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【進撃の巨人】エルヴィン生存ifとハンジを団長に指名した理由を考える(127話時点)

進撃アイキャッチ

進撃の巨人、第19回考察は、『エルヴィンがもし生きていた場合』のifルートと、『エルヴィンがハンジさんを次期団長に指名した理由』の再考察、それと今後のハンジさんについてという、ハンジさんメインの考察となっています。

『エルヴィン生存ルート』と『なぜエルヴィンはハンジを次期団長に指名したのか』については過去にも考察しましたが、127話でわかってきたことがあったので、再度行ってみようと思います。

過去エルヴィン生存ルート考察

過去ハンジさん団長指名理由考察

個人的な感想を交えた考察や予想です。(基本、原作漫画を元にしています)
今さらなものやよその考察とかぶったりとかそりゃねーわなのもあるでしょうが、あたたかく見守ってください。考えるだけなら自由だろ?
2020年3月の127話時点の内容です。ネタバレ配慮してないんでご注意を。

第18回考察 後編
最新話までの時系列

過去にやった考察をもう一度やってみる

それでは改めて、『エルヴィンが生きていたらどうなったか』『エルヴィンがハンジさんを次の団長に指名した理由』について考察していきます。

このふたつについては以前も考察しましたが、その時点では、『島を救う方法としてまだ明らかにされてない何かがあるのかも』と思っていたのですが。
今回の127話で、なんとまだ具体的なプランがないことが判明。

つまりそれって、『犠牲を出さずに世界と交渉する』ってのが、『空飛ぶ豚を作れ』ってくらい不可能なことがハッキリしたってことなんですね。『ヒス犠牲ルート』を選んだ兵団は正しかった。(『時間をかける』も立派な打開策)

進撃の巨人 (30)

進撃の巨人 (30)[ 諫山創 ]

豚「飛べねぇ豚はただの豚だ」

せめて寿命縛りがなきゃあなぁ……『10年』でも『20年』でもなく『13年』という絶妙過ぎる時間縛りが頭進撃を進撃させた。ジークが寿命1年切ってるってのも痛い。

ということは。エルヴィン生きてても選択肢は『島の外滅ぼす』か『ヒストリア犠牲』のどっちかしかなかったってことなんですね。(しかもどっちも悪魔の選択)
さらにエルヴィンだったら、その『どっちか』をもっと早い段階で決断していたかも。
が、そのどっちかしかないとわかっていても、『選ばないことを選ぶ』という選択肢を取ってきたのがハンジさん。悪く言えば『優柔不断』で、良く言えば『悪魔になれない』人。

サネス「せやな」

『悪魔』を求めるフロックからすれば、人としてはいい人だけど、上司としてはダメダメに映ったことでしょうね……

エルヴィン生存ルートをもう一度考える

さて、以前の考察では『島の外を滅ぼすルート』で考察しましたが、今回は逆のルートで考察してみようと思います。要は『ヒストリア犠牲ルート』ですね。
もうこの辺に関しては、エルヴィンも芸術の人・ザックレーさんやピク爺さん達、兵団上層部と同じ考えになるんだろうと思います。
ただ『エルヴィン生存ルート』では、そこにもう一つ『選択肢』が出てくるんですよ。それは、

ヒストリアに自分の超大型を継承させる

なんですよね。

進撃の巨人 (14)

進撃の巨人 (14)[ 諫山創 ]

一見、冷酷な人にも思えるエルヴィンですが、

  • 『長距離索敵陣形』を発明して調査兵団の死亡率を減らす
  • クーデター時、民間の死者は中央憲兵に雇われたリーブスさん達くらいで、あとは中央憲兵と自分とこの兵士だけ
  • エレン奪還やシガンシナ戦では自分が先陣を切って奪還成功

といった具合に、『犠牲は出ても最小限に抑える』『犠牲の中に自分の命が含まれるのもいとわない』というのがエルヴィンのやり方であり、『やさしさ』。(そう考えると、こっちのルートを選ぶほうがずっと自然かも)

