アニメ進撃の巨人The Final Season完結編 最終章『あの丘の木に向かって』感想と考察 親不孝プロ エレンの悔いある選択 原作とアニメ版の違い
アニメ進撃の巨人The Final Season完結編 最終章『あの丘の木に向かって』感想と考察。今回は最終章前半のエレン・イェーガーさんの『尊いお考え』やら、アニメ版の変更や変わらなかった点など、好き放題に考察してます。
- 個人的な感想を交えた考察です。考えるだけなら自由だ!
- 最終回なのでネタバレ全開です
- なお、当考察は原作最終回以降エレン・イェーガーさんに死ぬほど厳しいです。最終章はいつもより多めに容赦なくキレ散らかしているので『エレンかわいそう……辛かったね』と思っていたい方は、悪いこと言わんので引き返されることをおススメします。
エレン・イェーガーさんの尊いお考え
きっと、エレンにはどうすることも出来ない力が働いてこんなことになったんやろなぁ……
だって壁の王と同じどころかもっとひどいことをやって、自分を守って死んでいった人達に何も報いず、ミカサを泣かせ、仲間達をこんなに苦しめるなんて、エレンがそんなクズなはずないじゃない!
【最終回後】
こいつ何も学ばないし仲間やパイセンの教えもすべて忘れる恩知らずでどクズなDVヒモ男やったわ
ある意味、すげぇどんでん返しだった……(白目)
結局、エレンの『真の目的』が『やりたいからやっただけ』で、その『口実』に考えたのが『自分が悪者になって世界を一つにし、仲間達にヒーローになってもらおう』というシナリオ……
そんな……尊いお考えがあったとは……
ずいぶんのんきですね。
あくびが出ます。
オラオラ、どうしたあくびは!? のんきすぎて出るんじゃなかったのかあくびちゃんが!? 出せよあくびちゃんを!
あ く び ち ゃ ん を、よぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!(チンピラ化)
『よばれてとびでてパンプリリン☆』ゆーてみろやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!(ガチギレ)
ここまで、過去の発言一つ残らずブーメランになってぶっ刺さってるヤツ初めて見たわ……
問題なのは、当の本人が全身にブーメラン刺さりまくってることに気づいてすらいないんじゃねーかってことだけど……
なんか、他にもシリアスな面構えで色々言ってたけど、
→要約すると『オレ悪くないもん! 全部巨人が悪いんだもん!』って言いたいんですね?
「ミカサの選択がもたらした結果。すべてその結果に行き着くためだけにオレは進み続けた」
→『最後はミカサちゃんが全部なんとかしてくれるからオレは心置きなく進撃しました☆』ってことでよろしいですかぁ?
「何度も試みては失望したが、未来の記憶は寸分たがわぬまま起こる」
→『最初からみんなにしゃべる』という試みは一切しませんでしたね。
「なんでかわからねぇけどやりたかったんだ。どうしても」
→それが許されるんなら『なんでかわからんがおまえを芸術にしたくて芸術にした。どうしても』なんて芸術にされても受け入れなきゃダメですよ?
こんなアホの子のせいでお亡くなりになったハンジさんやラムジーくん達が不憫で仕方ない……
エレンの悔いある選択
ミカサのことでアルミンがキレた末に、エレンの『ミカサちゃんが他の男とくっつくなんてヤダヤダヤダーーーー!』という本音が出てきました。(この辺は基本、原作通りだった)
それってつまり『ミカサは自分の幸せ捨てて一生不幸な未亡人でいてください。特に何も生み出すことのないオレの優越感のためだけに』ってことですね?
シンプルにどクズだなオイ。
まあ、これは相手がアルミンだからこそ言えた本音だし、『思ってるだけ』であって『絶対そうしてくれ!』ってわけでもない。
うん、別に『思うだけ』なら自由。ミカサ本人に言いさえしなければ。うん。それはわかってる。
それでも言わせてください。
あんた『オレの自由☆』のために『ミカサと結ばれる未来』を自ら捨てといて何ぬかしとんじゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
『十年以上』は『しばらく』じゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
『十年くらい』でも『ふざけんな!』なのに『以上』ってなんだよ『以上』って!
