進撃の巨人125話夕焼け コニーを止めろ!アルミンやジャン達104期の今後を考察
進撃の巨人125話の感想と考察後編です。後編では、104期に関することを中心に書いています。あと、心臓捧げすぎちゃった結果生産されたようなフロックについても。フロックくん、必要とあらば親兄弟すら捧げそうなヤバさが出てきて怖い……いや、むしろ好きだな。
前編はアニと紛失しなかった眼鏡の怪の考察となっています。(兵長は?)
よろしければそちらもどうぞ。
今さらなものやよその考察とかぶったりとかそりゃねーわなのもあるでしょうが、あたたかく見守ってください。考えるだけなら自由だろ?
2020年1月の125話時点の内容です。ネタバレ配慮してないんでご注意を。
後編はこんな感じに104期中心に書いてます。
それでは後編、スタート。
母を訪ねてラガコ村
アルミンはガビとコニーのほうに行ったか……みんな呆然としてる中、アルミンは先のことを見据えて一番頭働かせてるよね。
義勇兵がピンチを迎える中、ニコロはちゃっかりブラウス一家と逃げる模様。まあ、私怨で子供殴ったり怪しいと知りつつワインばらまきに荷担したりもしたけど、基本、料理作ってただけの人だからな……ある意味、サシャに心も命も救われた人だよね。(ワインはニコロがやらんでも他の誰かがやってただろうし、まあ、『仕方なかった』ってやつだ)
104期は『今、自分に出来ること』をそれぞれやろうって感じですね。そりゃ他にどうしようもないもんな……
なんかアルミン、頭の中が地ならしで世界が滅びた後のことにシフトしつつあるけど、ガビとファルコをきっかけに、世界を救う手立てを見つけたりするのだろうか?
もしかすると今、この場にリヴァイがいないことに一番安堵してんのアルミンかも。今のメンタルだと、自分を生き返らせたことを責めてしまいそうだし。(そして自己嫌悪)
そしてコニー。ファルコの拘束を解いて、助けた風に騙したのは賢いけど、悪魔でもあるよね。『いい人』と思わせて子供連れ去るって完全に誘拐犯の手口だよ……(目が覚めて拘束されてたら暴れて逃げようとするだろうし、うっかり巨人化されたら食わせるどころじゃなくなるし)
エレンの事もあったのに、それでもまだ人を信じる心を失わないファルコが再び『だました……』ってなるのかと思うと不憫すぎる……(つД`)
コニー自身も『ああ俺、今めっちゃ悪魔してる……』とわかりつつも、亡くした家族と母ちゃんで頭の中をいっぱいにすることで無理矢理自分を納得させようとしてるのが悲しい。
さて、ファルコはコニーに会ったような気がしてるみたいですが、確かに飛行船でコニーに会ってるんですけど、ちらっと見た程度。
顎を継承しているから、もしかすると104期ユミルの記憶(もしくはユミルの記憶を見たガリアードくんの記憶)の可能性もあるし、今後、ファルコがなにか思い出したりするのかも。
母ちゃんの『みんなを守る立派な兵士になっておくれ』と、かつて、共に危機を乗り越えたユミルの言葉がコニーを止めてくれればいいんですが。今のコニー、大変な時に『みんな』をほったらかして母ちゃんに子供食わせようとするとか、こんなん胸張って生きられないよ……
そして余談ですが前回の考察で妹弟の名前、マーティンは合ってたけどもう一人はサニーだった。ソニーはハンジさんの巨人だね。コニーサニーマーティン三兄弟。
さて、アルミンとガビがコニーに追いつくかどうかですが、これから夜ってのがポイントになるかも。それに、後ろにケガ人扱いのファルコ乗せてるから、そんなにスピードも出せないだろうし。
122話の考察でこの日エレンが動いたのは新月だったから? という考察を上げましたが、もしそうだとしたらジーク産巨人であろうと活動は停止するはずなんですよね。
なので母ちゃんに食わせようにも食ってくれないだろうから、どこかで夜が明けるのを待つことになるのでは。そしてそこにアルミンガビ到着。
もう殴り合いに発展しようと、アルミンもコニーも、真っ正面からぶつかって欲しいところ。そして芽生える漢の友情。(何を見せられるんや……)
そういやヒストリアの住居も実はこの辺だったりするのかな? 夕日が沈む景色が、妊婦ヒストリアが登場した時の風景に似てる気がする。
もしかするとアルミン、コニー説得した後、ヒストリアの住居に向かう気でいるのかも。ヒストリアの心配もしてたし。
そこで情報を得て、なにか突破口を見つけるのか? 知らんけど。
あと、アニとヒッチも南下してるはずなんですよね。もしかすると、アニ達がアルミンやコニー達と鉢合わせる可能性もゼロではない? 今いるのがストヘス区で、両者共に通過する地点と言えばトロスト区?
