダメ人間みたいに言ってたけど、なんだかんだで外交はがんばってた模様。
子供の頃以来会ってない人の顔と名前をきっちり覚えてるし、傷見せられていつ、どの時のものか瞬時に言ったり。顔と名前覚えるのは、人の心掴むのに必要なスキル。
ホント、この人が島をスケープゴートに利用しようなんて考えずに、仲良くする方面に頭を働かせてくれれば、あげなことにはならんかったやろうに……(調査兵団と対談とかはやっぱ難しかったかなぁ……完全にマーレ側の人(敵)だし、ヘタこくと島がピンチだし)
タイバーさんは操舵輪が重すぎて、正しい方角まで舵を回すことが出来なかったというかなんというか。
そういう意味では、この人の罪は重い。(かと言って、この人だけが悪いわけでもない)
お祭りワッショイ!ガビは肥えライナーの財布はやせ細る
ちゃんとたかるべき相手を見極めてやがる……!
お祭り、原作ではガビたちちびっこだけだったのに、ピークちゃんとガリアードくんまでちゃっかり便乗。え? まさかあんたらまでライナーにおごらせてるの……?(悪魔)
子供がちゃんと子供の顔してるのいいよね。特にゾフィアの笑顔がめちゃかわいい。
ガリアードくんも、ちゃんと後輩かわいがってるの追加されてて良かったよ……こうして見ると、いい兄貴分なんだよなぁ。
そして超下を向くライナー。
でもまあいっかとさせてくれる笑顔。
自分の財布を犠牲にしても、子供に腹一杯食わせてやるライナーはア●パンマンさんだったんだよ……(『ア●パンマンはきみさ~♪』ってそういう……)
そういや原作にいた『通りすがりのなんかあったピエロ』はおらんかったな。普通のピエロはいたけど。
このまま何事もなく物事が進めば、鎧はガビ、車力がゾフィア、顎をウドが継承って未来もあったんだろうか……
ガビの『何かが変わりそうな気がするの』がまさにその通りで、これからとんでもない方角へ変わっていくんだよなぁ……そして一番変わるのがガビ。
ある意味マーレ編はここからが真の始まりと言えるのかな。
姿が見えないファルコを真っ先に心配するコルト兄ちゃん、ホント弟大好きだよね……さりげないシーンだけど、ファルコがいかに家族に愛されてるかわかる……
そして最後のエレンドッキリ、ライナー的には前回銃でズドーン! やっときゃよかったレベルの衝撃だろうな……むしろ今からでもズドーン! やりかねないというか。
ガビ達の笑顔に幸せな気分になれた後でこれだよ! ジェットコースターどころか命綱ナシの垂直落下だよ!
次回はエレンさんの圧迫面接だ!
* * *
それでは今回はここまでです。
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そういえば2020年ももうじき終わり……これが2020年最後の更新になるかな?
1年間、四六時中進撃のこと考える年になるとはなぁ……
YouTubeで動画投稿まで始めると思ってなかったし。ちょっとずつチャンネル登録者様も増えてありがたいかぎりです。
まあ、もうじき原作が最終回で、その後このブログどうなるかわからんけど……
それでは、良いお年を!(*´ω`*)ノ
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島田紬からのコメント 進撃の巨人のファイナルシーズンは、めちゃ大ファンです!!特にファイナルで好きなキャラは、ピークちゃんですね!ピークちゃん、車力の巨人のときは、怖〜と思ったけれど、僕もボサボサヘアが好きなので、ピーク推しです!
コメントありがとうございます!ピークちゃんかわいいですよね!
あの巨人形態の中身が、こんなアンニュイ美女というギャップ。
しかも何ヶ月も巨人のまま働くとか、地味にキツいだろうに、でも病気の父ちゃんのためにがんばるとか、けなげ……!
そりゃ推しちゃうのも納得です。