そもそもヒス犠牲ルートで兵団がためらっていた理由が、『ジークが信用出来なさすぎる』点。
巨人化薬が手に入ったとしても、結局食える巨人がジークしかいない以上、ジークを島に連れてくるしかないんですよね。アニは硬質化をどうにかせん限り無垢巨人に食わす方法がないし、マーレの知性巨人を連れ去るのはもっと難易度が高いし戦争になる。(せめて寿命の13年を待って……たって、お外の世界は待ってくれないし、ジークがなんか手を打ってくる恐れを考えると、継承は早いほうがいい)

しかしエルヴィンを食わせるなら、巨人化薬さえなんとかすれば、ジークの謀略に加担することなく、犠牲はヒストリアとその子孫、始祖継承者と自分だけという、安全かつ最小限の犠牲で済んじゃうんですよね。(イェレナが『例のワイン』ばらまいたところで、ジークが島にこないんじゃおいしく飲まれて終了)

しかも自分も犠牲になるという最強の説得力まであるから、こりゃあヒストリアも覚悟を決めるしかない。(『超大型を継承させる』という方法はアルミンも出来るけど、思いついたとしても『エルヴィンの代わりに生き返った』ことを考えると出来ないよなぁ……)

なお、このルートは確かに犠牲の少なさと安全性ではぶっちぎりで最善だけど、エルヴィンが2回死ぬことになってリヴァイが人生最高に曇るわけですがね。(フロックはお望み通り追加地獄を与えることに成功だけど、『悪魔』というより『(世界にとって)神様』なんでちとモヤっとするかも?)

リヴァイ「俺、ヒストリアに食わすために、アルミン見捨ててエルヴィン生き返らせたのか……?」
フロック「俺、余計なことしたけど間違ったことはしてないよな……」
世界「サンキューリヴァイ! よくやったフロック!」

進撃の巨人 21巻

進撃の巨人 (21)[ 諫山創 ]

うん。兵長が言ってた通り、『人類』は救われるね! 『あなたの大切な人』は誰一人救われないけど!(この発言に背いてアルミン選んだ結果、今のところ人類が滅亡の危機になってますよ兵長……)

しかもアッカーマンである自分は巨人化出来ないから、継承の輪の中にも入れないときた。(死ぬまで王家と始祖に尽くすルート)
そして書いてて気づいたけど、エレンの始祖、ポジション的にハンジさんが継承する言い出さないかこれ……(仮にシャーディス教官みたいな年寄り勢が名乗りを上げても、13年後にはまた話が回ってくることに変わりはない)

このルートだと、もしかするとヒストリア犠牲にしたくないエレンと悪魔を求めるフロックのコンビにエルヴィン犠牲にしたくないリヴァイが追加されて『島の外滅ぼそうぜ!』というおもしろ展開ありえるかと思ったけど、相手はエルヴィンだ! 先手を打って潰してくる未来しか見えねぇ! 残念!(むしろ今のエレンがやったより上手に突き離すかも)

……エルヴィンって、つくづく家庭とか持っちゃいけないタイプだと思うわ……知りもせん大勢を救うために一番大切にしなきゃいけない家族や周囲の友達泣かすやつやこれ。

そんなこんなで、エルヴィン生存・犠牲最小限ルート、まとめるとこうなります。

【メリット】

  • 犠牲はエルヴィン、ヒストリアとその子孫、始祖継承者と最小限に抑えられる
  • サシャは死なない
  • 兵団上層部も死なない
  • ジークの計画はジークの頭の中だけで終了する
  • イェレナが『ぐぬぬ……』する
  • フロックはエルヴィンに追加地獄与えることに成功(メリット……?)
  • ヒィズルと協力関係が結べる
  • 世界「悪魔の島滅ぼす? 無理無理無理!」
  • 時間をかければ世界と交流できる
  • 『人類は』救われる

