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進撃の巨人122話 二千年前の君から考察と今後予想 後編

考察・予想

進撃の巨人122話、考察後編です。
前編は始祖ユミルや巨人の謎を中心に考察しました。

前編はコチラ

後編では、

こんな感じで、エレンの目的や行動の理由、東洋人の謎、そして122話以降の展開予想を行っています。

個人的な感想を交えた考察や予想です。(基本、原作コミックを元にしています)
今さらなものやよその考察とかぶったりとかそりゃねーわなのもあるでしょうが、あたたかく見守ってください。考えるだけなら自由だろ?
2019年10月の122話時点の内容です。ネタバレ配慮してないんでご注意を。

122話の最後では、これまで蚊帳の外だったアルミン達的には、壁巨人出てくるわエレンが『始祖の巨人・真打』にメガ進化だわでワケワカメな状況でしょうが(エレンと話出来んのこれ?)、そこはもう、ユミルちゃんのミラクル始祖パワーで全ユミルの民の頭ん中にこれまでのエレンの記憶を流せば1ページで済みますよ。記憶改竄出来るんだからこれくらいよゆーよゆー。知らんけど。

そして記憶を見たアニがついに目覚める、と。(実際、このタイミング逃したらアニどこで目覚めんだよ……)

進撃の巨人 8巻

進撃の巨人 (8)[ 諫山創 ]

そんな感じのことを想像しながら、考察後編スタート。

壁巨人復活! エレンが1か月、牢屋に入ってた理由はコレだ!

まずは壁巨人についてです。
ハンジさん考察の回で『エレンの首飛んだのは夕方』と予想しましたが、つまりこれから日没→壁巨人停止あり得るんじゃあ? と考えています。
実際、ニック司祭が『光に当てるな!』と大慌てしてるから、壁巨人は『光の元』でしか動かない。そもそも壁ん中で動かれると困るし、これは可能性高いんでは。

これ、『エレンが1か月おとなしく牢屋に入っていた理由の解明』に繋がる気がします。

だってジークに接触するなら、とっとと牢屋抜け出せばいい。なのに1か月牢屋に入っていた。
『未来視』でマーレが来る日を知ったから、その日に合わせた? とも考えられますが、それが『何年何月何日の出来事』ってわかるの?
そもそも『マーレの襲撃』は、『ピークがエレンと接触し、合図を送ったことで始まった』わけじゃないですか。『日時はある程度コントロール可能』となると、これは根拠が薄いと思います。

となると、『兵団内に脊髄ワインを広めるため』? となりますが、これ、私は『ジークや読者を欺くためのフェイク』なのでは? と思います。
ジーク的には、早く計画実行したかったはずなんだけど、エレンに『この日にしよう』と提示された。(ジークの『場所と時間覚えているんだろうな』というセリフからして、会う日は『最初からはっきり決まっていた』ようですし)

進撃の巨人 28巻

進撃の巨人 (28)[ 諫山創 ]


そしてその理由として『兵団内にワインをばらまく時間が必要』と、割とそれっぽい理由を提示され、ジークも納得。

つまり目的は『時間稼ぎ』で、本当は脊髄ワインを兵団内にふるまう必要、エレンにはなかった。だからジークが叫ぶ時『待て――』と止めようとしたんじゃないかと。

エレンの視点で見ると、

  • 牢屋に入る→入ってる間はピークに見つからない(マーレ襲撃がない)
  • 頃合いを見て、イェーガー派を使って自分が牢屋にいると情報を流す→ピーク・ポルコがやってくる
  • 『この日や!』というタイミングで牢屋脱出→ピークと接触し、マーレ襲撃(でもって同じ日にジークも兵長にボコられ……じゃない、逃げ出さなきゃいけない)

マーレ襲撃が『偶然』ではなく『この日じゃなきゃいけない』理由。
その理由とはズバリ、『この日の夜が新月』だから。

『新月の日』なら、ちょっと調べりゃ『何月何日』なのか事前にわかりますよね。
シガンシナ奪還作戦も、『月光で動く巨人』を警戒して、新月の夜に行動を開始しました。
壁の巨人も、一度は動いたけど完全に夜になったら動きを停止するんでは? (同様に憲兵の無垢巨人も停止するから、その間は殺さずに済む)

エレンは、壁内人類やマーレ兵に時間的猶予を与えるために、『新月の日』を待って行動を開始したんではないか……だってそうじゃなきゃ、マーレ側と話をする間もなく、パニック映画みたいになっちゃう。

この『新月待ってた説』、我ながらいい線行ってるんじゃないかと思います。知らんけど。(エレンの指示で壁巨人止まるんじゃね? とか、優しい人はそんなこと言わない! コントロール出来ない巨人なのかもしれんやろ!)