でも相当時間がぴったり合わないと難しいし、それに壁もなくなって壁巨人くんがお散歩してるから道変わったり迂回したりするかも。(壁巨人くんは放射状になって島の外目指してるのかな?)
今のアニが、かつての同期とマーレの後輩(お互い知ってるか怪しいけど)と再会となったらどうするんでしょうね? 知らんけど。
とりあえずアルミンは愚痴全部聞かれてたこと知って発狂しそう。なぁに。おさわりしようとしたことは、アニ目ぇ閉じてて見えてないからでぇじょうぶだ! 知らんけど!
頭快適に戻るか立ち上がるべき時に立ち上がるか
↑『俺ら』じゃないのがフロックの悲しさやね……
さて、ジャンとフロッくんですが。
フロッくん、てっきり義勇兵皆殺しかと思いきや、考える時間与えるだけまだ人の心は残っていたのか、もしくは後でなんかやらかすつもりなのか……
だって『その場で皆殺し』だと乱闘になって自分らも負傷する恐れがあるけど、優しさを見せつつ武器取り上げ、牢屋に閉じ込めてから一服盛ったほうが後片付けも楽だし……(←悪魔)
もしくは、ジャンやミカサに始末させようとかね。ほら、訓練兵に教官ボコらせた時のあれみたいな。(ボコらせることで恭順と引き返せない心理を植え付けるガチ悪魔的手法)
『自分はエレンの代弁者』なんて言っちゃってるし。イェーガー派に歯向かうものは抹殺する勢いだから(現にシャーディス教官が危惧してる)、『イェーガー派に入れることで2人を守ろう』くらい思ってそうなんだけど、どうだろうね。
でも『もう戦わなくていい』とも言ってるし、さすがにそこまで悪魔じゃない? でもやりそうでもある……
個人的には、フロック、義勇兵には戦うか従うか自分で選ばせて、納得した上で戦う道を選んでくれることを期待してそうな気がせんでもない。そして全力で抹殺。
なにしろ100年前の壁の王は貴族階級与えて黙らせたけど、その結果が4年前までの王政なわけですし。それに今回は記憶改竄不要だから、従う道を選んだとしても最初から迫害ルートまっしぐらな気がする。(まさにアッカーマンと東洋人の末路)
つまりどうがんばっても遺恨は残る。だったら皆殺しのほうが都合がいいんだよなぁ……『誇りに死ぬことはない』ってのも本音だろうけど。
フロック考察の回で触れましたが、ここまで来ると、ジークへの恨みやお注射事件での兵長への遺恨とかはなさそうだね。もうそういう次元超えてるよこの子……(真の意味で一番心臓を捧げてる)
そしてフロックの『エレンから計画聞いた』はまあ、嘘ではないかもしれんけど『すべて聞いた』かどうかは疑問。『自分はエレンに信頼されている』風に見せてるのがむしろハッタリっぽい。
なにせ、120話のエレンが首ちょんぱされた時の記憶の欠片にフロックいなかったしなぁ。1ヶ月程度の付き合いでしかなった旧リヴァイ班はいたのに。(あの記憶の欠片のシーンをジークの記憶に置き換えたらイェレナくらいはいそう。単にトモダチいなさすぎるせいかもしれんけど)
フロック自身、エレンに心酔しているようにも見えないし、むしろビジネスライクな感じ。その辺がイェレナとの対比になってて面白いわけですが。
前回考察でも書きましたが、フロックって、言ってることはホント正しいし、合理的なんだけど『正しいだけ』じゃ最終的に誰もついてこれないんだよね。(『義』のない『正しさ』は『正義』じゃないの)
エルヴィンがやってた『人間性を捨てなきゃ勝てない』って『謎の怪物』が相手だからこそ通用することであって、今の敵は『人間』だもんな……人間であるが故にあえて非合理的な選択することもあるし、『正しさ』に反発もするわけで。
↓ここでアニメ第1期最終回のジャンとアルミンの会話
ジャン「オレには理解できねぇな。化け物をしのぐためなら、人間性さえ捨てる。そうでなきゃ勝てねぇか」
アルミン「人類が巨人に勝つための可能性のひとつだよ。エレンなら出来ると思う」←出来てる
ジャン「なぁ、そんな化け物になって巨人を駆逐したとして、それは人類の勝利なのか?」
『人間性を捨てなきゃ勝てない』を、あくまで『可能性のひとつ』とアルミンは言ってるんですよね。
そして最後のジャンの言葉。『化け物』を『悪魔』、『巨人』を『敵』に置き換えると、今の状況にも当てはまりそう。
フロックが『正』なら、『義』を期待したいのはジャンなわけだけど、現状把握が得意なジャンからすりゃあ、自分の身を守るにはイェーガー派に恭順したほうが正しい状況なわけでして。