散々泣かせたミカサにこれ以上の損害願ってどーする!
リヴァイの教え
あなたリヴァイ兵長に『何が正しいかわかんないんだからせめて悔いのない選択を自分で選ぼうね☆』って教えられたじゃん!
ジャン達はちゃんと自分で『悔いなき選択』が出来たから、どんな結末になっても後悔のないさっぱりした顔をしてた。
なのに、兵長から直にその言葉を聞いたはずのあなたがまったくそれ出来てないって何?
『ミカサの選択に行き着くために進みました』って、つまりミカサに選択丸投げしたってことじゃん!(※『本人の同意もなんもなしに一方的にそうせざるを得ない状況』に追いやることを『託す』とは言いません)
マジで先人の教え全部忘れたんだな……なに『超・悔いある選択』してんだよ!!!!!(ガチギレ)
リヴァイ兵長のあの『教え』って、ホント重要だった。それなのに、その『教え』をないがしろにし、『悔いなき選択』ではなく『正しい選択』をした末路が『このエレン』。
しかもその『正しい選択』ってのも、自分が勝手に『正しい』と思い込んだだけで『正解』であるかどうかは別問題だった。
壁の王といいタイバーさんといい、みんな『間違った選択』してると思ってした人っていなかったと思うんだよね……当時のご本人は『正しい選択』をしてると本気で思ってたからそうした。
その『正しい選択の結果』が今の自分たちが置かれたクソな状況なのに、何も理解してなかった……
原作からの変更と変わらなかったこと
さて、最終話のアルミンとエレンの対話。小耳には挟んでましたが、アニメ版で結構な変更が入りましたね。変更というか追加というか。巻き貝の意味が結構変わったなという印象でしたが、その辺は次回。
比較すると、原作はページの都合もあるとはいえ割とさらっとしてたのに対し、アニメはアルミンが熱かった。
そして別れ際の『人類を救うのはアルミン』はカットされた模様。まあ……救ってないもんな……ンなこと言ったら、さすがのアルミンも『お前これまでの話ちゃんと聞いてた!?』ってキレていいと思う。
『人類を救った』のはハンジさんとリヴァイとついでにジークであって、アルミンとミカサが救ったのはあくまで『エレン』だから……
あと、原作のエレンは『仲間のためは詭弁である』という『自覚の有無』までは不明だった。
アニメでまあ……『自分はバカだ』『仲間のためは詭弁だった』という『自覚』が芽生えたのは良かったよ……良かったけど……それでも言わせてください。
い ま さ ら ?
いやあんた『自分はバカだ』ってことは最初からわかってたことじゃん!
『オレがバカだからこうなった』って気付いたってことは、やっぱりあなた『オレはかしこい! オレ以外はみんなバカ!』と思ってやったってことでしょ? まさにジークお兄ちゃんと同じ『かわいそうなみんなを救ってあげなきゃ!』という王様脳。
エレンの思考回路に関しては、これまでの解釈通りだったけど、アニメはより一層アホの子になった……いや、気づけただけ『かしこくなった』と言うべきなのか……?
エレンの聖母殺人伝説
王様脳だったエレンだけど、アニメ版では自分のことを『どこにでもいるありふれたバカ』と自覚したようですが……イヤイヤイヤイヤ!
文字通りの『聖母殺人伝説』やっちゃうバカは『どこにでも』いねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!
※わかる人だけわかればいい
一億歩ゆずってとんでもない毒親だったらわからんでもないけど、少なくともカルラママはエレンのことを『生まれてきてくれてありがとう』と祝福してくれた『聖母』だってことエレンも知ってるじゃん! グリシャもいいパパだったよ!?
カルラママもグリシャパパも、大勢の人々から『死んでくれてありがとう』と喜ばれる子生んだ覚えないはずなんですけど!?
なのに両親どっちも『巨人に食わす』って何!? 『親子で食い合いなんてさせない!』ゆーといて、自分、 親 食 っ と る やんけ!(説得力ゼロ)
あなたこの前NHKさんの取材受けてたけど『親孝行ってやつしてみたかったなぁ』とか、
お ま え は な に を い っ て い る ん だ ?
