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進撃の巨人131話地鳴らし どうなっちゃったのエレン!?フロックやハンジ達との違い考察!

進撃の巨人131話『地鳴らし』の感想と考察前編です。
これで進撃も残りあと3%かぁ……
クライマックスが気になるけど終わるのも寂しいなぁ。そして進撃が終わるということはこのサイトも……あっ。(察し)
まあ、元の閑古サイトに戻るだけという気もしますが。

個人的な感想を交えた考察や予想です。
よその考察とかぶったりとかそりゃねーわなのもあるでしょうが、あたたかく見守ってください。考えるだけなら自由だろ?
2020年8月の131話時点の内容です。ネタバレ配慮してないんでご注意を。

誰かエレンを救ってあげてください……

毎度のことながら、今回はさらになんつーか……130話の時も言ったけど、アルミン達はやっぱ邪魔する敵は●してでもエレンのトコたどり着かなきゃアカン……エレンに救いがなさすぎる……
前々から『『世界を滅ぼす』って子供みたいな発想やな』と思ってたけど、本当に子供に戻ってしまうとは。

進撃の巨人131話[ 諫山創 ]

進撃の巨人131話[ 諫山創 ]

エレンは始祖ユミルちゃんに『お前は神やない。ただの人や』ゆーてたけど、やはりあれはエレンが一番誰かに言ってもらいたかった言葉なんだろうな。そら神様か特別な何かみたいに扱ってくるイェーガー派に対して冷めた目するわな……

122話

進撃の巨人 (30)[ 諫山創 ]

ライナーに会った時『仕方なかったってやつだろ?』って迫ってたのも、意地悪とかじゃなくて単純に『そん通りや! しゃーなかったんや! 環境や時代が悪かったんや!』って言って欲しかったんじゃあ。(何故関西弁)
そうすりゃエレンも別の何かのせいにして、ちょっとは気持ちが楽になったかもしれないのに、さすがはライナーさんや。『全部俺が悪いんだよ!』だもんな……あれでエレンもすべての罪を自分で背負う覚悟を決めてしまったんでしょうか……

ハンジさんへの『他のやり方おせーてYO!』もSOSですよね。いや、それならそれで言えよ! って思うけど。

進撃の巨人 (27)[ 諫山創 ]

進撃の巨人 (27)[ 諫山創 ]

『なんかあったんでしょ?』と問い詰める母ちゃんに『なんにもねぇよ!』って、反抗期かよ!(むしろ反抗期ならまだ平和だった……)

エレンはエルヴィンの『逆』を行く?

こうして見ると、130話では覚悟ガンギマリに思えたけど、その覚悟を決めた後であるはずの131話ですげぇメンタル弱ってるなぁ。
『今日こそ告白するんだ!』って覚悟決めても、直前になったら『よし、明日にしよう!』になるのが人間だしな……(そしてそれが毎日続く)
いざ実際マーレに行って、人々の暮らしを見て、それでもなお覚悟ガンギマリなんてそら無理やったわ……

進撃の巨人131話[ 諫山創 ]

進撃の巨人131話[ 諫山創 ]

ラムジーくんに語っているのも正真正銘エレンの『本音』ですよね。その『本音』の部分こそ、アルミンやミカサ達にぶつけて欲しかったけど『近すぎる』からこそ『話せない』ってのがまたお辛い。(ラムジーくんはまったくの第三者だからこそ本音を話せたんやろな……言葉も通じないし)

『島のみんなを救いたい』も本音だけど『壁の外に人がいてガッカリした』も本音。なんかその『白黒つけないカフェオーレ♪』なのが『まさに人間』って感じで、すげぇ安心したよエレン……カルラママのこと思い出してくれてホントよかった。(このカルラママはグリシャパパの記憶?)

進撃の巨人131話[ 諫山創 ]

進撃の巨人131話[ 諫山創 ]

しかしこれは『壁の外に人がいてガッカリした』という『本心』を『島のみんなを救う』という『使命感』で隠して突き進んでたってことですよね。『使命で本心を隠す』って、なんかエルヴィンに似てるな。

でもエルヴィンは『夢を諦めて死んでくれ』だったけど、エレンはその逆になってない?
だって、子供の頃からの夢を捨て、『大人として使命を選んだ』のがエルヴィンでしょ。選択肢なかったとはいえ。(巨人展のエルヴィンのテーマが『守り抜いたものは夢か使命か』)
エレン、使命を犠牲にしたからこそ子供返りしちゃったんじゃねーの?(エレンのテーマが『犠牲にしたのは正義か自由か』)
なんか子供エレン、島とか使命感とかそんなのお構いなしに暴れてるように見えるんですが……これ、最後島も潰しにこない? 大丈夫?