【デメリット】

  • エルヴィン、1回目は投石、2回目は巨人に食われて死亡という追加地獄
  • ヒストリアとその子孫は巨人継承確定
  • 主人公は継承のため誰かに食われて終了
  • 104期、ハンジさんが継承候補に挙がる可能性大。(一般人のコニーのかあちゃんは怪しい)
  • リヴァイが曇る
  • 周辺もまんべんなく曇る
  • 悪魔を求めるフロック的にはモヤっとする
  • 巨人の脅威は残る
  • 巨人継承も続く(50年で終わる保証なし)
  • ユミルちゃんは存在すら気づかれない
  • 終始交渉パートの漫画となる
  • 別マガの売上が落ちる
  • 単行本の発行部数が減る
  • アニメは3期で終了
  • 『海で終わっとけば名作になれた』と言われる

…………

兵長! たとえ島のお外の世界が『お前の選択っていつも裏目に出るよな!』と責めてきたとしても、私は兵長の味方ですから……!

エルヴィン「ありがとうリヴァイ!」
エレン「ありがとうございます兵長!」
読者「サンキューリヴァイ!」
講●社「よくやったリヴァイ!」
N●K「ファイナルシーズンがんばろうぜリヴァイ!」

もしかするとお注射の時、兵長の背後ではとてつもなく大きななにかが働いていたのかもしれない。知らんけど。

※この考察について2020/5/2に動画版作成しました。

エルヴィンが次の団長をハンジさんに指名した理由

だんちょーズ

トリプルだんちょー

↑14代目と13代目だけのつもりが仲間はずれっぽかったんで12代目とアッカーマンも追加した。

さて、127話、前半のハンジさんは、かつて『地下室に行きたい……』と弱音吐いたエルヴィンみたいでしたね。

進撃の巨人127話

進撃の巨人127話[ 諫山創 ]

『死んだ仲間が見てる(気がする)』ってのは、調査兵団の宿命なのかも。もちろん『すべては妄想なのかもしれない』けど。

ただ、エルヴィンはリヴァイに背中を押してもらって踏み出したけど、ハンジさんは自力で一歩踏み出したのがエルヴィンとの違いでしょうか。
ハンジさんも分隊長時代はリヴァイに背中押してもらったけど(ニック死亡後)、今のハンジさんは団長として自分で自分の背中押して地獄に踏み込んだ感じ。(踏み出す足に意味がある)

進撃の巨人127話

進撃の巨人127話[ 諫山創 ]

まあ、兵長寝てたしエルヴィンの時と全然状況違うけど、弱音吐いた次のコマで抗う気満々で荷車修理しちゃってるんだもんなぁ……(ハンジさんと状況が似てるのはジャンのほうかな。ジャンはハンジさんとミカサにきっかけを与えられ、マルコに背中押されてようやく踏み出せた)
ハンジさんおらんかったら、ジャンは耳をふさいだままで104期集合も怪しかったし、マガトさん達も途方に暮れてたかも。

さて、以前も考察しましたが、なんか今回の127話でエルヴィンがハンジさんを団長に指名した理由がだんだんはっきりしてきたような気がしたんで、こちらも改めてもっかいやってみようと思います。

まず、エルヴィンはエレンのような巨人になれる人間(人間の姿をした巨人?)の存在やラガコ村の一件(巨人の正体が人)で、『壁の外にも人類がいる』ことを誰よりも早い段階で確信したんでしょう。(13、14巻あたり)
そしてアニやライナー達の存在により『理由はわからないが『壁の外の人類』は自分達を『敵』と認識している』と知った。ここがポイントではないでしょうか。

相手が『人』であるとわかった以上、自分がやって来たような戦い方(人間性を捨てる)はいずれ通用しなくなる。むしろ、『相手が『人』だからこそ、こちらも『人』でなくてはいけない』と思ったんでは?(『人間性』捨てちゃったらどちらかが滅びるまで争うことになる)

ハンジさんは相手が巨人だろうとコミュニケーション取って理解しようとしてた変人。

進撃の巨人127話

進撃の巨人127話[ 諫山創 ]

