進撃の巨人136話 心臓を捧げよ アルミンとジークの呪いの眼鏡 感想と考察
進撃の巨人136話『心臓を捧げよ』感想と考察、今回は接点なかったコンビその3、アルミンとジークお兄ちゃんがメインです。
よその考察とかぶったりとかそりゃねーわなのもあるでしょうが、あたたかく見守ってください。考えるだけなら自由だろ?
2021年1月の136話時点の内容です。ネタバレ配慮してないんでご注意を。
一人でお砂遊びのジークお兄ちゃん
ジークお兄ちゃん、回想以外でようやっと出てきたなぁ……生ジークは122話以来? 今136話だから……あれ? 1年は経ってる?(123話~135話の12話分、回想以外で出番ナシ)
えーと、リヴァイ兵長とハンジさんが川にドボンしたのが115話で復帰が125話。その間の116話~124話(8話分)は回想以外で登場なしだったから、それより長い期間出てこなかったの?
いやー、あんま心配しとらんかったから『あー、やっと出てきたかー』くらいにしか思わんかったわ……(ひでぇ)
しかしお兄ちゃん……あんた驚いたよ……
ちゃんと服着とる!(そっちか)
そして散髪もしとる!(※元に戻っただけ)
この格好、眼鏡ないだけで巨大樹の森でキャンプしてた頃の格好だよね。こうして見るとお兄ちゃん、眼鏡はクサヴァーさんの大事な形見だったんだろうけど、あの眼鏡のせいで胡散臭さ倍増で損してたと思うよ……
なお、キャンプ中のほうが小汚い模様。
リヴァイ無双で上半身吹っ飛ばされて、その後の雷槍ドッカンですっぽんぽんに。
シガンシナに登場から道に行った時は下にズボン履いてたけど、まあ、それは誰かが着替えに持ってきてたの借りたんだろうけど、お前おぱんつはどーしたんだよ。さすがにそれは人の貸りるわけにもいかんやろからズボンの下はノーパンかよ。
つまり『後はお兄ちゃんに任せろ』と弟ちゃんにかっこよくゆーてた時もズボンの下はノーパンだったんだよ!(突如出てくるノーパン疑惑)
それにしても初登場の時といい33巻のサウナといい一番脱いでんなこの髭。そういや表紙の時もなぜか1人だけ脱いどったわ……
いや、みんな脱ぎゃあいいってわけでもないけど……
↑みんな脱いじゃった例
つまり136話のジークお兄ちゃんが『エレンと接触した時の格好』ではなく、『その前日の格好』になってるのは、振り向いたら半裸ノーパンでお砂遊びする破廉恥なおっさんがおったら、さすがのアルミン団長もゼロ距離雷槍ぶっ放すくらいのツッコミ入れなきゃいけなくなるから、それを回避するための配慮だね!?(何の配慮や)
それにしても、ジークお兄ちゃん見つけるのがリヴァイじゃなくてアルミンとは思わんかったなぁ。
お砂こねてるけど、地鳴らし以降、巨人作ってるの実はジークってことはないよね……巨人デザイン、ユミルちゃんが作ってたのと同じだし……
もしくは、ユミルちゃんオリジナルレシピでもあんのか?
ユミル「はい、これ全巨人のデザイン。砂と水の配合はこれね。指示が来たらすぐに制作して納品するんだよ」
ジーク「はい……」
いやいや、グリシャパパに『エレン止めて!』言われたジークが、無限ピークちゃんならともかく、エレン止めに来た人ら邪魔する巨人まで作るのはさすがにないか……
それに、巨人のお口の中のアルミンが、アニが来てくれてること理解してるってことは、ジークも外の状況理解してるってことじゃないの? お砂遊びに夢中になって、お外見てないの?