エレンの真の目的は? 地下資源の謎に迫る!~キヨミん強く生きて~の巻

・絶対目覚めさせちゃいけない魔王
・絶対復活しちゃいけない古代兵器
・絶対解かれてはいけない大妖怪の封印

これらすべてが復活しなかったRPGがあるでしょうか? ない。

そんなわけで、やっぱり壁巨人の封印が解かれたわけですが。
以前から、『壁巨人、壁内向いてんじゃね?』と言われてましたが、122話でマジ内側向いてることが判明しました。
その理由について、私の予想はこうです。

カール・フリッツは、壁内人類滅ぼすために内側を向かせて壁を作った

つまり『地ならし』とは、『世界への脅し』と見せかけて、ユミルの民とエルディアを滅ぼすための自爆スイッチだった、と。(145代、どっちに転んでも滅ぼすマン)
でもそれだと、エレンが壁巨人復活させたのおかしいですよね。そこでエレンは、壁巨人が内側向いてるのを逆手にとって、別のことに利用するのではないかと。
それは何かというと、

壁内の中心『謎の地下資源』を徹底的にぶっ壊す

ではないかと。
先ほど、『夜になると壁巨人停止』と考察しましたが、その『猶予時間』になにするかっつーと、『壁内人類』に『選べ。家畜として柵の中で死ぬのを待つか、自由を求めて戦うか』と二択なのに一択選ばせる、と……(まあ、兵長もやったしね。エレンもね。それくらいはね)

進撃の巨人 14巻

進撃の巨人 (14)[ 諫山創 ]


壁内人類、大慌てで避難。壁内をカラにする。これで準備完了。

さて、ここからは地下資源の謎です。
もうこの辺は完全に想像ですが、『巨人誕生の秘密』につながるのではないかと。
122話で水に落ちたユミルに根っこみたいなのが寄生するシーンがありました。(ネットでは『ハルキゲニアに似てる』と言われてるんで、ここでは『ハルキゲニアくん』と呼びます)

進撃の巨人121話

進撃の巨人122話[ 諫山創 ]

壁内の地下にはハルキゲニアくんがいっぱいいて、いろんなものに寄生→それが謎の地下資源の材料になっている?

ユミルのような人間に寄生すると『意思を持つ巨人』になるけど(そして座標でこねこねするユミルがいる)、それ以外の生き物に寄生すると、氷瀑石や光る鉱石みたいになったり、黒金竹のようになったり……『巨人の硬質化』と無関係とは思えないんですよね。
つまりエレンの望みである『巨人を駆逐する』は、始祖ユミルを解放して巨人化させなくするだけでは不完全。
そもそもの根源であるハルキゲニアくんのいる島の中心の地下資源を完全につぶして初めて達成される、と。

こうすれば、

巨人の脅威と地下資源がなくなる→世界がリスクを冒してまで、今すぐパラディを攻める理由がなくなる

に繋がると思うんですよね。
パラディ攻めは『恐ろしい巨人を退治する』という大義名分の元の『各国の地下資源争奪戦』でもあるわけですから。
隣国マーレならともかく、島から離れている他の国が、『恐ろしい巨人を退治する』だけを目的に襲撃しますかね? 何にも得られないのに。
つまりかつてエレンが言ってた『手出しできねぇようにしてやるんだ』は『手を出す価値がないようにしてやるんだ』だった?