難民少年のおなまえ

進撃の巨人 (30)[ 諫山創 ]

進撃の巨人 (30)[ 諫山創 ]

エレンの記憶の欠片にいた子のお名前がついにラムジーくんと判明しましたが、今回で犠牲者代表とも判明しました……いや、予想はしてたけど……(エレンはその名前すら知らないのか……)
一緒にいたハリルくんは弟か親戚かな。

悪いことだとわかっていても、難民じゃあロクな仕事もなかっただろうしなぁ。他人から盗んででも生き抜こうというしたたかさというかたくましさというか。(これこそ『仕方なかった』ってヤツだろうな……いや、盗まれたほうはたまったもんじゃないけど)
そして言葉はほとんど通じないけど『アリガトウ』は言える子やった……

進撃の巨人131話[ 諫山創 ]

進撃の巨人131話[ 諫山創 ]


仲間のため、未来のために片手失ってでもお金を貯めてた少年達が、落としてしまったお金を拾い、そのお金を握りしめてむごたらしく死んで行くのは……兵長があげたお金もあの中にあったのだろうと思いを馳せれば余計鬱になるのでオススメです。(何故オススメする)
この子達にとって『お金』とは『未来への希望』の象徴であり、それを捨てることは『未来を捨てる』ということだったんでしょうね……捨てても死んでたけどさ……

エレンがラムジーくんを助けたワケ

さて、エレンがラムジーくんを助けたタイミングは、屋敷からエレンがいなくなった時ともとれる感じでしたが(助けたお礼に宴会誘われた的な)、エレンは『まだなにも』と言ってたし、ラムジーくんの顔の傷がそんな数分で治るようなもんにも見えないから、やっぱユミルの民保護団体の後でしょうね。まあ、どっちでもたいして変わらんけど。

エレンが一度去ろうとしたの、『未来の記憶』に逆らおうとしたんでしょうか。でも見捨てられないのがエレンなわけで。
でも『未来の記憶』に従ったら『この子は数ヶ月後に自分が殺すことが確定する』とわかってて。でも今、目の前で痛い目に遭ってる子供をやっぱ見捨てられない。どっちも『良心』から湧いてくる来る感情なのに、どっちを選んでもクソ野郎という……
兵長の『悔いのない方を自分で選べ』が残酷に聞こえてくる……

これむしろライナーのほうがマシに見える……! しかも過去にライナーをめっちゃ責めた分、エレンのほうがダメージくそデカいヤツや……!
『こんなに悪いことしたヤツいねぇよ!』と言った4年後に、自分がそれを軽く更新するんだもんな。しかも他の追随を許さないレベル。

これが『島を救うんだ!』という純度100%の使命感持ってるヤツならまたなにか違ったんだろうけど。エルヴィンですら違ったと判明してる今、そんな人間いねぇよ……それこそ即神仏系僧侶なら。(でも即神仏も『人々の幸せを願って』だから、それもそれで『人間らしい』なんだよなぁ。『なにもしない』のが神様)

純度100%の使命感なアイツ

『純度100%の使命感』といえばフロックですが、フロックなら今のエレンと同じことがためらいなしに出来たのかっつーと、出来ないと思う。
フロックはなぁ……『使命感』は本物だと思うけど、なんか違うんですよ。
だってフロックは焦燥感はあっただろうけど『島の外滅ぼす』って自分から言い出さないでしょ。
エレンが『オレの次の継承者選ばなきゃ』と言い出したところで、フロックはジャン達みたいに自ら『俺が継承する』とは言い出さないだろうし。『どうせ死ぬ』とわかってるラムジーくんも助けないでしょ。

これまでの行動も、なんつーか『誰かが漕いできた良さげな船に乗っかる』感じ? 逆に言うと『自分からは船を用意しない』のがフロックというか。これ、めっちゃ大多数の『普通の人』だよね。

で、エレンは手に入れた船を自分で漕ぐ人。
造船からやっちゃうのがハンジさん。(でも一人じゃ無理とわかってるから同志集めからスタート。すげぇ船作りそう)

フロックが調査兵団に入った時がまさにそんな感じでしたよね。クーデターが成功して、世間の調査兵団への風向きが良くなってから入ってきたわけじゃないですか。でも、そこに至るまでに大勢の調査兵が辛酸をなめたり犠牲になったりしたわけでして。(そしてそれを誰よりも多く味わってきたのがシャーディス教官、ハンジさん、リヴァイ兵長の古参)