しかし、亡きマルコが果たしてそれを許してくれますかね? そしてオニャンコさんの死んだ目がもう……
オニャンコさん、『終わって良かったな。俺らも終わったよ。お前らと別の意味で……』って感じでしょうか。
義勇兵達も、島の状況がどんなもんかは知ってたし、いざとなれば自分達は島から逃げることが出来る。でもジャン達島民は逃げる場所もないから世界が襲撃してきたら全滅するしかない。だから地ならし起こすことになったわけで。
それがわからないオニャンコさんではないだろうけど、それはそれとしてつれぇな……エレン同様、フロックも止まらないだろうし。
一方でイェレナはすっかり灰になってるけど、こちらもどうなるんだろう。死ぬとしても、最後に一発やらかしてくれそうな気はする。
わずかな希望は、シャーディス教官によって酔いが醒めた訓練兵達ですが(若いと酔いが回るのは早いが醒めるのも早い)、『立ち上がるべき日』に立ち上がれるのか注目。
大人の階段のぼるミカサちゃん
エレンの『お前が嫌いだった』から情緒不安定気味というか自分を見失ってる感のあるミカサちゃん。信じられるか? レストランからまだ半日経ってないんだぜ……!
たしかに4年前までは『エレン命』でも問題なかったけど、大人になるにつれてそういうわけにはいかなくなってきましたね。調査兵団内でも古参の位置だし。(4年で古参とか死にすぎや……)
ミカサはとにかく『エレンが右に行くなら私も右。左に行くなら私も左』だから、エレンがイラっと来るのもわかるんだよなぁ。『これだって私が決めた私の意思だ! エレンの意思は関係ない!』くらい言えば、また違ってくるんだろうけど。
今回はとうとうアルミンにまでキレられてしまいました。でも悪いところを怒ってくれるのは、対等に見ているってことでもあるから、これは本物の友達。
それとルイーゼの存在ですね。マフラーを持ってったのはルイーゼしか考えられんし。(『巻いたらミカサさんみたいに強くなれるかな』と思ったのか、マフラーが本体と思ったのか)
イェーガー派の件といい、この子がどう絡んでくるのかも気になるところ。
『立場が人を育てる』とは言いますが、ミカサはこれまでは頼れる上司や同僚に判断を任せたりできたけど、自分を頼ってくる後輩が登場すると、否応なしにでも自分が指示を出したり引っ張ったり守ったりする必要に迫られるわけですし。ルイーゼを通して、これまでの自分を客観的に見つめ直す機会になる?
兵長がしてくれたことを今度は自分がしなきゃいけなくなるから、兵長の気持ちもわかるようになるんでしょうか。エレンのことといい、少女だったといつの日か想う時が来るのさ……
正直、エレンエレン言ってた頃のミカサはそんなに好きじゃなかったんだけど(重い感じが……)、今の心折れまくったミカサがこっからどう成長すんのか、すごい楽しみになってきました。そしてあとは男を見る目を鍛えよう。(そこに将来出世しそうな優良株がおるじゃろ?)
そしてジャンも、フロックの『リヴァイ兵長とハンジ団長死亡』を信じるかどうかは別として、自分がなんとかしなきゃいけない状況に変わりはないわけでして。
ジャンもミカサも兵長とハンジさんの安否を気にしていましたが、これ、心配なのはもちろんだけど、『2人がいなくなったら俺(私)どうすりゃいいの?』という迷子の子供みたいにも見えたんですよね……104期にとって、この2人(保護者)がいないことがまさに試練。(ハンジさんはハンジさんで、104期を信じてシガンシナに戻るよりマガトさん達との接触を優先した? これが兵長だと104期心配して戻っちゃいそう)
フロックは自分が有利になるよう『死んだ』と言ったのかもしれないけど、それが逆にジャンとミカサの『オラがしっかりせねば……!』スイッチをオンにしたかもしれない。そして失うことで、自分達がいかに上官達に甘えていたかを自覚すると同時に、そのすごさを思い知って『超えなきゃ……!』するとか実に少年漫画だと思うの。
ジャンはここが正念場ですね。今、義勇兵達を救い、エルディア帝国復活を阻止出来るのはお前しかいないぞジャン! なにこの主人公! ミカサちゃんのお婿さんフラグ立つか!? 知らんけど!
……しかしこれで104期が立派に育っちゃうと、『もう俺達いなくても安心だな』で兵長とハンジさんに死亡フラグ立ちそうで怖いなぁ……(後進の育成完了が死亡フラグという地獄)