進撃の巨人 26巻

進撃の巨人 (26)[ 諫山創 ]

まあ、資源がなくなると立体起動も使えなくなるし貿易どないすんねんとか『それでもやっぱパラディつぶすわ』って国もあるかもしれんだろとか色々問題はあるだろうけど、案外、ゲスミンの外交能力が発揮されたりして。(『世界を救うのはアルミンだ!』←『物理攻撃で救う』とは言ってない)

そしてもう1つ。エレンにとって、『壁は開かれたはずなのに、未だに疑問もなく壁内で暮らし続ける壁内人類』が許せないのではないかっていうのもあります。その姿はまさに『柵が開いてるのに出て行かない家畜』
このままじゃ、自由のために戦ってきたクルーガーやグリシャ達復権派、エルヴィン達調査兵団の死が無意味なものになる。
『自由への対価は俺が払う。だからとにかく1回出ろ!』と、強攻策に出たのかも。(ハンジさん考察回でも挙げた『27巻のエレンがキレた理由』って、ひょっとしてみんな壁(柵)の外に出ないことを怒ってた?)

進撃の巨人コミック27巻

進撃の巨人 (27)[ 諫山創 ]

↑『あんたらこんくらいやんなきゃ出て行かないでしょ!』とも取れる。

仮にそうだったとしたら、『エレンが誰にも相談せず黙っていた』理由が解明されると思います。
『資源を失う』『住む家も失う』なんて、島民はもちろん大反対でしょうし、アルミン、ハンジさんもさすがに首を縦に振れない。『せめて仮の住居出来るまで待って!』くらいは言うかも。
でもジークの寿命は迫ってる。世界も攻めてくるからそんな時間はない。(27巻でエレンが島の開発急いでいたのはちょっとでも避難しやすくするため?)

進撃の巨人 27巻

進撃の巨人 (27)[ 諫山創 ]


キヨミ様だって『だーまーさーれーたー!(発狂)』ですし。(でも知らせると協力してくれなくなる)
しかし、エレンが黙ることで他の島民も同じくだまされた。
ラストは、エレンがキヨミ様の肩に手を置いて
エレン「だましたんは俺だけやから、他のみんなはカンベンな? テヘペロッ☆」(何故か関西弁)

壁内に東洋人がいた理由は×××××のためだった!?~上様、過度な好奇心は身を滅ぼしますぞ!の巻~

地下資源の謎が解明されると、ミカサのご先祖である、壁内に取り残された東洋人の謎も解ける気がします。

私が挙げるのは、『口封じのために閉じ込められた』説。

まず、東洋人が島に来た理由です。
ここはもう単純に、キヨミ様同様、資源狙いでやってきたんじゃないでしょうか。もしくは、将軍家ご子息様が好奇心旺盛すぎて、パラディにしかない巨大樹やら謎の資源見たくて来ちゃったとか。(そしてその感動を本国に手紙とかで伝える→現在のキヨミ様に繋がる)

しかし、家臣達と謎の地下資源をさらに詳しく調べるうちに、

  • 『資源の秘密』を知ってしまう→知ってしまったことがバレる
  • 145代カール・フリッツ「お前は知りすぎたようだ……」
  • 壁内に閉じ込められる

となったのでは?(これ、けっこーつじつま合ってんじゃね? 知らんけど)

これなら、『迫害されていた』っていうのも納得なんですよね。もし『カール・フリッツとお友達で、心配して一緒に来ちゃった』だと、いくら人種が違うとはいえ、迫害されるのは変ですから。
そして迫害しとけば、仮に資源の秘密をしゃべられたとしても信用されないですし。(だったら全員抹殺のほうがよくね? と思うけど、そこは『不戦の契り』をしちゃったくらいの人だから、事情を知らない家族には情けをかけたのかも。事実、アッカーマンも東洋人も『静かに一族全滅』しつつあったし)

なにしろ悪意ある人間がハルキゲニアくんを手に入れたら、『第2のエルディア帝国誕生』だもんなぁ……(やらずにはいられないのが人間)
つまりカール・フリッツが東洋人もろともパラディ島に引きこもったのは『巨人誕生の秘密』を守るため。そして、『始祖ユミルの悲劇』を繰り返させないためでもあったのかな、と考えます。

そう考えると、『エレンの目的=地下資源破壊』はやっぱありうるかと。
あと、ミカサの頭痛の原因も、将軍様が地下資源調査中になんかに触れてしまって、それが継承されたとか?(だから帰すわけにはいかなくなった?)
兵長とケニーに頭痛描写がないってことは、ミカサの頭痛は東洋の血が由来。ありうると思います。(そうなるとエレンの最終目的はミカサの救出も含まれるか?)