アルミンはここが『道』と気づいてやる気出したけど、ジークのほうはやる気なくしてひとまずお砂遊び始めたってことなんだろうか……
ジークとクサヴァーさんの呪いの眼鏡
さて、キャンプ時の格好の割に、クサヴァーさんの胡散臭さ増強眼鏡がないわけですが。これはどういうことなんだろ。
眼鏡を失ったのはリヴァイ無双でフルボッコにされた時。
それ以降は半裸→すっぽんぽんを経てまた半裸になったはずなんだけど、『道』ではなんでも作れるらしいから、自分で作ったの? だったら眼鏡も用意出来てよさそうなもんですが。(まあ、エレンと『道』に行ったときもかけてなかったんだけどね)
うーん、これは『あえてかけてない』ってことなんだろうか。
ジークにとって、『クサヴァーさんの眼鏡』はクサヴァーさんとの約束、つまり『去勢計画』の象徴みたいなもんだし。
その計画が潰えた今、リヴァイが言ったとおり『眼鏡なんか必要ねぇよ』ってことなんだろうか。グリシャパパにも『お前の望みは叶わない』言われちゃったし。
なにしろ、ジークに『両親は君を愛さなかった』と言ったのがクサヴァーさん。ジーク的にはその言葉で『あ、父さんも母さんも僕のこと愛してないんだ……』と思い込んだようなもんだもんなぁ……(クサヴァーさん、グリシャ達に会ったこともないのに)
クサヴァーさんに救われた(と思ってる)ジークだけど、同時に『両親を売った(裏切り者)』『生まれてこなきゃ良かった(存在の否定)』という『呪い』をかけてくれたのもクサヴァーさん。
クサヴァーさん、『将来は野球選手になるか?』なんて『楽しい未来』の話もしてたはずなのに……(;ω;)
ジークもジークで、クサヴァーさんの『やさしさ』に対して純粋すぎたな……
あんた、グリシャにされたこととまったく同じことを、このおっさんにされたんだよ……『厳しく押しつけられた』か『やさしく押しつけられた』かってだけで、どっちからも『思想』を押しつけられた。(大人の思想に子供を染める罪深さ)
しかもクサヴァーさん本人は、そのことに気づくことなくむしろ『自分はいい人』と思ったまま逝ったってのがひでぇ。
女房子供が自殺したのは血のせいだけじゃないと思うよ……『自分が傷つきたくないから黙ってましたー』っていうあんたの身勝手さに絶望したんだと思うよ……
クサヴァーさん、『悪い人』ではなかったんだろうけど、つくづく『弱い人』だったよなぁ……
さて、そんな『クサヴァーさんの呪いの眼鏡(ジークとクサヴァーさんを繋げる鎖)』をぶっ壊したのがリヴァイ。
『クサヴァーさんの呪いの言葉(存在の否定)』を解除したのがグリシャ。
眼鏡かけてないのは、ようやくクサヴァーさんから卒業したってことなんだろうか。知らんけど。
あんま接点なかったコンビその3:アルミンとジーク
『136話のあんま接点なかったコンビ』で、これまで一番接点なかったのってこの2人だよなぁ……まさかアルミンとジークが出会うとは。
アルミンはグリシャパパの手記で、ジークはエレンとの記憶ツアーでアルミンを見たくらい? レベリオ襲撃の飛行船で顔を見るくらいはあっても、まともにしゃべったことはないんじゃなかったっけ?
しかしこれ、『超大型巨人』と『王家の血を引く巨人』が出会ったってことになるけど、この2人が『接触』しても何も起こらないのかな。これまで王家の血筋の人と『接触』して起こったことと言えば、過去継承者の記憶を見るくらい? でもアルミン的にそれが何になるのよさって話で。
エレンの時はエレンの中のグリシャパパ記憶ツアーだったけど……アルミンの中のベルトルトの記憶ツアーしてもなぁ……もしくはアルミン本人の過去の記憶ツアー? ジークにアルミンの記憶見せるとか?
アルミンがジークのやる気を起こして、ジークが呑み込まれた時の記憶を外の誰かに送って、ジークの居場所知らせてもらうとか?