今でも、敵であるはずのマーレの元帥と手を組むとか、たとえ利害が一致したとしてもそうそう出来ないでしょう。しかもハンジさん自身は、マガトさん達を責めたり憎んだりする素振りすら見せない。(それどころかフォローまでしてる)
それが出来ちゃうのは、『相手を知りたい』という欲求では。

エレンとライナー達の登場で、『時代が変わる』と誰よりも早く察知したエルヴィンは、『敵は駆逐したるー!』ではなく、『敵だろうとなんだろうと、まず、知る』を重視するハンジさんこそ次期団長にふさわしいと判断したんでは。
そうなると、ミケさんや他の古参が生きてたとしても、『次期団長はハンジ』は揺るがなかったのかも。

もしこれが、ライナー達の襲撃やエレンの登場がなく、『巨人は憎むべき敵! 駆逐しなきゃ!』な時代のままだったら、エルヴィンはまったく別の人を次期団長として指名したかもしれません。

ただまあ、エルヴィンにとって大誤算だったのは、『巨人になれる』のが『人類』ではなく自分達『一部の種族』だったことであり、『壁の外の世界』というヤツに交渉の余地ゼロレベルで嫌われまくってた(人とすら思われてない)ってことですがね。ハハッ、まいったねこりゃ!

ハンジ「あんたの唯一の失態だよ……(涙目)」

進撃おかん力検定

そしてそんなハンジさんがかあちゃんに見えて仕方ない127話。重い空気を必死に盛り立てようとするのも『おかわりどうすんの!』はどう見てもかあちゃん。(ミカサはエレン専属かあちゃん)

進撃の巨人127話

進撃の巨人127話[ 諫山創 ]

ズボラキャラかと思いきや今回意外と普通に料理してたり、寮母さんとかやらせたら肝っ玉かあちゃんとしていい仕事してくれそう。(掃除洗濯能力は知らんけど兵長と組めば完璧な布陣になる)
かあちゃんはつえぇからな……

ここでかあちゃん繋がりでプチ考察。
『かあちゃん』と言えばミカサの宿主って『エレンじゃなくてカルラママなんじゃねぇか』って思うことがたまにあるんですよね……我が子が間違ったことしたら止めずにいられないのはまさにかあちゃん。
進撃の巨人 (1)

進撃の巨人 (1)[ 諫山創 ]

グリシャパパは進撃の能力やこれまでの継承者のこともあって息子の言う通りにしなきゃいけなかったけど、そんなの知ったこっちゃないカルラママなら、今のエレンはたとえそれが自分達のためであろうと止めに来ると思うんだよなぁ……
進撃の巨人127話

進撃の巨人127話[ 諫山創 ]

現実でも、万歳で我が子を戦場に送り出さなきゃいけない時代あったけど、人を殺しに行ったり逆に殺されたりするようなところに喜んで送り出すかあちゃんいないとは言わんけど普通はそうおらんよ……(カリナママ……)

ハンジさんに残された選択肢

127話でエレン止める方向に話が向かっていますが、『止めたとしてその後どないすんねん』というプランがいまいち見えてないのが今最大の問題。

唯一方法があるとすれば、それこそ『ヒストリアとその子孫に巨人継承してもらって地ならしを抑止力としつつ島発展を急ぐ』という当初の兵団プランしかないんですよね。現在、寿命が近いマーレの巨人継承者が3人ほど手元にいるから、ジーク●しても大丈夫だし……(マガトさんもそんくらいの要求飲まなきゃなぁ……)

エレン説得出来そうなのはヒストリアくらいかなぁ……ただ、ヒストリアにとっても地ならしは自分に有利なことだし。(むしろエレンと共犯の可能性すらある)
そのヒストリアを説得する方法があるとすれば、ハンジさんは、

自分と自分の子孫が始祖継承する

くらい言わんと、ヒストリアと対等にはなれんのよね……(始祖継承者に能力行使の決定権がある以上、マガトさんもハンジさんが始祖継承するくらいしないと納得しない)