ここで炎上商法ぶちかましてくるNHKさんにはまいるね……(白目)
見る前は、てっきり中の人(梶くん)の取材かなと……だってこの人、一体なんの『プロ』なの?
しかもハンジさんを『第二の母ちゃん』にしたあげく、またしても●すっていうね……まだグリシャは『巨人継承者の宿命』と言えるけど、カルラママとハンジさんは、まるで『仕方なかった死』みたいに見せかけといて、始祖パワーを持ってすれば『回避出来た死』だったじゃん!
完全に『親●しのプロ』じゃねーかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
『冒険の対義語は母親』とは言うけど、母ちゃんは『乗り越えるべき壁』なのであって『壊していい壁じゃねぇ』とあれほど……
母ちゃん乗り越えようにも『冒険の内容』がクソすぎて逆に説得『されてしまう』とわかってたから、先に壊しといただけじゃないの……?
神様が人を●した数
エレンは『バカ』は『バカ』でも、『人類の歴史』からも『自分の歴史』からも何も学ばなかった『ただのバカ』を超越したとびっきりの奇跡のバカだった。
いくら力手に入れたって、『どこにでもいるただのバカ』が人類8割も●せるわけねぇ……
進撃ワールドの人口は不明だけど、現在の地球の人口でたとえると、
地球の人口:約80億(その8割は64億、2割は16億)
日本の人口:約1億2千万(その8割は9600万、2割は2400万)
雑に計算しても、日本約53個分以上の人をエレンは●したことになるんですが……
国、何個滅亡したんやろ……原作ではオニャンコポンの故郷は無事? っぽかったけど。
こんなことするの『悪魔』じゃないよ。むしろ『神様』がやることだよ。(『悪魔が●した人間は10人、神様が●した人間は約200万人』って聖書の話は有名……)
やっぱりエレンの考える『自由』は『この世のすべてをオレの自由にすること』だった。幼少のエレンはまさにそんな感じで、『自分がこの世で一番正しい』から、みんなそれに従えばハッピーと思ってた。だから『神様』になった。
でも所詮、エレンは『人の子』だった。
『誰か』が送り込んできた記憶の通りに、大事な仲間達を、その『誰か』のために生け贄に捧げ、ひたすら『誰かの奴隷』になっただけ。神にも匹敵する力を持ながら、王様の奴隷であり続けたユミルちゃんと同じ。
『奴隷』だから、ミカサが泣こうが仲間が死のうが説得に応じるわけがない。『ご主人様』説得しないと。
進撃ワールドの創造神、ゴッド・イサヤーマを説得出来るヤツがいるわけなかった……
ゴッド・イサヤーマ「お前は(オレの)自由だ」
グロス「心は痛まなかったのか?」
『逃げるが勝ち』をしたエレン
エレンが『どういうつもり』だったとしても、『黙ってやる』という独善そのものが『自分を過大評価している』&『自分以外をナメている』ってことだよね……だから兵団やハンジさんにナメた態度取ってたんでしょ?
アルミンとの対話の末に、ようやく『自分はバカだ』という『自覚』は芽生えたようだけど、正直、自分が『壁の王や初代エルディア王と同類』って『自覚』まではなかったんじゃないの……?
だってアルミン達に『タイバー家と同じことしろ』って、『じゃああんたは壁の王だね』ってことなのに、なんでこの人、壁の王にキレれんのよ?
それに『ユミルちゃんが求めたのがなんでミカサだったのか』ってことも、わからんかったみたいだし。
ユミルちゃんを見つけた時、エレン的には幼少のミカサの時と同じで『捕らわれたかわいそうな女の子を救うためにオレはここに来たんだ!』と思ったのかもしれんけどさぁ……『捕らわれたかわいそうな女の子に「逃げろ」ではなく「戦え」と言って大量虐●の加担要求してくるヤツは間違いなくクソ野郎である』という『自覚』はありましたか……?