それだと送り先は脊髄液摂取組のリヴァイとファルコになるんだよなぁ……
『君もユミルに食われたか』の謎
それにしても『ユミルに食われた』ってことは、少なくともジークとアルミンを食ったのは『エレンじゃない』ってことになるよね……
じゃあやっぱ、エレン、ユミルちゃんに乗っ取られてるってことなんだろうか。
135話でアルミンがゆーてたみたいに、エレンがひたすら進むだけなら、それ以外は全部ユミルちゃんがやってるってことになる。
この『始祖の巨人』の体も『エレンの体』じゃなくて『ユミルちゃんの体』ってことなの?
いや、体そのものはエレンのものなんだろうけど、一つの体にエレンとユミルちゃんの魂が入ってて、ユミルちゃんが優位に立ってる感じ?
『君も』ってことは、アルミンとジークは『同じ状況』ってことになる。
始祖の巨人と、始祖にぶら下がってる巨人ストラップは、形が歴代の九つの巨人なだけで、『全部』始祖の巨人の体の一部。
ジークは始祖の巨人の体の中。
アルミンも始祖の巨人の体の中。
だから『君も』。
じゃあ『道』ってのは、こないだ軽く考察した『始祖の巨人の体の中』ってことになるのかなぁ……全ユミルの民は『始祖の巨人』という『壁』の中にいる。だからどんなに離れていても繋がっていて、常に支配下にあるってことになるんだろうか。知らんけど。
クローバーのアルミン
こないだの『動物農場』考察、リヴァイは『無力なクローバー』だったけど、アルミンも大概クローバーですね……力はあるはずなのに、それを発揮させる状況がなかなか巡ってこない。
『僕はお前が嫌いだ』って、エレンも今、一番自分にそう思ってそうだよ……
なお、アルミンには『そんなことないよ』と言ってくれるアニが到着未定……
それに誰かになんか言われんでも、自分の力で勝手に立ち上がってる分、アルミンはエレンに勝ってる。
おまえはまだ伸びる!
表の主人公と裏の主人公
こうして見ると、エレンとアルミンって対の存在なんだなぁ……一番の友達なんだけど、同時に、お互いがお互いにコンプレックス抱いてたり。『正反対』なんだけど、どこか似てる。
エレンは『壁の外に出る』ことだけで、『壁の外に出た後』何がしたいとかそういう夢はなかったようだし。
エレンがすっかり『夢と希望を無くした結果』が今の状況だとすると、エレン的にはアルミンのほうがずっと『自由』に見えてたんだろうなぁ……
一方でアルミンもアルミンで、残酷な世界でも強くあろうとしたエレンにコンプレックスがあったし。
1人でも突っ走って行けるエレンを自由に思ってたのかも。今は子持ち人妻(?)に捕らわれてる感しかないけど。
それに2人とも、誰かの犠牲の上で生き延びた子だからなぁ……エレンは父ちゃんを食い、トロスト区、旧リヴァイ班にハンネスさんやら他大勢が、自分を守るために死んでった。
アルミンもエルヴィンの代わりに自分が生き返り(注射使ったのは兵長だけど)、そのせいで今の状況になったと本人は思ってそうだし……
『調査兵団になる!』と誰よりも強い意志と特別な力を持っていたのはエレンだけど、エレンは調査兵団に不向きで、もっとも調査兵団の適正があったのは、特別じゃなくても挑み続けたアルミンのほうだった。
でも『調査兵団失格』ってエレンが一番自覚してそうなんだけどね。マーレ以降はずっと自由の翼つけてないし。
エレンは仲間との溝を広げて1人になってったけど、アルミンは仲間達との絆をさらに深めていった。
1人で戦う1巻のエレンとみんなで挑む33巻のアルミンと、表紙にもそれが出てるよね……
エレンは未来の記憶に逆らうのを『あきらめた』せいで子供返りしちゃったと考えられるから、アルミンは最後まで戦い続けそう。
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それでは、今回はこの辺で。おもろかったら下にあるイイネボタン押してもらえるとやる気が出ます(*・ω・*)ノ
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