なお、ハンジさんは結婚も子供もまだなので、今から相手探すことになりますが、その場合、巨人化不可の兵長は確実に対象外。場合によっちゃ『子種さえもらえりゃ誰とでも』になりかねん事態に。(相手だって巨人継承前提の嫁と子供なんて嫌すぎんだろ……)

まあ、さすがにまだいもしない自分の子供に巨人継承させるまではなくても、『自分が始祖継承する』くらい言わなきゃ説得力ないかな。
クサヴァーさんみたく、巨人博士であるハンジさんが始祖継承して、さらに王家の巨人と接触することで過去の始祖の記憶を深掘り。そして『巨人化の秘密』に迫れば、『巨人化しなくなる方法』にたどり着けるかも。現に『巨人化しないユミルの民』がすぐ隣にいるから、不可能ではないことはわかってるし……(もしそれが出来れば、差別は消えるとまではいかんが時間経過で多少は風化。島の技術力が外国と並ぶくらいまで育てば、継承もきっちり終わる可能性が高まる)

とまあ、仮にハンジさんがこれくらい考えていた場合。

兵長「お前の覚悟はわかった。そんじゃー俺も覚悟を決めてエレン支持するわ……」

で、兵長がエレンサイドに寝返りそうですがね。髭●すは島外滅びた後でも十分出来るし……(兵長はシチューどころか話の輪に加わってすらいないんだよなぁ……あの寝グセからしてガチ熟睡してただけだろーけど)

まあ、『寝返る』とまではいかんでも、ずっとふて寝するだけでいいんですがね。島外滅ぼすも立ち止まるも、決定権があるのはエレンだし……

なにしろこの方法じゃあ、仮にヒストリアは説得出来ても、エレンは絶対説得出来ねーもん。むしろ進撃が加速する。(そもそもヒストリアに継承させたくなくておっ始めた地ならしだし……)

最悪、『髭●してエレンを強制的に止める→エレンを巨人の中から引きずり出して食う』くらいの強硬策じゃなきゃ止まりそうにないぞ。でもそんなのハンジさん達しないだろうし。解決法としてもなんかちがくね?
となると、この選択肢はまずないよなぁ……

うーん、どうすんだろ。126話の問題点を127話で解消したように、この問題も次回で触れることになりそうだけど。
でも結局、ハンジさん達はユミルちゃんのことすら知らないから、エレンと話する段階まで進まないと『選択肢』すら出てこなさそう。わからなくても考えながら進むんや……

エレンはどこまで計算してる?

気になるのが、エレンは『104期やハンジさん達が自分を止めるために動くことも計画に入れてる』気がする点。(未来の記憶で見てる?)

なにしろ今の状況を見ていると、『おまえらが大事』『長生きしてほしい』と言ったはずの104期を含め、誰かが死にそうにしか見えないんですが。
そうじゃなくても、『死にそうなくらい危険な目』にわざわざ遭わすのはなんで?(レベリオ戦でサシャ死んどるで……)
むしろガッツリ共犯にして、気が付いた時には引き返せませんでしたー。状態に持ってったほうが安全じゃね? 上手に出来る気がしなかったから?
もしくは、『地ならし』さえ発動させりゃこっちのもんで、まさか止めに来ることはまったく予想してなかったなんてことはさすがにないよね……? 

仮に『ヒストリアの巨人継承さえ阻止出来りゃ他のヤツはどうでもいい』ってクソな考えだったのなら、むしろ邪魔者のハンジさんや兵長はもっと早い段階で消さなきゃダメでしょ。ついでに104期も守れるよ?(ミカサは止めたいと思ってはいても何も出来なさそうだしアルミンは島外滅びた後に思考行っちゃってるしジャンは耳を塞いでるしコニーはその辺の困ってる人助けるだけだし)

まあ、『消す』は行き過ぎだし、止めに来るかどうかはわからんかったから仕方ないとして。行動を『抑止』する方法はあったんですよ。それは、

ハンジさんに例のワイン飲ましとく。

兵長はまあ、巨人化しないことをエレンが知っていた可能性があるからいいとして。

兵長「よくねぇよ」

問題はハンジさん。
あのワイン、始祖の叫びでも巨人化するんでは?