今後の展開予想・立体起動戦ファイナルはあるのか?

さて、ここからは、ここまでの考察を前提に踏まえた今後の展開予想(という名の妄想)です。いやこれまでのも全部妄想だけど。

夜になり、壁巨人が停止したとして。
パラディもマーレも『とにかくドンパチやってる場合じゃねぇ』状況なのは目に見えて明らか。

現状、『マーレ側』として話が出来るのって、マガトさんだけなんですよね。(ライナーやピークはユミルの民だから、『マーレ代表』として話をするのは不自然)
マガトさんが用済みなら、アルミンの雷槍ドーン! の時に死んでりゃいいわけですし。つまり、マガトさんにはまだ『パラディとマーレを繋げ、そして自分の目で見たものを世界に証言する』という役割があるのでは?
マガトさん的にも、そもそもの目的である『始祖の巨人の奪還(ついでにジーク●す)』が現状わけわからんことになってるから、とにかく今の戦闘は中断し、現状を把握することを優先するのはそんなに不自然じゃないと思います。
さらに、マガトさんはヴィリー・タイバーからなにかしら情報を得ている可能性もあるので、話の流れ次第では共闘もありえるかと。撤退するにも、飛行船は落ちちゃってるし。(でなきゃ、今いるマーレ兵全滅ルートしか見えない)
そしてアニの安否確認もこのタイミングか?

あと、ヒィズル。
『氷瀑石の飛行艇』もそろそろ登場するかも。ここで登場しとかないと、どこで登場すんですか! 

進撃の巨人 27巻

進撃の巨人 (27)[ 諫山創 ]


マーレの飛行船が壁内に向かっていることを知ったキヨミ様が、ミカサ救出のため飛行艇で壁内へ向かう→途中で兵長とハンジさん発見・救助してミカサの元へ?

しかし『資源つぶす』がエレンの目的だとしたら、キヨミ様、賭けに大負けですね……ヤケクソになって逆に男気見せてバリバリ協力してくれりゃいいんですが。(『あなた様だけはお守り致します』は信実であって欲しいんだ……)

進撃の巨人 27巻

進撃の巨人 (27)[ 諫山創 ]


そしてその飛行艇で地下資源の調査に向かうとかあり得るかも。(一般人の避難はキースと他兵団員担当)
これに関しては、地下街出身の兵長が何か鍵を握っている可能性がありますよね。『地下街』も大概謎の場所ですから。
怪我で戦闘は無理でも、道案内くらいなら出来かもしれないし。これまで散々守ってくれた兵長を今度は104期で守る展開とか来たら泣けるやろ。

もしくは、地下住民を逃がすとかね。
地下街からでは壁巨人見えないし、記憶を見せられても、地下から出たことのない人は『もう死んでもいいや』と動かないんではないかと。(まさに家畜)
この人達の心を動かせるのは、ハードモードで生まれヘルモードを生き抜きアルティメットモードの今を進むリヴァイ兵長しかいないですよ。

アルティメットモードを進むリヴァイ兵長考察はコチラ

気になるのは立体起動戦ファイナル。
もしエレンの壁巨人の使用法が『地下資源破壊』なら、壁巨人と直接的に戦う必要はなくなるんですよね。
もしかすると、地下に巣食う化けもん的なのがいて(グリシャが見た『あんな恐ろしいこと』はこれ?)、それを退治……とかあるのか? 立体起動戦なしのまま終わるとはどうしても思えないし。
『結果は誰にもわからなかった』→エレンの未来視でもわからない出来事が起こる展開も、十分あるんじゃないでしょうか。(120話の記憶のかけらに旧リヴァイ班がいたのは、過去のトラウマか? リベンジへの挑戦か?)

進撃の巨人 6巻

進撃の巨人 (6)[ 諫山創 ]


そして無垢化された憲兵団やコニ―の母ちゃん、海行く途中の子もね、戻れる可能性とかあるのか?(エレンがヒストリアの「どこにいたって私が必ず助けに行く!」を継承しているのなら、見捨てるなんてしないと思うんだよなぁ……ジークやフロックでさえも)

そんなわけで最終決戦? は、鎧、車力、女形、顎、超大型、獣と、パラディやマーレ、アッカーマンに東洋集結来るか? 知らんけど。

第3回考察前編

第4回考察

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