しかもあなた、ユミルちゃんの力を使って『駆逐してやる!』とか『母ちゃん巨人に食わす』とか、それ自体がもうユミルちゃんの完全否定。ユミルちゃんも『お母さん』なんですけど……
待つなら、自分と同じ目に遭いながらも自分を見失わず、『おやすみなさい』と言ってくれる心優しいミカサだよ……
エレンの辞書、『戦わずして勝つ』って言葉ないよね。『戦わずして勝とう』と苦慮してたのが兵団だったけど、エレンがアホすぎたせいで台無しにされたし。
しかも人には散々『戦え!』言っといて、自分はあの世に『逃げるが勝ち』しとるやん!
エレン「戦わなければ勝てない!(『自分が戦う』とは言ってない)」
それでは今回はこの辺で。おもろかったら下にあるイイネボタンを押していただけると元気と勇気とやる気が湧いてきます(*´ω`*)ノ
次回はアルミンの巻き貝。
次の考察はコチラ
アニメ進撃の巨人The Final Season完結編 最終章『あの丘の木に向かって』感想と考察 アルミンとエレン夢の成就と罪の始まりの巻き貝
前回の考察はコチラ
アニメ進撃の巨人The Final Season完結編 第四章『長い夢』感想と考察 ミカサの「いってらっしゃい。エレン」と始祖ユミルの微笑み
いやぁ、ほんとすがすがしいくらいにエレンをけちょんけちょんに言って下さって脱帽です。
連載当初はまさか、エレンが伊藤誠レベルに成り下がるとは思っていませんでした。
現代にしては「駆逐してやる!」なんて、勇ましいことが言える子で、すごいなぁと思ってたのに。
ここの記事読んでいて、どれもエレンについての解説みて笑い転げられて最高です。
親殺ししまくり、馬鹿にしていた周りよりバカだった自分、守るべき恋人に選択も責任も丸投げ、
悔いある選択はしまくりのとんでも赤ちゃん神様(人類8割殺し)。
でも、なんでかエレンって憎めないです。
それは、エレンが弱者の代表(=とても人間らしい、幼稚な子供)だからだと思います。
子供を真顔で非難できる人いないのと同じ感覚です。
エレンってミカサやアルミンに愛されていて、いい友人をもっていましたが
(なんならお母さんにも愛されていたし、人の生死がかかっているような職場で
厳しいけど見守ってくれる&命がけで助けてくれる上司にも恵まれていたはず)
やることなすこと考えること、全部ダメすぎでした。
学ばんですし。
いくら巨人の力で多少おかしくなったとこはあったとしても
エレンには他人の思い(優しさなどのポジティブなもの)に報いようという気持ちが欠如していて、
かわりに憎しみとか軽蔑などのマイナスな感情ばかり重要視していた
→それで人類滅ぼしていいやとなるという。
愛されてはいるけど誰にも尊敬されず
誰かに尊敬されるような自己犠牲は払わず
その分他人を犠牲にし…
みたいな生き様だったように思えます。
文書いてて、つくづくエレンってヤバイなと思います。
コメントありがとうございます!
エレンのことは割と好き放題に書いてたんで『引かれてんだろな〜』と、ちょっと心配してたんで、安心しました!(オイ)
前半のエレンがちゃんと『少年漫画の主人公』やってただけに、見事にだまされましたよね……
『成長』によってコントロール出来つつあった『幼稚な本質』が、『未来の記憶』をきっかけに制御不能になり、まさかそのまま終わるとは……(白目)
私もテキストに書き起こすたびにエレンのヤバさに『サイコパスかな?』と。(サイコの特徴→他人を悪者にして自分は被害者にすら『いい人』と勘違いさせるポジションになる)
でも『サイコ』と呼ぶにはエレンは間抜けすぎるし『ただただバカだった』のほうがしっくりくるんですよね。むしろ一番サイコだったのは読者の怒りをエレンを集め自分は神となったいさやませんゲフゴフ。
エレンがやったことはもちろん許せないけど、それでもどこか憎めないのは、自分の中にもエレンみたいなところがあるからなんだろうなぁと思います。(私も昔は結構なクソガキ様でした……)
テレビやネット見てても『エレンみてーなやっちゃなー』と思う人がいたり、あちこちにエレン・イェーガーは存在する……!
せめて自分はエレンにならないよう、気を付けなくては……