おまけに今、髭お兄ちゃんエレン始祖に取り込まれてるジャン? 有効そうジャン? 髭お兄ちゃんは効果範囲あったけど、始祖はわからんジャン?(仮に無効だったとしても、試すのは怖すぎ)

もしハンジさんにもあらかじめ例のワイン飲ませておけば、これまでは髭の『叫び』の範囲から外れてたから巨人化せんで済んだけど、次はそうもいかないよ? だってエレンのトコ行くんでしょ?
エレンの『叫び』も『有効』だとしたら、ハンジさんはエレンに近づけないし逆らえない。兵長にとっても104期にとっても人質になるしで、最高の抑止力になるよ?(エレンが最高のクソ野郎になるけど今さらやし……)

単に飲む機会がなかった? いや、『機会』とは作るもんであり、イェーガー派を利用して例のワインを飲ますなり食事に仕込むなりすることは可能だったはず。それこそ、拉致った時に飲ませることも可能だったんですよ。
それさえしとけば、抵抗はあきらめて兵長と駆け落ちしてくれたかもしれないよ? でもしなかったよね? なんで?

つまりエレン的には、今の『反イェーガー派』を出すためにも、ハンジさんには動いてもらわなきゃいけなかったってことでは?
一方的に滅ぼすつもりで、しかもそれが『成功する=ハンジさん達敗北(死)』に繋がるなら、記憶のかけらに旧リヴァイ班がいたのもなんか不思議に思えてくるし……(104期を旧リヴァイ班の二の舞にしたくなくての今の行動ならば、そもそもエレン放送しちゃダメでしょ)
つまり、104期達におとなしくしててもらうには、ハンジさんの動きを完全に封じるのが最善だったんですよ。

それをしなかった理由。おそらくは、

エレン「あ、そこまで考えてなかった☆(*’∀’*)テヘ」

なんだろうなと思います。(ダメじゃん)

いや、だってここまですべて『計画通り……!』だったらエルヴィンとかゲスミン頭脳派衆に並べるやん。でもエレンやねん……! ここまで悪知恵働く子やったら、アルミンいらない子になるねん……!

となると、やはり『未来の記憶』でハンジさんを中心に、みんな来ちゃうのを見たんでは? もしそうだとしたら、フロックになんか一言くらい言っといてあげてよ! とは思うけど……(おかげで泣きながら追っ手を返り討ちするハメに)
いや、むしろフロックのほう抑止せにゃあかんやろ! いくら『それもまた自由』ったって、死んじゃったらどーすんだよ……エレン放送でハンジさん達に『ここまで来てねー』って呼びかけるわけでもないし……(ピンポイント放送は出来ない?)

アルミン「ここに来るまでにこうなってああなってこないなことに!」
エレン「え? マジ?」

↑こんなオチなら無駄に鋭利なスパイク装備した兵長に100回蹴られても文句は言えない

ま、まあ、真相はエレンと話すまでわかりっこないんですが、少なくとも『あの景色を……』に繋がる、エレン的にいい感じの未来がこの先あるのは確かなんですよね。問題なのは『みんなにとって』じゃなくて『エレン的に』な点なんですが……

進撃の巨人 (30)

進撃の巨人 (30)[ 諫山創 ]


とりあえずハンジさんのおかげで『9つの巨人』が集まったわけですし、反イェーガー派結成よりもそっちのが重要に見えますね。(ユミルちゃん解放に必要? それともハルキゲニアくん関係?)
元々ひとつだった巨人が9つに分かれた理由とか、巨人にはまだ謎が多すぎるし、解明に迫れるのってハンジさんしかおらんし。
となると、ハンジさんは最後まで生き残って、そっち方面からの解決に迫っていくんではないでしょうか。知らんけど。

それでは、今回はこの辺で。おもろかったらいいね! ボタン押していただけると喜びます。

第18回考察 後編

最新話までの時系列

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