フロックもそのことは頭では理解してるんでしょうが『その人達と同じような志があった』というより『あれ? もしかして勝てるんじゃね?』『俺でもヒーローになれる?』と思える状況になったから船を乗り換えたわけで。(悪く言えば食材の調達・加工・調理がほとんど終わったのを見計らってから『手伝いますよ』と言ってくる的な)
そら仲間の死や成果なしに帰るみじめさを堪能して、それでも進んできた104期やハンジさん達とはすれ違うよな……

今だって、エレンが『島の外滅ぼす丸』に乗ってきたから、そっちの船に乗り換えたわけですやん。
そうでなきゃフロックは『ヒストリアが巨人継承する』となっても『気の毒だけど仕方ないよな』と思うだけで、ヒストリア犠牲ルートの船に乗りっぱなしなだけだったろうし。

なんかそういう『大多数』な感じがフロックの『人間らしさ』な気がします。人間性捨てた感じだったけど、やっぱお前も人間だよ……

でもそうなると、フロックがエレンの本音(使命ではなく夢のため)を知ったら『嘘をついたのか!』ってガチギレして刺してきそうやな……(勲章の授賞式の『嘘つくなよ』がまさかのフラグ……?)

131話タイトル『地鳴らし』の意味

『地鳴らし』って、フロック達は『島を救う希望だ!』と信じて「うおぉぉぉ!」してたわけですが。
まあ、エレンも『島のみんなを救うため』もあったんだろうけど、131話を見る限り、『外の世界の現実』と『未来の記憶に逆らえない』という『絶望感』も根底に秘めて発動させてませんかねこれ。

進撃の巨人131話[ 諫山創 ]

進撃の巨人131話[ 諫山創 ]

↑『ラムジーくんを助ける』という行為そのものが地鳴らし発動スイッチやったとは……

子供に戻っちゃってるのは『壁の外に人類はいませんよ』と信じていた頃の自分に戻って『その通りの世界に作り替えよう』としてるってこと?
つまり『自分が世界に合わせる』んじゃなくて『世界が俺に合わせろ』のスタイル。
やべーことにそれを実現させるための『手段』をエレンは持っていて、しかも発動させる意思まであった。(『核兵器のスイッチ』は『持っている』ことに意味があるのであって『押すため』に持ってるんちゃうんやで……)
今回のタイトルの『地鳴らし』って、『地鳴らしで人がいっぱい死ぬ回だからこのタイトル』でもあるんだろうけど、エレンの『子供時代からの夢を現実のものにする手段の象徴』としての意味もあったんでしょうか。知らんけど。

エレン、どうなっちゃったの?

そんなわけで現在のエレンですが。

診断:精神分裂

うん。精神分裂しとるわこれ。ライナー、お前と同じだよ……(今、一番エレンを理解出来るのはアルミンでもミカサでもなくライナーしかいねぇ!)
ただ、ライナーよりタチ悪いのが『夢を砕かれ絶望した大人』と『夢とあこがれに胸を躍らせる無邪気な子供』で分裂してる点では。
ライナーは『戦士』と『兵士』というどっちになっても責任が伴う分裂の仕方したけど、子供エレンは責任もへったくれもなしに、ある意味最高にのびのびしとる……!

進撃の巨人131話[ 諫山創 ]

進撃の巨人131話[ 諫山創 ]

大人エレン、完全に現実逃避しとりますなコレ……えらい穏やかなおツラで眠ってらっしゃる。

『夢の中へ逝ってみたいと思いませんか?』という誘いに『行く行く行っちゃうー!』と速攻で手ぇ上げた結果が子供エレン登場か……
しっかし、首えらいことになっとるけど、巨人体から出たらろくろ首になっとらんやろか……(出れんのかどうかすら怪しい)

それでは131話考察前編はこの辺で。おもろかったらイイネボタン押していただけると喜びます。(・ω・)ノ

↓後編はコチラ。

進撃の巨人131話地鳴らし エレン、考えなし!?未来の記憶の謎と始祖ユミルちゃん考察!

↓時系列更新しとります。(131話時点)

【進撃の巨人】最新話までの時系列まとめ【随時】

↓前回考察はコチラ。

【進撃の巨人】32巻ハンジさんの表紙に隠された表と裏のテーマ考察【ネタバレなし】

進撃の巨人考察一覧はコチラ

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